医療従事者の効率的な業務やスキルアップをサポートする企業

2023.2.7

医療業界は人材不足などにより多忙になりやすい状況にあることから、効率化につながる製品やシステムが多く存在しています。

そこで本記事では、自動でおしぼりを作り上げる製品を開発した企業、VRによる効率的な研修やリアルな体験が可能なシステムを手掛ける企業、独自技術を活かしてガウンを製造する企業を紹介します。
業務やスキルアップに対して効率化の必要性を感じている看護師さんは、ぜひ最後まで目を通してみてください。

アルゴグローバル株式会社

「健康・フィットネス」市場に着目し、健康器具の輸入販売・日本国内のインターネットによる通信販売市場にてEC事業を開始しました。その後、台湾のフィットネスマシン専門メーカーとの取引を開始し、家庭用・業務用フィットネス機器のラインナップを広げています。現在は、複数のメーカーとの取引に加え健康美容機器・自動おしぼり製造機の販売へも事業展開をしています。一つの分野にとどまらない柔軟性に富んだ事業展開は、人々のより豊かな社会づくりに向けた一翼を担っています。

医療用自動おしぼり機「FIND」

▲画像提供:アルゴグローバル株式会社

怪我や病気で入院している患者さんの中には、入浴したりシャワーを浴びたりできないケースも多々あり、その際は身体を清潔に保つために清拭が行われます。
そのほかにも食事や洗面など、医療機関でおしぼりを使うシーンはありますが、その度に必要数を準備するのは大変で、作業効率が落ちる要因になっているかもしれません。
そうしたおしぼりに関連する作業効率の改善に役立つのが、同社の医療用自動おしぼり機「FIND」です。

同製品は本体の中にロールタイプのタオルと水をセットしておけば、使用時に湿った状態でおしぼりが取り出せるスグレモノ。使い捨てのおしぼりなので再利用することがなく、感染症防止という意味でも安心・安全に使用できます。

タオルは天然素材のユーカリが100%使用されており、触り心地が布おしぼりのように優しく、肌への負担が少ない仕様です。
厚手と薄手の2種類が用意されているので、特に状況に応じておしぼりの種類を変えている医療機関にとっても、ありがたい存在となるのではないでしょうか。

また、利用状況に応じて細かく設定できるのも特長です。
タオルの長さは20cmから35cmの間で1cmずつ設定でき、それを一度に最大50本まで連続で取り出せます。
水については温と常温での切り替えに対応しており、水の噴射量を変更することでおしぼりの湿り気の調整が可能です。

ほんの少しであれば大したことはないおしぼりの準備でも、その数が多くなればなるほど時間と手間がかかります。
こうした看護外の準備による作業負担が軽減されると、従来の看護における質の向上にもつながるかもしれません。

詳細情報

株式会社ジャパンディスプレイ

自動車や民生・産業機器に使用されるディスプレイの開発から製造、販売までを主とした事業に取り組み、日本国内外のグローバルビジネスで躍進する株式会社ジャパンディスプレイ。高い技術力と発想力をもって各国の市場のニーズに応えつつ、唯一無二の製品づくりを行っています。

メタバースVRソリューション「VR一斉再生システム」

▲画像提供:株式会社ジャパンディスプレイ

医療現場でより良い看護を提供するために研修を実施する医療機関は多く、座学はもちろん実際の現場を想定したシミュレーションやロールプレイが採用されることもあるでしょう。
しかし、場合によっては研修内容への理解度がなかなか深まらなかったり、研修したいと考える内容や状況でのシミュレーションやロールプレイが難しかったりするケースが出てくることも考えられます。
そうした部分を、同社のメタバースVRソリューション「VR一斉再生システム」が補ってくれるかもしれません。

同システムは、VR機器を装着した受講者全員が、同時にコンテンツの視聴をスタートできる仕組みとなっています。
操作方法は管理者のパソコンから視聴したいコンテンツを選んで再生ボタンを押すだけと、いたってシンプルでわかりやすいのが特長です。

受講者が使用しているVR機器がどのような状態にあるのかは、パソコンからの一括管理で対応可能。コンテンツが再生されているかどうか一人ひとりを確認して回る必要もないので、効率的な研修が実現します。

▲画像提供:株式会社ジャパンディスプレイ

また、見逃せないポイントとして、何と言ってもVRを用いて臨場感あふれる研修を実施できることが挙げられるでしょう。
実際の現場に近い状況を体験することによって、理解度をより深められるはずです。

コンテンツの内容については、トリアージやAED救急救命、医療現場でのコミュニケーションといったCG訓練、顧客が求める内容に沿った360°のVR動画などさまざまなものが開発されています。
リアルな訓練ができたり、普段と異なる目線に立てたりすることで、看護師さんのスキルアップがより確かなものになるのではないでしょうか。

株式会社ミヤゲン

1953年に創業して以降、レジ袋やゴミ袋、各種ポリ袋、OPPフィルム袋などさまざまな包装資材を専門的に取り扱っている株式会社ミヤゲン。自社製品を手にする顧客が満足感を得られるよう、どこか製品に改善できる部分はないか、本当に必要とされているものは何かなど、常にユーザーの目線に立った製品づくりに尽力しています。

使い捨て長袖プラスチックガウン「easy脱着ガウン」※GoodDesign2021金賞製品

▲画像提供:株式会社ミヤゲン

感染リスクの恐れがある医療現場での感染症対策の一つとして、プラスチックガウンを着用しています。
しかし、新型コロナウイルス感染症拡大により世界中でガウンの需要が急拡大し、海外依存度が高いガウンが全く輸入されず、結果として需要に対し供給が追いつかなくなり、ゴミ袋を代用する事態に発展したのは記憶に新しいのではないでしょうか。
そのような状況を打開し医療現場を支えるべく立ち上がった同社は、医療従事者の協力のもと、6ヶ月ほどの期間をかけて使い捨て長袖プラスチックガウン「easy脱着ガウン」を完成させました。

同製品は、簡単着脱・高い密閉性・完全国内生産をコンセプトとして開発されました。
Tシャツのように頭から被るポリエチレン製の使い捨てガウンで、丈夫かつ防水や撥水にも優れる高い密閉性が特長。前面・背面ともにしっかりと覆われるので、安全安心に使用できるでしょう。
防護服の上からでも着用できることから、防護服の使用回数を増やすことでコスト削減も図れます。

着用の際は、特殊加工を施した狭い開口部から通すことで、負荷がかかった部分だけが開き、手の大きさ以上に広がりません。
首元も同様の特殊加工で必要以上に開かず、高い密閉性を実現しています。

また、背面にミシン目が入っているのも見逃せません。
このミシン目を破ることで、簡単に素早く脱ぐことが可能。感染リスクの高い表部分に触れることなく、廃棄できます。
そして海外からの物資の輸入が停滞した場合でも安定供給できるよう、国内でモノづくりを完結できる体制を構築しました。

医療現場の状況や医療従事者のことを考えてどこまでも利便性を追求した同製品は、患者さんへのより良い医療の提供の一助となります。

なお、同社では毎日保育園で必要となる子どもの名前入りの袋「名前入りお着替え袋」も製造しており、1000枚から生産できる為、仕事と子育ての両立に看護師さん応援グッズとして非常に好評です。

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