年齢やライフイベントなどの人生の節目に差し掛かると、これからの人生をどのように生きていくべきか悩みますよね。そんな時は、ライフキャリア・レインボーを参考にするとよいかもしれません。
今回は、看護師の人生設計にも役立つライフキャリア・レインボーについて解説します。
ライフキャリア・レインボーは、1950年代に米国の教育学者・ドナルド・E・スーパーが発表した理論です。
ライフキャリア・レインボーでは、「キャリア」を職業における役割だけとは考えません。私たちは、家庭などでも「母親(親)」「妻(配偶者)」「子ども」などの様々な役割をこなしているからです。
これらの役割は人生の場面などによっても変わります。私たちのキャリアは、勤務先や家庭内などで、様々な役割をこなすことで形成されているのです。
ライフキャリア・レインボーでは、キャリアを形成する7~9種類の役割の重なりを虹の形に例えます。自分のキャリアを表すこの虹を「キャリアの虹」といいます。
キャリアの虹を構成する7~9種類の役割は次の通りです。
1.子供 2.学生 3.職業人 4.配偶者 5.家庭人 6.親 7.市民 8.余暇人 9.年金生活者
キャリアの虹の外側に5歳刻みで年齢を記入して、各色に上記の役割をあてはめていきます。
役割があてはまる年齢(例えば30歳~50歳部分)に色を塗れば、人生でこなすべき役割が一目でわかります。
自分の「キャリアの虹」を作れば、人生全般の役割を視える化できます。
一般的に、結婚すると役割が増えるといえます。「職業人」にプラスして「配偶者(妻)」、「家庭人(主婦)」、「親(母)」としての役割などが増えるからです。
40代、50代は、人生で最も役割が厚くなりやすい時期です。以上の役割に加え、「子供」として親の介護にかかわることや「市民」として地域に関わることなどが多くなるからです。また、それぞれの役割の重要性も高まります。
この時期に果たすべき役割を認識しておかないと、仕事や家庭に支障が生じることが少なくありません。
「職業人」に比重を置きすぎると、「配偶者」、「家庭人」、「親」、「子供」としての役割がおろそかになり、「配偶者」、「家庭人」、「親」、「子供」に比重を置きすぎると「職業人」としての役割がおろそかになるからです。
こうして考えると、「職業人」と「配偶者」、「家庭人」、「親」、「子供」の役割は対立すると考えてしまいますが、実際はそうではありません。
「職業人」としての経験が「配偶者」、「家庭人」、「親」、「子供」の役割に活かされることやその反対があるからです。
人生のキャリアは、単独ではなく互いに関係しながら形成されていることが分かります。
ライフキャリア・レインボーは、社会や周囲の人との関係性の中で”自分らしく生きること”によりキャリアは発達していくと考えます。
慌ただしい毎日を送っていくと、人生の中で自分がどのような役割をこなしているか、役割をこなしていくのかが見えなくなることがあります。役割が見えなくなると、人生をコントロールすることが難しくなります。
「キャリアの虹」を作成することで、自分の人生の役割を客観視して、自分で選び組み合わせていくことができるようになります。
看護師として、ひとりの女性として、どう行きていくのか、「ナースときどき女子」な自分を見つめ直し、どんな自分でいたいのかを考えるのに役立ちますよ。
ライフキャリア・レインボーは、キャリアを職業における役割だけとは考えず、人生のいろいろな時期や相手によっての役割も含めた”自分”を示しています。
自分の役割を「キャリアの虹」を作成することで客観的に把握することができます。
果たすべき役割が分かれば、人生を主体的にコントロールしやすくなるはずです。
人生設計にお悩みの看護師は、ライフキャリア・レインボーをご自身で作成してみると、今の自分の状況を整理できて、人生設計がわかりやすくなるかもしれませんよ。
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載