「准看護師になるにはどうしたら良いの?」と気になっている方もいるでしょう。このコラムでは、准看護師の資格取得までの流れについて解説します。また、准看護師になるメリットや働きながらでも目指せる方法をご紹介。正看護師へのハードルが高く感じる方は、まず准看護師を目指してみるのがおすすめです。医療のお仕事に携わりたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
准看護師になるには、最終学歴が中学卒業であれば養成所に入学が可能です。そのため、准看護師養成所には中卒から大卒、社会人などさまざまな学歴の人がいます。学歴や年齢を気にせず挑戦できる職種といえるでしょう。
准看護師とはどういう資格なのかを詳しくご紹介します。
准看護師とは、正看護師と異なり、「医師・歯科医師あるいは看護師の指示を受けて働く看護師」です。正看護師は厚生労働大臣から免許が発行されますが、准看護師の場合は都道府県知事から免許が発行されます。准看護師は国家資格ではありませんが、有資格者として正看護師の指示があれば医療行為が可能です。そのため、看護師として病院やクリニックで働くことができます。なお、病院には看護助手という仕事もありますが、こちらはあくまでも助手であり医療行為が行えません。
准看護師になるには、准看護師養成所または看護系大学や看護専門学校に通ってカリキュラムの受講をしなければなりません。准看護師養成所の入学条件が中学卒業のため、15歳から幅広い年齢層の人が在籍しているのが特徴です。なかには、すでに社会人として働いている人や、結婚や出産を経て再就職のために資格取得を目指している人もいます。一方で、看護系大学や看護専門学校は、高校卒業が入学条件の一つなので自分の最終学歴に合わせて教育機関の選択が必要です。
正看護師と比較すると、准看護師の資格取得は難易度がそれほど高くありません。勉強時間の短さ、資格取得のしやすさを踏まえると、とても魅力のある資格です。また、中学卒業後の若い人でも、早く社会に出やすいメリットがあります。
准看護師になるには、養成所や専門学校に通う必要がありますが、短期間で資格取得ができるメリットがあります。また、午後や夜間の学校もあるため働きながらでも通うことができるでしょう。そのほか、准看護師になるメリットを5つご紹介します。
准看護師になるには、2年間教育機関に通う必要があります。正看護師の場合は3~4年かかるので、それに比べると准看護師は短期間で資格を得られるのが魅力の一つです。准看護師としての知識や技術を身につけてから、都道府県ごとに開催されている試験に合格することで准看護師の資格が取得できます。
費用に関しては、教育機関によって異なりますが、2年間で100万~200万円程度でしょう。入学金や授業料、実習費、設備利用費など含めた金額と考えられます。正看護師の資格取得までにかかる費用は、国立か私立かによって差が出るため150万~650万円程度と幅広いようです。正看護師と比べてみると准看護師の資格は低予算で資格取得を目指すことが可能といえるでしょう。
看護師養成所や看護専門学校は、平日の朝から夕方まで授業がある全日制、または午後や夜間に通学する定時制があります。どちらも教育を受ける期間は2年間と変わらないため、自分のライフスタイルに合わせて選択が可能です。、定時制であれば、午前中に働きながら通うこともできます。教育機関によって定時制があるかどうか異なるので、事前に希望する学校のカリキュラムの確認はしておきましょう。
准看護師試験は、各都道府県ごとに年1回開催されています。試験日も場所ごとに異なるため、異なる都道府県に申し込めば年に複数回の受験が可能です。出題される問題や難易度は各都道府県ごとに違いはありますが、厚生労働省が公開している令和元年度の合格率は全体で96%となっています。年度によって多少の差はありますが、基本的に毎年96%以上の水準を保っているので合格率は非常に高いといえるでしょう。
参考元:厚生労働省
「令和元年度准看護師試験の実施状況」
