
小児科病棟では、患児さんが予測できない言動や行動を起こすことが多いので、まったく退屈はしない職場です。そんな子どもの言動や行動は実に愛らしく面白いのですが、ただ、それが忙しさにつながることがあるのは小児科ならでは。
ここでは、そんな小児科病棟の「あるある」と言いたくなることを、ご紹介したいと思います。
小児科病棟には急性疾患や、手術を受ければ比較的短期で退院できる子どももいれば、慢性疾患や小児のガンなどで長期に入院したり、入退院を繰り返したりする子どもの患者さんもいます。
短期で元気に退院していく子を見送るときは、看護師もとてもうれしい気持ちになりますが、一方で長期入院が必要な子のことを考えると、やりきれない気持ちになります。
入院している間だけ看護する看護師がそんな風に感じるのですから、子どもの病気と向き合っている両親の気持ちを考えると、そこには計り知れないおもいがあると思います。
看護師は「なんでうちの子が…」「どうしてこんな病気に…」という気持ちに寄り添い、日々看護を提供していく必要があります。
小児科病棟の看護師は患児の看護だけではなく、その家族の心のケアも重要になってくるのです。

病室は小児科だからといって小さめということもなく、広さはそれなりに確保されています。しかし、初孫や、初めての女の子などの場合に多いのですが、付き添っているお父さんやお母さんに加えて両家のおじいちゃん、おばあちゃんがそろってお見舞いに来てくれることがあります。
そこに、入院している子のお兄ちゃんやお姉ちゃんが加わることもあって、お見舞いのご家族の数が多くて看護師はおろか、医師さえベッドに近づけなくなることもあります。
そんなご一行様のお見舞いが入院期間中ずっと続いたことがあって、思わず「今日もお疲れ様です!」と声掛けしてしまいました。
そんな大事なお子さんを預かるのですから、しっかり看護しないといけないなと改めて気が引き締まったものです。
小児のうち乳児や幼児の場合、前腕がムチムチしていますよね。点滴がなかなか入らなくて、担当医が苦労して入れたはいいけれど、そのムチムチのために、点滴が漏れてるのか漏れてないのかのチェックが本当に分からないことが多いのです。
でも、点滴の漏れはしっかり観察しないと、子どもの血管や皮膚はもろいので、もし漏れている状態で放置したら潰瘍や壊死を招いてしまう危険性もあります。
そのため医師がいたら医師に、いなかったらできるだけ多くの看護師に声をかけ、「これ漏れてます? 漏れてません? どっちですか?」と聞いていました。
ムチムチしている見た目は本当に可愛いのですが、点滴に関してはなかなか厄介でもあります。

大きな病院の中でも、小児科の看護師は分かりやすいですよね。
ピンク色のガウンや「アンパンマン」の模様のついたエプロンをしているので、遠目でもひと目で分かります。
小児科にいると、最初は子どもが喜ぶからという理由で、キャラクターのついたボールペンなどを持つようになるんですが、それが徐々にデフォルトのようになり、結果全員がファンタジーと化していきます。
それに加えて小児科病棟の看護師は、可能な限り病棟をデコレーションしたりします。
特に、季節ごとの行事には、それに合わせて装飾を工夫しています。
中には、保育士にもなれるのでは?と思うようなアイデアと腕を発揮する看護師もいます。
入院中の子どもたちのために、そうしたことに時間と労力を割くのも、小児科病棟の看護師には『あるある』なことなのです。
小児科病棟は当然ですが、子どもたちは療養する間の生活の場です。
年齢の幅もありますし、疾患も診療科も病態もバラバラですが、大人のように何もかもをうまく言葉で伝えられない、そんな子どもの声なき声に耳を傾けるのが、小児科の看護師の責務ではないかと思います。
心身ともにつらいときもありますが、子どもやその子の家族から手渡される手紙に感動して涙したり、励まされたりすることも実は「小児科病棟あるある」です。
入院している子どもたちのために、できるだけ笑顔で看護していきたいものですね。
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載