年齢を重ねてから看護師に興味を持つ方もいるのではないでしょうか。看護師は、特に女性に人気が高く、将来の夢に挙げられることも。また、社会に出てから「看護師になりたい」と思う方もいるでしょう。そこで、このコラムでは、年齢に関係なく看護師を目指すための方法をご紹介します。年齢が仕事に影響するのか、社会人から看護師を目指す人はどれくらいいるのかもまとめているので参考にしてみてください。
看護師は年齢に関係なく、何歳からでも目指せる職業です。実際に、看護師を目指すにはどのようなルートがあるのか見てみましょう。
違う職に勤めている社会人や専業主婦でも、看護師を目指すことができます。2015年には厚生労働省が看護師養成所に社会人経験者に関する指針を出しました。指針によると看護師養成所の総在籍数のうち、23.7%を社会人が占めています。最終学歴が高卒以上であれば、看護師の専門学校や短大に通うことで、最短3年で看護師国家試験の受験資格を得ることが可能です。看護以外の分野も学びたい場合や、保健師などを目指したいときは4年制大学に通う手段もあります。ただし、看護師の学校は昼間に行われることが多いので、社会人の場合は仕事との両立が難しいでしょう。
准看護師は都道府県ごとに発行される免許です。中学校卒業者であれば、養成学校に通うことで最短2年で准看護師試験の受験資格を得られます。准看護師になるメリットは、看護師に比べて費用を抑えて短期間で取得できることです。看護師学校と違って夜間定時制の学校が多く、社会人でも通いやすいでしょう。また、准看護師の資格を取って看護師養成学校に2~3年通うことで、看護師を目指すことができます。ただし、中学卒業者の場合は准看護師としての実務経験が3年ないと看護学校に通えないので、注意してください。
准看護師の資格を取得後に、正看護師を目指すことができます。数は多くないものの、夜間制の看護学校もあるため働きながら看護師を目指せるでしょう。実習は昼間に行われることが多いので、仕事との調整は必要ですが、両立はしやすいといえます。最短3年で看護師国家試験の受験資格の取得が可能です。
看護師を目指すには専門学校に通うルートが一般的で、社会人になってから通うこともできます。しかし、年齢を重ねてからだと「若い子に混ざって勉強できるか不安」という方も多いでしょう。最初は溝を感じるかもしれませんが、グループ学習の中でほかの生徒と打ち解けることもできますし、社会人から看護師を目指すケースは珍しくないので、似た事情の学生と親しくなれることもあります。
むしろ、社会人から看護師を目指すときに気にかけるべきなのは、家庭との両立や収入面でしょう。勉強中は負担を減らすために事前に家族への相談や貯金をしておいたり、学校と両立できるアルバイトを探したりすることをおすすめします。
参照元
厚生労働省
看護師養成所における社会人受け入れ準備・支援のための指針
看護師になるのに年齢は関係ないものの、20代から働き始める人が多くいます。理由としては、10代から看護学校に通って、卒業後に看護師として就職する人が多いからです。
看護師は長く働くほどスキルと経験が積みやすい職業の一つ。培ったものが多ければ、重要なポジションや昇給を狙いやすくなります。看護師としてキャリアアップをしたいなら、早いうちから経験を積んでいくことが大切です。
30代を過ぎてから看護師になる人もいます。目指す理由は、家庭の事情やあこがれなど人それぞれです。30代以上の人が看護師を目指した理由をいくつかご紹介します。
働く女性にとって、看護師は給与が高い職業の一つです。また、不況に強く就職に困りにくいといえます。生活の変化でお金が必要になった時、パートナーが働けなくなった時など、看護師免許があればいざというときに役立つと考えて、資格取得を目指す人が多いようです。
看護師は国家資格に合格する必要があるため、勉強には相当な時間が必要です。専業主婦は時間に余裕があることが多く、それを利用して学校に通って資格を目指している人もいます。
日常生活でも出産や通院で看護師に関わる場面があります。一般人から見た看護師は頼れる医療のプロです。なかには診療時の対応に感動して、看護師を目指す方も。「誰かに必要とされる仕事」に興味がある方には特にぴったりな職業です。
パートナーとの離婚や死別で子どもを養う必要がある母親が看護師を目指すこともあります。もともとは専業主婦やパートだった場合、自分と子供で生活するだけの給料を稼ぐのは難しいでしょう。そこで看護師免許を取得して、安定した収入で生活を支えようという考えが生まれます。
就職時に年齢が不利になることは考えられますが、業務や勤務先に制限がかかることはあまりないでしょう。しかし、看護師の中では「美容クリニックは若い看護師しか採用されない」という噂があります。確かに美容と聞くと若々しいイメージがあり、若い看護師が求められている印象があるのかもしれません。実際に、美容クリニックの求人に35歳以下など具体的な年齢が記載されていた場合もあるようです。ただし、今は年齢制限のある求人は基本的に違法です。美容クリニックも今は年齢より、美容や見た目に気を使っているか重視される傾向にあります。
看護師は勤続年数が長くなることで、取得できる資格や役職に就く機会が増えます。新人の頃は年齢に関係なく平均年収より少ないこともあるでしょう。それでも焦らずにスキルを磨けば、スタート時期に関わらず昇給は見込めます。
厚生労働省の調べでは、2019年時点の看護師の平均年齢は39.5歳で平均年収は482.9万円です。全体の平均年収は441万円で特に女性だけなら293万円になるため、収入は多い仕事だといえます。男性の場合は全体の平均年収が545万円なので、男性看護師はやや収入が少ない職業になるでしょう。また、准看護師の場合は平均年齢50.2歳で平均年収は403万です。看護師に比べると少ないですが、女性の平均年収に比べると高い金額といえます。平均年齢が大きく上がる理由としては、年齢を重ねてから准看護師になる方が多いことが考えられるでしょう。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
将来的に高収入が見込めても、早くから成功して年収を上げたいという看護師の方もいるでしょう。そのための方法としては、以下のようなものがあります。
看護師免許があることでとれる資格があります。たとえば、助産師資格や認定看護師です。これらの資格は指定機関での勉強や、看護師の実務経験が必要になることが多く、時間や努力がいります。しかし、専門性の高い人材は希少なため、年齢に関わらず重宝されるでしょう。
救急救命病棟やオペ室など、専門性の高い部署を志望する方法もあります。仕事内容は格段にハードになりますが、給料が良いことが多く、キャリアアップにもつなげられるでしょう。
ほかの病院やクリニック、看護師資格が生かせる違う職業に就くのもおすすめです。たとえば、美容クリニックは自分の頑張り次第で報酬金がもらえる場合があります。そのほかにも、臨床開発モニターや産業看護師など、活躍できる転職先は多いです。看護の世界では学歴や年齢よりスキルを評価される傾向にあります。真剣に努力を続けていけば、どんな場所でも通用する看護師になれるでしょう。
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