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ナースだからわかる、患者家族が「第二の患者」にならないためにできること

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ある日突然自分の家族が病気になってしまったら、あなたはどうしますか?

その病気が重いものであればあるほど、まさか自分の家族が……と信じられない気持ちになるでしょう。

どんな言葉をかけていいのか、これからどう家族をサポートしていけばいいのか、迷うこともあるかもしれません。

今回は、訪問看護師として患者家族と関わってきた経験を持つ看護師だからこそわかる、患者家族のあり方をご紹介します。

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看護師直伝 病気の家族との向き合い方


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大切な家族が突然病気になったときは、病気になった本人が一番動揺し不安を感じますが、じつは家族も同じくらいショックを受けています。

そんなとき、「本人が最もつらいのだから周りの家族がしっかりしなくては」と気負う必要はありません。

また、現代はインターネットで多くのことを検索できる時代ですが、治療法やサポートの仕方などを探して躍起になりすぎると、「こうしなければいけない」「ああすればよかった」と考えすぎて、どんどん家族も疲れてしまいます。

病気の家族と向き合うとき、「こうするべき」という正解はありません。
家庭によって、それぞれ向き合い方や関係の保ち方があるのです。

今回は、患者の家族が「第二のの患者」にならないために、病気の家族と向き合うためのポイント3つを挙げ、それぞれについて説明していきます。

①本人の気持ちを受け止める


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まず、家族が罹患した病気がどのようなものであろうと、本人の気持ちを受け止めましょう。

はじめのうちは本人も家族も状況が飲み込めず、混乱するかもしれません。
だからこそ本人の様子を見ながら、病気をどう捉えているのか、どんな気持ちであるのかを察してあげることが必要です。

本人が話せるタイミングが来たら、しっかりと気持ちを受け止めましょう。

時間の経過によって気持ちは変化していきます。時にはポジティブに捉えたり、またある時はネガティブになるなど、波もあるでしょう。
家族としては、その気持ちの変化に一喜一憂しないよう、なるべく冷静に受け止めることが必要なのです。

本人の気持ちを優先し、無理にこうしなければならないなどとプレッシャーをかけないことも家族のあり方として大事なことといえます。

②病気に対する姿勢を確認し、できるサポートを行う


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本人の気持ちが落ち着いてきたら、今後どのように病気と向き合っていくのか、本人の意向を確認します。

もちろん、主治医や専門家の意見も聞きながら、どのような方法がベストなのか探っていきましょう。

病気の進行などによって対処法や治療法は異なりますが、まずは積極的に治療に臨むのか、そうでないのかを明確にすることが大切です。

場合によっては治療がすでにできない段階で、終末期に入っているというケースもあるかもしれません。そのような場合にこそ、本人がどう治療を進めていきたいのか、それとも積極的な治療はしないのかといった意思を確認することが重要です。

その方向性を確認した段階で、家族としてどのようなサポートをするか決めていくとよいでしょう。

ただし、そこで気をつけるべきことは、すべてのサポートを「家族でなんとかしよう」としないことです。

在宅医療であれば、ケアマネージャーやヘルパー、訪問看護師などのサービスを利用できます。それらを積極的に利用し、なるべく家族の介護や看護負担がかからない体制を作ることも必要といえるでしょう。

③どんな励ましがいい? 逆に言ってはいけない言葉はある?


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病気になった家族には、どのような言葉をかければいいのでしょうか。

家族が病気になった時に誰もが考える問題かもしれませんが、そこで「何か励まさなくてはいけない」と思ったり、「頑張れとは言わないようにしよう」など、難しく考える必要はありません。

患者さんにとっては、普通の生活の中での会話ができるだけで十分なのです。

もちろん、病気になった本人も家族も動揺しているかもしれません。そこで無理にお互いの気持ちを奮起させようとする必要はないのです。

それぞれが抱く感情に蓋をせず、気持ちがつらいときは「つらい」とお互い正直に話した方が、精神的な負担も軽くなります。
そのような環境を維持することが大切なのです。

周囲の力を借りながら本人を尊重するサポートを


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多くの患者さんとその家族を見てきた看護師だからこそわかる「患者家族のあり方」をお伝えしました。

大切なことは、
・患者本人の気持ちや意思を尊重する。
・家族はそれに沿ったサポートをできる範囲で行う。
・決して問題を家族だけで解決しようとしない。

また、家族だからこのようにサポートしなければならないという基準はなく、正解もありません。

それぞれの家族に合った支援の仕方があることを認識し、医療者のサポートも受けながら支えていくことが、病気になった本人にできる家族支援のあり方ともいえるでしょう。

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