*はじめに
看護師の皆さん、今回はコミュニケーションについてご紹介していきたいと思います。
患者さんの中にはいろいろな状態の方がいらっしゃいます。その中でも手術を控えていらっしゃる『術前患者とのコミュニケーション』について詳しく見ていきますね。
*あなたが術前の患者だったと仮定して、どんな心理状態だと考えられますか?
・術後に自分がどうなるのか?漠然とした不安を持つ
・麻酔をすること、手術することに対して不安感を持つ
・失敗という事態について考えてしまう⇒死への恐怖など
・術前よりも健康になれるという希望を持つ
・生活の質の向上に目を向けられる
・より良い状態になれることに希望を持つ など
・家族に心配や迷惑をかけることを恐れる
・家族に対し申し訳なく思う
・自身に何か合った場合…と残された家族への心配をするなど
上記が挙げられました。
ネガティブな考えからポジティブな考えまで、実に多様性にとんだ心理状態にあるということが理解できるかと思います。
*手術を安心して受けることができる⇒不安の緩和
*治療に対して協力的な姿勢を予め整えておく
*安全な術後管理ができるようにする
「心臓血管外科では大手術・死への恐怖を伴うことが多いです。心臓(血管)にメスを入れるという言葉だけでも怖いものです。ですから、術前の患者さまとのコミュニケーションはとても重要です。不安や恐怖を少しでも緩和させることができるようにすることが第一目標。
そして、術後に前向きな治療に対する協力が得られる状態にしておくことです。コミュニケーションや観察を通して、患者さまの心理状態を把握するようにします。また、心疾患では心理状態により不整脈などが出現することもありますので、注意が必要になってきます」
「私たちICU勤務の看護師は、術後にICUに入られる患者さまに対し、”術前訪問”と呼ばれる『ICUの役割や看護体制、術後の流れや患者さまの経過』についてご説明を行っています。ICUは病棟と違って馴染みのない場所です。初めての経験の方が多いですよね。
初めてというだけで不安が伴います。その不安を緩和させ、安全な術後管理ができるようにすすめるのが術前訪問です。術前の患者さまの心理状態は不安定な方が多いので、コミュニケーションによって患者さまを理解し、不安や恐怖を共感すること、これが大事です。不安を口に出して言っていただけたほうが、感情をおもてに表すことになり、効果的ですよ」
「眼科の中でも多い手術として挙げられるのが、白内障の手術です。白内障の手術を受けられる患者さまの大多数が高齢の方。ドクターからの術前説明がよく理解できていなかったりすることもあります。そのため看護師サイドでも、手術についての説明を繰り返し行うことも。眼科の手術を受けるにあたって恐怖があるというのは、やはり”失明”ですよね。そういったリスクの理解をすすめるのも私たち看護師です。安全・安心して手術を受けることができるように援助することがポイントですよね」
「小児の手術にもいろいろありますが、ごく簡単な手術でも大きな手術でも患児には恐怖とストレスを与えます。まだ物心のつく前の乳幼児でも勘というか、周囲の不安を感じ取る力があるので患児本人はもとより、そのご家族へのコミュニケーションがとても大事なんです。患児を含めたご家族までの包括的な支援・援助・看護が求められます。その中でもコミュニケーションは大きな役割を担っているということを理解してみてくださいね」
*終わりに
奥が深いコミュニケーション。
その中でも、患者さまがナーバスな状態に陥っていられると考えられる術前。看護師がコミュニケーションスキルを十分に発揮する機会ですね。患者さまへ安心・安全な医療技術を提供できるように、これからもコミュニケーションスキルを磨いていってくださいね!
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