
手術・災害医療などの現場では、手遅れや判断ミスが患者さんの命に直結するため、常に迅速かつ的確な対応が求められます。
今回は、そんな緊迫した現場で奮闘する医療スタッフを支える手術器材管理システムを提供する企業と、災害時の救命救急における重症度選別システム(トリアージ)をサポートする企業を取り上げています。また、患者さんの心を救うケアにも注目し、アロマセラピーの普及に努める団体も紹介しています。
手術室や災害現場などの緊急性が高い場所で働く看護師さんや、患者さんの心を癒やしたい看護師さんは、ぜひ記事を参考にしてみてください。
株式会社メッツは、「日々の業務を通じて、社会に貢献すること」を理念に掲げ、より良い医療環境の実現に取り組む企業。
手術器材やME機器の管理システムの開発に加え、心電図や筋電図の電極などの消耗品も取り扱い、ITと医療用品を通じて医療現場の効率化と質の向上に貢献しています。
その中で、医療機器の適正価格を目指した製品開発を行っており、機能性・安全性・価格のバランスを重視した製品の提供に努めています。
「業務効率を促す管理システムに興味がある」「心電図・筋電図検査に関わる機会がある」という看護師さんは、ぜひ同社の活動をチェックしてみてください。

「手術器材滅菌・洗浄管理システム」は、医療現場で使用する銅製小物(単包在庫やディスポ医療機器)の滅菌・洗浄の履歴を自動記録し、カルテで管理することを可能にしたシステムです。
器材の使用時から払い出しまでの過程をひと目で確認することができるため、リコールへの対応や感染発生時の原因解明をスピーディに行えます。
同システムは、器材のバーコードや二次元コードの情報をスキャンする形で、滅菌・洗浄のトレーサビリティを確保しています。
具体的には、コンテナ・バスケットに取り付けたバーコードをハンディ型リーダーで読み取り、銅製小物のひとつひとつは刻印された二次元コードをコードリーダーで読み取る仕様になっています。
器材の動きを明確にし、管理を容易にしてくれる同システムは、手術室や中央材料室の業務に携わる看護師さんをバックアップする心強いツールになるでしょう。

同システムは、器材の「何が・何個・どの状態にあるのか」を記録することができるため、物品の所在がすぐわかり、在庫管理も容易になります。
さらに、「いつ・誰が・何を実施したか」という使用履歴も記録されるため、アリバイ管理も可能です。
その他、TRSMやERSMを設定して滅菌期限を管理できたり、滅菌実施記録を自動で作成して医療監査時の報告に役立てられたりといったメリットもあります。
このように、同システムには器材管理を容易にする利点が多く備わっています。器材管理業務の効率化を図りたい看護師さんは、ぜひ内容を確かめてみてください。
株式会社芝本商店は、2001年より救命救急の現場における傷病者の緊急度・重症度を判別するシステムとしてトリアージ商品を開発・提案しています。また、ライフラインの確保に役立つ機材として、避難所等の室内でも圧倒的に静かな燃料電池や、海水以外のすべての水(ため池、防火水槽等)を飲料水とする超高度な浄水器の販売をしています。

トリアージキットは傷病者の緊急度・重症度を判定し、治療の優先順位を決定する、トリアージ作業をより効率的に行う為に開発されました。タッグ・シート・テントの各々4色【緑・黄・赤・黒】により待機場所を視覚的に判別し大規模な災害などの混乱した状況下でも迅速かつ的確な医療活動を実施することを可能とします。

災害等で多くの傷病者が発生した場合、医療スタッフ・医薬品・医療器具などの医療機能が制限されます。
そのような中で優先順位を決めずに治療を行うと緊急を要する傷病者が長時間放置されたりほかの重症者を救えなくなります。
トリアージ作業は混乱した現場であっても正確でスムースな情報伝達を可能にし、医療機能を最大限に活用しひとりでも多くの傷病者の命を救う医療活動ができます。
災害看護に携わる看護師さんや「災害時の備えを万全にしたい」という看護師さんは、ぜひ詳細を確認してみてください。
1997年以来、設立理念として「医療分野でのアロマセラピーの普及の貢献」を掲げ、アロマセラピーの発展に寄与してきた一般社団法人日本アロマセラピー学会。医療分野におけるアロマセラピーの普及のみならず、学術としての確立や医療分野での社会的認知度の向上、会員の知識と技術および地位の向上なども目指しています。
ちなみに、会員は正会員・学生会員・扶助会員・名誉会員の4種別。たとえば、国家資格を持つ医療従事者の場合は、正会員として同団体に入会できます。また、一定の条件を満たした会員は同団体から学会認定医療従事者と認められ、その旨を公表することが可能です。

同団体の認定制度としては、「JSA基礎認定」と「JSAトリートメントMAS認定」の2つが用意されています。
まずJSA基礎認定の目的は、医療分野でアロマセラピーを正しく応用するための基礎知識を身につけることです。そのための基礎セミナーは3クールで行われ、1クールにつき3講義のオンデマンド動画配信、および1回のライブ配信スクリーニングが盛り込まれています。
オンデマンド動画の講義は、期間内であれば何度でも見返して復習できるのがポイントです。一方、スクリーニングは1クールごとの担当講師と受講生をZoomでつなぎ、講義内容を把握できているかの確認をはじめ、質疑応答や提出された課題に対する議論を行います。同認定制度を受験するには、3クール9講義の受講と、少なくとも2回はライブ配信スクリーニングへの参加が必要です。
認定試験はWEBテストとWEB対面試験が行われ、試験に合格すると認定を取得できます。
そして、JSAトリートメントMAS認定は、アロマセラピーを用いた患者への接し方に対して共通知識をもつ統一した制度を確立すること、さらに会員増加と質の向上を目的としています。
受講できるコースについては、JSA基礎認定を取得した方向けの学会認定コース、もしくはアロマスクールで200時間以上のカリキュラムを修了し、うち40時間以上の実技を行っている場合に受講できるスクール認定コースの2通りです。
両コースでは、JSA基礎認定の取得有無をはじめ、フォローアップセミナーへの参加やケースレポートの有無などの違いはありますが、無事に認定資格を取得すると国家資格の範囲内で患者への施術が可能となります。
医療分野でアロマを用いて患者さんと向き合うことに興味のある看護師さんは、詳細を確認してみてはいかがでしょうか。

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