腰痛に悩む看護師は多いと言われていますよね。処置のために身を屈めた姿勢で静止する機会がおおかったり、患者さんの介助などで力を入れる作業の際に姿勢を崩して腰を痛めてしまうこともあるようです。
ボディメカニクスなどの知識のある方でも、急いでいる時や、患者さんの重心が崩れてしまった場合など、自分のことより患者さまを転倒させないために無理な体勢であっても頑張ってしまうのではないでしょうか?
腰痛は姿勢全体を整えることが大切です。
そこで今回は、とくに「猫背」になってしまう方に、その改善方法についてお伝えします。
猫背の問題点は、生活の質にも大きな影響を与える恐れがあることです。
人の頭はおおよそ5キログラムくらいの重さがあると言われています。姿勢が悪く傾きがあると、その重さが偏った部分に集中してかかってしまう可能性があります。
このため姿勢が悪いと、筋肉が固まって、肩こりや腰痛、頭痛などの原因になります。
また胸郭の働きが鈍くなるので、代謝機能が落ちてしまいます。代謝が落ちるということは、病気にかかりやすくなったり、痩せづらくなるなどの悪影響も考えられます。また圧迫された内蔵は機能が低下する恐れもあります。
さらに骨が曲がると、骨と骨の間にある間隔が偏るために、間を通っている神経が圧迫される箇所ができてしまい、これが痛みや痺れとなります。
猫背は軽視せずに直した方がよいのですね。
猫背のチェック方法は、壁にかかとを付けて自然に立つことでチェックできます(壁に背を向けて立ちます)。
この時、後頭部と壁が離れている方は、ストレートネックです。ストレートネックとは、本来あるはずの首の骨にカーブ(ゆとり)がなく、骨がまっすぐな状態で、骨の骨の間の神経がつまりやすい状態で、「首の猫背」ともいわれています。
また、肩甲骨と壁が離れている方は、一般的によく言われている「背中の猫背」の可能性があります。
他にも骨盤の傾斜により、さまざまな猫背がありますが、理想の姿勢は、耳と肩と大転子・くるぶしが一直線に並び、壁と腰の間に手の平1枚分程度の隙間が空く状態です。
首の猫背の主な原因は、「首の周りの筋肉が凝り固まって頸椎を引っ張っていること」といわれています。
首のまわりの筋肉を固まらせないためには、「同じ姿勢を続けないこと」「適度に運動すること」が予防につながります。
固まってしまった場合は、ストレッチをすることで、首周りのこりを解消させます。
~首周りのストレッチ~
1.手を後ろに組んで胸を反らす
2.頭の上から右手で左の耳を覆うように手を被せ、その手で首を右側に倒す。両方行う。
3.両腕を頭上に伸ばす(この時耳の後ろで行う)、肘を曲げ手のひらを耳の横まで下ろす。これを繰り返す。
4.両腕を前に伸ばす。肘を曲げ、腕が肩より後ろへ行くように引く。これを繰り返す。
5.肘を折った状態で肩を回す。
猫背が気になる方は、とくに日頃から自分の姿勢を意識することが大切です。
併せて、次の策に取り組むと、予防効果が期待できます。
~背中のストレッチ~
1.背筋を伸ばして胸を張り立ちます。
2.肘を肩の高さまで上げて、肘と手の平を合わせます。
3.手と肘を左右に離しながら、肘を斜め下にひきます。
4.左右の肩甲骨をくっつけるイメージで手と肘をさらに開きます。
5.手のひらが完全に外を向いた位置を3秒間キープします。
6.2~5を5回程度繰り返します。
猫背は腰痛や肩こりをはじめ、さまざまなトラブルの原因になります。心配な方は日頃から姿勢を意識する癖をつけることが大切です。
猫背は簡単なストレッチでも予防できます。また背筋や腹筋をはじめ、体幹を支える筋肉を鍛えることでも、防止効果が期待できます。
また猫背が固まってしまい、つらい症状のある方、自分の力では直せなくなってしまっている方は、病院などで専門家治療を受けることをおすすめします。
猫背は気軽にとらえられがちですが、腰痛になりやすい看護師にとっては危険な状態とも言えます。また代謝が悪くなったり、頭痛になってしまうこともありますので、できるだけいい姿勢を意識しすることをオススメします。
猫背を防止したい方、すでに猫背で改善したい方は、ストレッチなどを行い、筋肉の緊張を和らげて、防止・改善につなげてください。それでも直らない、痛みがヒドイ方は、早めに専門家に相談してくださいね。
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