人は歳を重ねても、ずっと忘れない記憶がある。患者さんの大切な「みかん」の思い出。ズルカンさんの『看護師メシ』【vol.21】

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「あなたにとっては、なんのへんてつもないものでも、患者さんにとっては宝物なことがある。」

看護学生で実習に行くときに、最初にそう習った。

そして、いろんな患者さんのベッドサイドに立って看護をしていると、本当にそう思う。

この漫画の患者さんにとっては、ミカンが宝物だった。いや、ミカンに詰まった孫との思い出が宝物だったんだと思う。

歳をとり、自分の記憶が途切れるようになったとき、私は一体何を思い出すんだろう。

今、何気なく食べている家族とのご飯も、いつか宝物のような記憶になるのだろうか。

もうとっくに大きくなった孫に、ミカンを握って、声を大にして応援している患者さんを見ていて、ふとそう思った。

中山有香里

【『看護師メシ』バックナンバー】

『看護師メシ』vol.1 ~年末年始の「すき焼き」~


『看護師メシ』vol.2 ~夜勤明けの「ラーメン」~

『看護師メシ』vol.3 ~休憩室を襲う「カップ焼きそば」~

『看護師メシ』vol.4 ~特別感がある「パン屋さんのパン」~


『看護師メシ』vol.5 ~士気が上がる「ケーキ」~

『看護師メシ』vol.6 ~欲望のままに「コンビニ飯」~


『看護師メシ』vol.7 ~腹も心も満たす「実家飯」~

『看護師メシ』vol.8 ~何杯もいける「カレー」~

『看護師メシ』vol.9 ~同期と「アイスクリーム」~

『看護師メシ』vol.10 ~折れた心を癒やした「天津飯」~

『看護師メシ』vol.11 ~無言のコミュニケーション「隠しオヤツ」~

『看護師メシ』vol.12 ~後輩の差し入れ「アップルパイ」~

『看護師メシ』vol.13 ~職員食堂の人間模様と「カツ丼」~

『看護師メシ』vol.14 ~落ち込む新人時代と「炊き込みご飯」~

『看護師メシ』vol.15 ~かたくなな患者さんの「娘さんのお弁当」~

『看護師メシ』vol.16 ~パウンドケーキと看護師の母~

『看護師メシ』vol.17 ~患者さんと野菜~

『看護師メシ』vol.18 ~好きな仕事、配膳~

『看護師メシ』vol.19 ~真夜中のジュース会~

『看護師メシ』vol.20 ~心配な患者さんと肉じゃが~

【プロフィール】

中山有香里

看護師?イラストレーター。著書に『ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術『悲しいくらい人に聞けない看護技術』(メディカ出版)

Twitter:@musashi_0303

Instagram:@zurukan.yukari33

 
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