
医療機関を受診できない患者さんが利用する「訪問看護」。近年、病院やクリニックではなく「訪問看護ステーション」を拠点に活動する看護師が増えてきています。
ご高齢の方、障害をお持ちの方、あるいは妊娠中のお母さんや小さな赤ちゃんなど、病院を受診することが難しい方にとっては、訪問看護は非常にありがたいサービスです。
超高齢化社会に加え、在宅介護への移行が進む現状では、さらに訪問看護の需要が高まっていくと考えられています。
そこで今回は、訪問看護師の気になる一日のスケジュールを詳しく追っていきたいと思います。

■07:00頃:起床
起床し、身支度を整えて食事をした後は一日がスタートします。勤務先に持っていくものがあれば、忘れないようにチェックしてから出かけます。
■8:30~9:30:出勤・朝礼・準備
訪問看護ステーションや、訪問看護を行っている病院などの勤務先に出勤してから、朝礼や申し送りなどを行い、訪問予定の患者さんの情報や必要なもの(血圧計・聴診器・体温計などの準備品)をそろえます。
夜間待機者がいる場合、患者さんのお宅からの連絡の有無、その他の業務連絡などもしっかりと申し送りをして確認しておきます。
■9:30~12:00:訪問看護
お昼休みまでに患者さんのお宅を訪問し、ケアを行います。自転車もしくは自動車での移動となり、1軒あたりの訪問時間は限られています。
エリアによっては訪問に時間がかかることもあり、スケジュール管理や時間の厳守などがとても重要になります。
看護師の仕事としては、利用者さんのバイタルチェックや体調のアセスメント、医療処置・清拭(せいしき)・褥瘡(じょくそう)の確認・人工呼吸器の使用や補助・ご家族からの相談や服薬指導など、必要に応じてさまざまなケアを行います。
■12:00~13:00:お昼休み
12時をめどに一度ステーションや病院などの拠点に戻り、食事と休憩をとります。訪問の状況によっては時間帯がずれる場合もあります。
■13:00~16:30頃:訪問看護
13時をめどに午後の訪問に出かけます。方法は午前中と同じで、自転車か自動車を使用して利用者さんのお宅を回ります。
■16:30~看護記録の作成・報告
退社の30分前程度に拠点に戻り、記録用紙に一日の看護記録をつけます。
訪問看護ステーションの管理者や、スタッフなどへの申し送りもここで行い、利用者さんの今後の看護計画についての取り決めなどもこの時間帯に行います。
ケアに使用した物品を消毒・片付けをしたり、医師への報告書を記入するなど、一日のまとめをきちんと行ってから退社します。
■17:00~退社
上記の記録作成や報告が終了した後は、17時をめどに随時退社となります。(勤務先によっては時間がずれたり、退社時間が異なる場合もあります)

上記はスムーズに業務が進んだ場合の一例で、患者さんの状況によっては緊急対応が必要になる場合もあります。
医師やヘルパーが同行する場合は、チームでの連携が重要になりますが、看護師一人で訪問する場合は連絡体制をきちんと整えておくようにします。
患者さんに主治医がついている場合は、そちらに随時情報を提供し、必要な指示を受ける必要があります。
他にも、理学療法士・作業療法士などの療法士や技師、ケアプランを立てるケアマネージャーとも随時連携しながら、患者さんを適切にケアしていきます。
いかがでしたか? 訪問看護においては、スケジュール管理や備品の準備はもちろん、各スタッフとの連携や連絡が重要な要素となります。
患者さんの状態や容態に関する情報は随時更新し、効率的に共有していきながら、患者さん一人ひとりに適切なケアが提供できるよう努めていきたいですね。
看護師自身の適切な判断も重要ですが、医療従事者や介護従事者と緊密に連携していくことが、質の高い在宅医療の提供のためには欠かせない要素となっています。
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