「友友介護」は古き良き日本?!予測される単身の高齢女性が増加しても元気に生きられる社会とは?

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2025年に団塊の世代が75才を越えると、5人に1人が後期高齢者、3人に1人が65才以上と言われている日本。そんな中、老後をどう生きるかに注目が集まっています。

医療業界では、60代や70代以上のナースでも現役で活躍されているケースも少くないようです。

今回は、老後に女性が単身になった場合に抱く不安と「理想の未来」についても考えてみたいと思います。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

■女性の高齢単身者は増加する!?

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2025年には5人に1人が、2035年には3人に1人が後期高齢者になると言われています。

中でも女性の単身高齢者は、増加すると言われています。

その主な理由として下記の3つが考えられます。

・日本女性の平均寿命は世界的に見ても長い

日本は世界的に見ても長寿の国。さらに女性の平均寿命は長いですよね。長生きできるということですが、女性の平均寿命が男性より長いということは、単身の高齢者は超高齢化社会で増える可能性があると言えますね。

・離婚率の増加

「バツイチ」と聞いても昔ほど大げさなイメージはなくなったのではないでしょうか。結婚してもうまくいかないなら、お互いのために違う道を歩むという考えも、広く当たり前になった現代の日本。離婚率が上がるということも、単身高齢女性の増加の要因になるようです。

・働く女性の増加

昭和初期頃までは、女性は結婚したら専業主婦というイメージが強かったですが、共働きも当たり前になりましたよね。女性の社会進出がしやすくなった現代。キャリア思考の女性や単身でも経済的に生活できる女性が増え、生涯独身を通す女性も増えたのではないでしょうか。

上記のことはすべての人にあてはまるわけではなく、このような生き方がいけないということでもありません。結果として単身の高齢者女性が多くなるのではないかと言われているのです。

 
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■単身の高齢者女性はどんなことが不安?

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上記のような理由は、「自分らしい多様な生き方を選択できる社会になった」とも言えます。

ここからは女性に関わらず単身の高齢者が、この先どのような不安を抱くかについて考えていきたいと思います。

・介護の不安

まず介護の不安がありますね。これは自分の親の介護を「老老介護」する可能性もあるかもしれません。また自分自身の介護についても単身の場合、「誰に頼るか」「人に迷惑をかけたくない」などの不安があるようです。

・認知症の不安

伴侶を亡くしひとりで生活するようになると、急激に認知症になる方がいると聞きます。大きなショックが要因となったり、ひとりきりの生活で刺激が少くなることも要因のひとつとなります。

また単身で気ままに暮している方でも、健康であればよいのですが、一度怪我や病気ななどで入院すると急激な環境変化へのストレスや、長期入院による刺激の少なさによって認知症が進行しやすくなるとも言われています。

・生活費の不安

さらに生活費の問題も考えられます。年金受給開始年齢は、今後さらに引き上げられるかもしれないと言われています。もし年金受給の開始年齢が引き上げられた場合、それまでの期間どのように生活すればいいのかという不安があるようです。

また、生活のみであれば年金でなんとかなっていたとしても、病気や怪我などで介護が必要になった場合、年金だけでやっていけるのかという不安も持たれる方は少くありません。

・看取りの不安

それから看取りの問題です。単身者で地域医療・福祉に頼りながら生活することは可能ですが、その場合でも「人生の最期をどこで誰と迎えるのか」「最期の時は孤独ではないか」という不安もありますね。

自宅で最期を迎えたくても、単身の場合、孤独死になってしまうことも。逆に病院などで最期を迎えたくても高齢者の増加や医師・看護師不足でベッドに限りがあり、高齢化の割合が進むと、在宅を余儀なくされる可能性も高くなるかもしれません。

■単身高齢者の今後

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上記のような不安はありますが、わかっているのだからこそ、対策ができるというものです。

現在は、どのような動きがあるのでしょうか?

・「友友介護」は古き善き日本!?