看護師の仕事は、一定の需要があるため安定した職業の一つといわれています。求人が多いため、就職や転職がしやすいのも特徴です。そのため、准看護師の資格を取得すれば、就職の幅が広がるでしょう。現在でも正看護師と変わらないくらい准看護師の需要もあり、手に職をつけたいと考える人におすすめの資格といえます。また、社会人になって職場に不満があったり、仕事内容に将来性を感じられなかったりする場合にも、准看護師を取得すれば転職先の選択肢が広がるでしょう。
准看護師を取得後に3年以上の経験を積めば、正看護師へのキャリアアップが目指せます。実際に働いてみると、正看護師のように自分で考えて医療処置をしたいと思うこともあるでしょう。その場合は、正看護師になるのがおすすめです。正看護師になると、さらに就職の幅が広がり、給料もアップします。医療現場で経験を積みながら正看護師を目指せるのも准看護師のメリットです。
准看護師になるには、自分のライフスタイルに合った養成所を探すのがポイントです。まずは、資格取得までの流れや養成所の種類について確認しましょう。
准看護師になるための一般的な流れをご紹介します。
養成所は中学卒業している方であれば受験資格が得られます。試験の内容は中学卒業程度になっているため、難易度は高くありません。
准看護師試験の受験資格を得るため2年間の教育を受けます。
1年目は知識や技術に関する講義を受講し、2年目は実習が中心です。
都道府県ごとに実施されている准看護師試験を受験します。受験する会場の募集要項を確認し、必要書類や手数料を準備しておきましょう。また、提出期限がある書類については期限よりも早めに提出するように心がけます。試験日や会場は実施場所によって違いますので事前に確認しておきましょう。
合格発表は、受験した都道府県ごとに指定された掲示板、またはインターネットのホームページで確認します。合格を確認したら必要書類をチェックして、免許申請手続きを行いましょう。
准看護師養成所にはいくつか種類があるので、自宅や職場から通いやすい場所を探すのがおすすめです。また、卒業までにかかる年数も確認しておきましょ
准看護師養成所の入試科目は学校によって異なりますが、中学校卒業レベルの問題になるため難しくはないでしょう。中学校卒業後に准看護師養成所で勉強すれば、最短ルートで准看護師として働くことが可能です。ただし、准看護師養成所の数は年々減少しています。通える範囲に養成所があるかをあらかじめ確認しておきましょう。必要に応じて、都道府県の看護協会に問い合わせてみてください。
高校の衛生看護科は、准看護師養成所より期間が長くなります。養成所と違うのは、卒業と同時に高卒の学歴が得られるという点です。定時制を選ぶことも可能なため、働きながら通うこともできます。
働きながら准看護師の資格を取得するには、高校を卒業後に准看護師養成所や看護専門学校の定時制に通うのがおすすめです。定時制であれば、平日の午前中や学校がない時間帯に仕事ができます。さらに、看護補助として医療機関で働けると、授業内容の理解がしやすく習得力が高まるでしょう。また、医療機関によっては資格取得のための支援制度もありますます。
准看護師の割合は、年々減少の傾向が見られます。その理由として、少子高齢化による医療の高齢化・複雑化が進んでいることが挙げられるでしょう。在宅医療のニーズも高まっているため、看護師が自らの判断で業務を行うことが求められており、准看護師より正看護師の需要が高まってきています。
もともと、准看護師の資格は戦後の看護師不足を解消するために誕生しました。その頃は女性の進学率が低く、中学校卒業後に働きながら資格を取得でき、正看護師への道も開かれる准看護師はメリットが大きい資格といえたでしょう。しかし、現在の厚生労働省は1990年代から正看護師と准看護師の一本化に取り組んでいます。これに伴って、一部の都道府県では、准看護師の新規募集を停止しているところもあるようです。そのため、准看護師の現状は厳しくなってきているといえるかもしれません。
一方で、どの病院でも看護師不足の現状は続いてます。また、クリニックや介護施設などでも准看護師のニーズは少なくありません。准看護師として働きながら正看護師へキャリアアップを目指すこともできるため、現在でも魅力のある仕事の一つです。正看護師を目指すかどうかは、自分の状況をしっかり考えて決めると良いでしょう。
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