CVポート埋め込みの介助と観察事項・合併症について

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CVポートが誕生してから、外来でがんの化学療法ができるようになりました。
留置によっておこる合併症やその対応方法についても知っておくと、患者さんの負担も少なくなることもありそうですね。

ここでは、CVポートの埋め込みの手術やその観察ポイントについて解説したいと思います。


CVポートと埋め込みの介助について


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CVポートとは、中心静脈に留置するカテーテルに100円玉ほどのポートが接続されているもので、高カロリーの輸液やがんの化学療法など、ルートの確保が難しい患者さんに使用することもあります。

留置部位によってはカテーテルの留置を中心静脈ではなく、他の血管に行うこともあるので、正式には皮下埋込み型ポートというのが一般的。これは、中心静脈にカテーテルを留置するためのポートだけをCVポートと呼ぶのが正しいということになります。

さて、このCVポートを埋め込むのは皮下ですから、埋め込む場所を決めたら局所麻酔を行ってポートを埋め込み、縫合する必要があります。

埋め込む手術を行うために、患者さんには日帰りまたは一泊入院をしてもらいます。
CVポートを埋め込む際の介助としては、まず、カテーテルが血管の中に入っているかどうかの確認を、エコーで行うのか透視下で行うのかを確認して、もし、透視下であればプロテクターを着用するようにします。

その上で、必要物品をそろえていきますが、看護師は埋め込みの手順を理解して、医師が手際よく進めていけるように配慮するようにします。
それが結果的に、患者さんへの負担を少なくするからです。
介助の際に気をつけることは、手術とは言っても局所麻酔ですから、患者さんの意識ははっきりしています。

医師や看護師の会話はよく聞こえていますし、手術室内の機械音なども聞こえていますから、不安に思われることもあるに違いありません。
患者さんにタイミングをみて声掛けを行い、不安を緩和しリラックスしてもらうように努めてください。


CVポート埋め込みの観察事項について


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CVポートを埋め込む際には、エコーやX線で血管の中にカテーテルがきちんと入っていっているかを確認しながら行います。
しかしながら、動脈を誤穿刺することもありますし、カテーテルが誤って肺を傷つけてしまい、気胸や血胸を起こしてしまうこともあります。
また、カテーテルを挿入する際に血管に空気が入ってしまって、空気塞栓が起こってしまうこともあります。

稀ではありますが、神経を傷つけてしまう可能性もゼロではありません。
こういった重篤な合併症は、起こさないことが前提ですが、起きてしまった場合に速やかに対処できるようにしておくことも大事です。

局所麻酔ですから、患者さんは異変に気づいた場合に訴えることができるので、何かあったらすぐに訴えてほしいと伝えておくようにしてください。

看護師はバイタルチェックを定期的に行い、特に呼吸の変動をよく観察します。呼吸の異常や息苦しさやチアノーゼなどがあったら、すぐに医師に報告を。他にも、しびれなどの神経症状が起きた場合にも同様に、医師に速やかに報告を行います。
すぐに対処すれば、患者さんに大きな負担をかけずに済むことも多いので、介助の際には常に合併症が起きたときのことを想定しておくようにします。

さらにポート留置後での遅発性の合併症として、カテーテルが鎖骨と第一肋骨との間に挟まれた場合に損傷や離断をおこすことがあります。カテーテルから血液の逆流や薬剤の注入に抵抗を生じるときには注意が必要になります。

その他にカテーテルの周囲にタンパク質様の物質が付着することで、薬剤の注入や吸引ができなくなることもあります。ポートやカテーテルの閉塞を生じた場合には、ヘパリンや生理食塩水を使用し開通の確認がとれない場合には、抜去や再留置が必要になります。


まとめ


皮下用のポートは、高カロリーの輸液だけでなく化学療法の治療で薬剤を使用することもあります。そのため、ポートやカテーテル断裂の兆候の観察をすることが必要になります。

留置による看護師の介助方法だけでなく、その後のポートの管理や合併症についても知っておくと安心して看護が提供できそうですね。

また薬剤投与の開始によって、ポートの閉塞や疼痛、注入中による滴下の不良や腫脹など、治療開始後におこる合併症についても、患者さんに説明しておくことも大切になりますね。

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