「友友介護」という話題を最近耳にしたことはありませんか? これは「他人であっても近くに暮らす親しい人同士でお互いに面倒を見合う」という考え方です。

現代の日本において「仕事以外で他人の介護をする」ことは、現実的に難しい問題が色々あると思います。しかし生涯医師として活躍されて105才で亡くなられた聖路加病院の日野原重明先生は、「結婚にこだわらず、年老いたら気の合う人とともに生きるのがいい」とおっしゃっていたと聞きます。

結婚という道を選ばなかったとしても、気が合う人に出会えたならば、性別問わず共に生きていくパートナーとして支え合っていくのも、今後の日本の生き方としてはアリなのかもしれませんね。

昔の日本には「長屋暮らし」というものがありました。細い棟に店子たちが狭い部屋を間借りして暮らす集合住宅です。

大家さんは親のような存在。部屋を借りている店子同士には近所付き合いがあり、お互い貧乏であっても、心配したり、世話をやくなどの人情的な干渉が当たり前でした。

高齢者ばかりの社会を迎える日本だらこそ、今一度古き良き日本を思い出し、昔の長屋の良さを見つめ直すのもいいのかもしれません。

さらに現代だからこその安全、しっかりとプライベートがあり、医療・福祉を充実させ、高齢者同士が関わり合う場や助け合える場作りが必要なのかもしれません。

現代でいうと「老人ホーム」がこれに近いのかもしれませんね。しかし、さらに超高齢化社会に合う一歩進めた高齢者同士が支え合える「新しいスタイル」を考えていく必要があるように思います。

・生前の死との向き合い方

最近、「樹木葬」を生前に自分で決めている方も増えているようです。

樹木葬は数名でひとつの樹木の下にお骨を埋葬するもので、個人のお墓を持たないため、お墓の手入れや維持を誰かに遺していく必要がないということで、需要が増えているようです。

また命を樹木という生命に託すことで、死を希望を持って向き合えるという方もいるようです。

「終活」という言葉もあり、「渡る世間は鬼ばかり」の脚本家橋田壽賀子さんは、「安楽死したい」というご意見までお持ちでしたが、そこまで言わずとも「延命治療は行わないで欲しい」という意思を持つ方は、実は医療従事者にも少くないようです。

自分の終わり方を考えるのはネガティブと捉えられることもあるようですが、生き方と同じように、「自分らしく最期を迎えたい」と願うことは人間の尊厳として大切なこと。

地域の医療と福祉の連携を蜜にしながら、在宅での看取りのシステム作りに力を入れる医師や施設も増えてきています。

看護師としては、訪問看護などを通し「自分らしい生き抜き方」のお手伝いをすることも可能ですよね。また緩和ケアの現場でも看護師にできることがあります。

看護師のみなさんは、人の死に直面することもあるかと思いますが、ご自身の死に対しては、考えてみたことがあるでしょうか。

・国の政策と地域との連携が必須

どのように老後を生きていくのか、これは個人だけで解決できない問題も多く抱えており、国、地域をあげて医療と福祉、自治体が総合的な視点で考えていく必要があります。それもゆっくりはしていれません。

現在、政府は「病院中心」から「在宅中心」の医療を目指し、医療と福祉の診療報酬改定や訪問看護ステーションを総合在宅ケアセンター化できないかなど、「国家予算の医療費の負担軽減」と「高齢化社会の医療・福祉の充実」という相反する課題に取り組んでいます。

看護師にも関係してくる問題なので、これらの情報やそれにより看護の現場がどう変わるのかなど、引続き注視していき、お伝えしていければと思っています。

また他にも政府は、「新オレンジプラン~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~」を提案し、地域での認知症対策を推進しています。

認知症サポーターの育成や認知症への理解を町や教育施設で呼びかける試みなどをはじめ、認知症の方、さらに介護を行なう家族へのサポートなどの内容が盛り込まれています。

しかし、単身の高齢者が認知症になった場合、誰がそれに気付き、手続きをして行政にその手をつなぐのかなど、まだ見えない問題はあると言えます。

また自治体の活動自体も、今後は高齢者が担う部分の多くなる高齢化社会で、どのようなことが起こるのか、どのような準備が必要なのかなど、まだまだ詳細の追求していくことがありそうです。

■まとめ

5人に1人は高齢者という時代がまもなくやってくる日本。とくに女性の単身高齢者の増加が予測されています。

単身高齢者は、医療、介護、生活費、医療費、看取りなどさまざまな不安を抱えており、国や自治体、医療と福祉が連携を図りながら、今までにない高齢者中心の社会の大きな仕組み作りが必要とされています。

国だけ、企業や団体だけ、といった個別の対策ではなく、一緒になって考え実施していく政策が重要ですね。

個人としては、自分らしい生き方、最期を迎えるためにはどんなことが必要なのかを今から考え準備しておくことで、自分らしい生涯を過ごすことができるかもしれません。

さらに看護師として、今後の医療と福祉の労働環境がどのようになるのかも、注視していきたいところですね。

※この記事は2017年10月現在の情報をもとに書いています。

「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~ 厚生労働省

「2025年ショック! 医療と介護は?」(時論公論)

 
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