腰痛に悩む看護師へ!仕事中でもできる簡単ストレッチ

2019.3.1

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看護師の業務は力仕事が多いですよね。患者さんを移乗する、あるいは体位変換をするといった動作はかなり腰に負担がかかります。

そのため、腰痛に悩まされる方も多いでしょう。腰痛が悪化して業務に支障をきたす前に、腰痛の予防や軽減に役立つ対策をしておくことをおすすめします。

我慢して働いていませんか?看護師の腰痛が悪化する理由

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厚生労働省 中央労働災害防止協会が発行している「医療保健業の労働災害防止(看護従事者の腰痛予防対策)」によると、看護師だけでなく医療関係の全業種で「災害性腰痛」が発生した件数は、「業務上疾病」のうち約6割にものぼります。

また、約5?7割の看護師は腰痛を抱えているという調査結果もあります。医療保健業の腰痛発生件数はいまだに高いまま推移しています。

その理由には、以下のような事情が関係すると考えられています。

・腰痛は職業病で仕方ないと思うから

・腰痛を軽い健康障害と認識してしまうから

・腰痛の予防法や対策を知らないから

・病院が腰痛対策を進めていないから

看護師は人手不足であることや患者さんの生命・健康に関わることから、無理をして働く傾向があります。自分のことよりも患者さんを優先して業務にあたる場合もあるでしょう。

そのため、自分の体をかえりみず腰痛が起こりやすいのです。にもかかわらず、約6割もの病院では腰痛対策を講じていないという現状も明らかになっています。

その結果、看護師の腰痛は悪化し、業務に支障をきたすなど悪循環が生じてしまいます。そんな悪循環を断ち切るためにも、腰痛の予防と軽減に関する対策を正しく知ることが重要です。

現在は腰痛の症状が出ていなくても、年齢や業務内容、業務量によってこれから腰痛が起こる可能性は十分にあります。腰痛が起こる前であっても予防をしていくことが大切です。

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看護師の腰痛対策! 痛みを軽減する2つの方法

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腰痛対策としては、「コルセットの着用」と「ストレッチ」という2つの方法があります。

骨盤をサポートするコルセットを予防として着用するとともに、筋肉を柔らかく保つストレッチを欠かずおこない、2つの方法を上手に組み合わせることが重要です。

また、仕事中にもできるストレッチも併せてご紹介します。移乗など腰に負担のかかる業務の前にストレッチをおこなうといいでしょう。

骨盤をサポートするコルセットの着用

骨盤をサポートする骨盤ベルトやコルセットを着用することで、腰部の保護だけでなく、腰痛の軽減にもつながります。

腰痛の症状があるにもかかわらずそのまま業務を続けていると、椎間板ヘルニアなどの深刻な病気につながる恐れもあります。腰を痛める前に骨盤ベルトやコルセットの着用を心がけましょう。医師の指示により治療用装具(コルセット)を装着した場合、加入する健康保険組合に療養費の申請をすると一部支給が受けることができ、経済的な負担も軽くなります。

腰痛が悪化してからでは症状が緩和されず長引く場合もあるので、面倒に感じるかもしれませんが、普段から適切な方法で予防を心がけましょう。

腰部の筋トレやストレッチを紹介

腰部の筋トレやストレッチは腰を支える筋肉を強化できるだけでなく、筋肉を柔軟にするため腰痛の予防や軽減が期待できます。

ここからは、家でできる筋トレと仕事中でもできるストレッチをご紹介します。

・すぐに始められる! 寝る前の「ながら筋トレ」

1.仰向けに横になります。

2.両膝を立てます。

3.足裏は床につけたまま、息を吐きながら腰を上げます。

4.呼吸を止めずに10秒キープします。

5.ゆっくり腰を下ろします。

6.3?5を10回?20回繰り返します。

腹筋や背筋のトレーニングは腰痛予防に効果的ですが、すでに腰痛があるときは悪化の恐れがあるため、控えた方がいいでしょう。

・業務の合間にも! 仕事中でもできる腰のストレッチ

1.いすに座って背筋を伸ばします。

2.息を吸って、吐きながら上体を前に倒します。

3.指先が足先についたら5秒キープします。

4.息を吸いながら上体を起こします。

5.もう一度息を吐きながら、足先よりも遠い位置に指先が届くように腰を伸ばします。

6.息を吸いながら上体を起こします。

7.2?6を5回繰り返します。

痛みで腰をうまく伸ばせないときは、無理のないところまで上体を倒しましょう。慣れてきたら少しずつ指先が遠くへ届くように、腰を伸ばしてみてください。

休憩時間や記録の時間などを活用して、この腰のストレッチを取り入れてみましょう。

正しい方法で看護師の腰痛を予防しよう

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現在、看護師の腰痛対策を講じる病院はそれほど多くないようですが、看護師の腰痛は深刻化しやすいものです。まずは自ら腰痛を予防し、軽減する方法を試してみましょう。

今回ご紹介したようなコルセットの着用や、寝る前にできる簡単な筋トレや仕事中にできるストレッチを継続し、腰痛の心配なく業務に集中できるようにしたいですね。

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