専門看護師と認定看護師の違いについて、詳しく分からない方もいるでしょう。専門看護師と認定看護師は、それぞれ異なる役割や目的を持つ資格です。このコラムでは専門看護師と認定看護師の概要や、それぞれの異なる点を解説しています。また、年収についてや資格を取るメリットも紹介。資格取得を考えている人はこのコラムを参考にして、キャリアアップを成功させましょう!
専門看護師は看護のスペシャリスト、認定看護師は現場のスペシャリストと表されるように、それぞれ違った役割があります。具体的にどのような役割を求められているのかを、詳しく見ていきましょう。
認定看護師は、認定看護分野における「現場」のスペシャリストと表されます。
日本看護協会は、認定看護師のはたす役割を「実践」「指導」「相談」の3つに分類しています。認定看護師は、特定の看護分野において自らは水準の高い看護を実践し、なおかつ医療スタッフへの指導や相談対応を行う現場のリーダーとなる存在です。
認定看護師制度は2020年に見直され、新たな教育課程「B課程」がスタートしました。B課程には「特定行為研修」が組み込まれており、特定行為研修を受けた認定看護師は、医師の指示書を元に一定の診療補助を行えるようになります。制度の見直しにより、看護現場での認定看護師の重要性はさらに高まっていくことでしょう。
現場のプロである認定看護師に対し、専門看護師は看護全体のスペシャリストと表されます。
日本看護協会が定めている専門看護師の役割は「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」の6種類です。専門看護師は自らが高い水準の看護を行うだけでなく、保健医療福祉に関わる人の調整役になったり、倫理的な問題を解説したりします。また、専門分野の教育や研究活動を行うことも専門看護師の重要な役割です。看護をするうえで患者や家族に発生する、複雑な問題を解決できる存在である専門看護師は、まさに「看護」のスペシャリストといえるでしょう。
参照元
公益社団法人 日本看護協会
専門看護師・認定看護師・認定看護管理者
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専門看護師と認定看護の違いについて、それぞれどんな人が向いている?
専門看護師と認定看護師の異なる点には、定められている分野やケアする対象の違い、資格の取得方法があります。また、資格を持っている人数も大きく異なる部分でしょう。
専門看護師と認定看護師には定められている分野の違いがあります。
認定看護分野は新たな教育カリキュラム「B課程」の場合だと19種類あります。認定看護師は専門性の高い看護を現場で提供・実践することから、分野が細かく分類されているのが特徴です。たとえば「がん」という疾患に対しても認定分野が「がん放射線療養看護」「がん薬物療法看護」「乳がん看護」の3つに分類され、それぞれ異なったカリキュラムを専門的に学んで資格を取得します。
専門看護分野は、「専門看護師制度委員会」が知識や技術を掘り下げる必要があると認めた13分野です。研究活動も制度制定の目的の一つであることから「災害看護」や「家族支援」など、広域的な内容のものも分野に含まれています。
認定看護師がケアする対象は患者や現場で働くスタッフです。これまでの経験や学んだ知識を活かし、現場のリーダーとなって看護処置や指導を行います。対して、専門看護師がケアするのは患者や看護スタッフだけではありません。医療関係者や地域社会に暮らす人など、専門分野に関わる全ての人々がケアの対象です。
専門看護師と認定看護師は資格取得方法も異なります。
認定看護師になるためには、看護師としての実務研修を5年以上、そのうち3年以上は認定看護分野の実務研修の経験が必要です。その後、認定看護師養成機関で6カ月から1年程度学び、決められたカリキュラムを修了すると認定看護師認定審査を受けられます。
専門看護師認定審査を受けるには、2年間看護系大学院に通い、修士課程を修了しなくてはなりません。そのためには、研究を重ね修士論文を作成・発表する必要があります。専門看護師は、認定看護師と必要な実務経験の年数は変わらないものの、教育機関のカリキュラムを修了する難易度が一気に上がるのが特徴です。
専門看護師と認定看護師では、資格を取得している人の数も大きく異なります。
2020年に日本看護協会が発表した認定看護師の登録者数は21,847名。対して専門看護師の登録者数は2,733名でした。都道府県別に見ると、認定看護師は全ての都道府県に100名以上登録者がいますが、専門看護師の場合は登録者が10名以下の都道府県も多く見られます。
参照元
公益社団法人 日本看護協会
日本看護協会の資格認定制度について (制度の現状)
都道府県別認定看護師登録者数
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キャリアアップに直結!「認定看護師」と「専門看護師」の違いとは
専門看護師と認定看護師の年収は、必ずしも一般の看護師より高いとは限らないようです。しかし、資格を取得した看護師には手当を支給する病院もあります。たとえば、「独立行政法人・国立病院機構」の求人資料によると、「専門看護手当」として、専門看護師には月額5,000円、認定看護師には月額3,000円が支給されているとのこと。つまり、国立病院機構の医療機関で働く資格を取得した看護師は、年収に換算すると3万6000円~6万円以上は一般の看護師より年収が高くなります。夜勤の回数などによって年収は違ってきますが、資格を活かして年収を上げたいと考えるのであれば、資格手当がある病院を探してみるのも一つの方法でしょう。
参照元
独立行政法人 国立病院機構
けっこういいぞ!NHO
専門看護師や認定看護師の資格取得を考えたとき、どちらを選ぶべきなのかはその人の目指す看護がどのようなものなのかで変わります。専門看護師と認定看護師、それぞれを選ぶべき人の特徴をまとめました。
認定看護師は「現場で患者と直接関わっていきたい」「現場の看護スタッフをの指導に携わりたい」などといった、現場のプロとして働きたいという考えを持つ人に向いています。また、認定看護分野は細かく分類されているため、特定の分野において専門的に高度な技術や知識を身につけたい人にも向いているでしょう。
専門看護師は研究活動も活動に含まれるため「研究活動で看護業界に貢献したい」「看護にまつわる問題を理論的に解決に導きたい」といった方に向いています。また、後任看護師の育成に力を注ぎたいという方にも適しているでしょう。看護という仕事に関して、現場の垣根を超えて貢献できるのが専門看護師の資格。より幅広く看護に携わりたい方には専門看護師をおすすめします。
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キャリアアップを目指すなら知っておきたい「認定看護師」になるために必要なこと
高度医療で求められる看護のスペシャリスト!専門看護師を目指すには?
専門看護師や認定看護の資格を取るメリットには、患者からの信頼感が増すことや、高度な知識の習得に繋がることが挙げられます。また、転職時のアピールポイントになることもメリットの一つでしょう。
専門看護師や認定看護師の資格を持つ看護師は、患者に信頼してもらいやすくなります。患者は、自分の持つ疾患や症状に対し、専門的に学んできたスペシャリストがそばにいることにより、安心感を得られるはずです。信頼関係が構築しやすくなり、コミュニケーションも取りやすくなるでしょう。
専門看護師や認定看護師の資格の取得は、看護において高度な知識や技術を習得できます。知識を身につけたいという意欲はあっても、働きながらだとなかなか難しいという方もいるでしょう。専門看護師や認定看護師の資格を取得するためには、仕事を休職して教育機関に通うことになります。勉強に集中する環境で学ぶことになるため、認定審査に合格する頃には、高度な知識や技術が身につき、提供できる看護の質も大きく向上していることでしょう。
専門看護師や認定看護師の資格取得は、転職時のアピールポイントになります。
2020年時点で認定看護師の登録者数は21,847名、専門看護師の登録者数は2,733名しかいません。希少な資格を持っているということは、より条件の良い求人の内定を得られる確率が高くなります。
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