
医療機関の特色は、それぞれが大切にしている理念や取り組みに表れます。そこで今回は、在宅医療における栄養ケアと、災害医療の最前線に焦点を当てた記事をご紹介します。現場で活躍する医療チームの取り組みから、これからの医療のあり方について考えるきっかけになるかもしれません。

愛知県名古屋市にて、内科・精神科・小児科を標榜する医療法人めぐる ごうホームクリニック。
「どんな境遇にあっても、安心して療養できるよう支えたい」という院長の思いから、在宅医療中心のケアに力を入れています。
患者さんとご家族が「わかってくれている」と感じられるような、寄り添いの姿勢を重視している点が同クリニックの強みです。

同クリニックは、患者さん一人ひとりのQOL向上を後押しするべく、栄養ケアを実施しています。
その具体的な活動が、《訪問栄養チームが始動|嚥下障害や栄養ケアをサポート》というブログに記されていました。
記事によると、2025年1月に新たにスタッフとして管理栄養士が加わり、訪問栄養チームを発足されました。
管理栄養士が患者さんの自宅に訪問して栄養指導を行い、在宅医療を受ける高齢者の健康的な生活と食べる喜びを支えているとのことです。

人は年齢を重ねると、栄養に関する悩みを抱えやすくなります。
たとえば、嚥下機能が低下して飲食物を飲み込みにくくなったり、食欲低下が起きて栄養バランスが崩れたりすることが挙げられるでしょう。
また、一人暮らしなどの身体的な問題や環境的な理由によって、食事の用意が難しい高齢者も見られます。
こうした状況を放置すると、誤嚥性肺炎や栄養不足などのリスクが高まってしまうのです。
そこで同クリニックの訪問栄養チームは、医療的根拠に基づく栄養評価をはじめ個別的な食事や補助食品利用の提案、地域資源との連携といったサービスを提供し、高齢者の栄養状態の改善を図っています。
高齢者の食と健康に真摯に向き合う同クリニックの活動は、栄養指導に関わる看護師の視点においても参考になるのではないでしょうか。

1939年に開院して以来、東濃可児地域の基幹病院として地域住民の健やかな毎日に寄り添っている岐阜県立多治見病院。
30以上の診療科を標榜するほか、がん診療連携拠点病院や救命救急センター、周産期母子医療センターといった専門の医療機能を備える医療機関です。
また、2010年に経営形態を地方独立行政法人化しました。2024年4月には新中央診療棟を開設し、手術室の拡充や最新医療機器の導入などさらなる機能強化を図っています。

地域医療の発展に寄与する一方、同院では災害医療にも尽力しているのが特徴です。
その姿勢が垣間見えるのが、ウェブサイトのコラムに掲載されている記事《DMAT 過酷な現場で傷病者を救う、災害派遣医療チームの活躍と展望》。
同院のDMATは2007年に創設され、これまでに東日本大震災や熊本地震などの災害現場で医療支援活動を行ってきたそうです。
記事内では、特に2024年1月に発生した能登半島地震での活動について触れられています。
当時は第1隊から第3隊までを派遣し、寸断された道路と悪天候の中で患者搬送や要配慮者の診察、病院支援などさまざまな活動にあたったそうです。
こうしたDMATの活動は、メンバーを快く送り出してくれるほかの病院スタッフや家族の理解と協力に支えられていると感謝が綴られていました。
災害大国と言われる国だからこそ、同院のように多職種が一丸となれる環境を整えることが大切になってくるのかもしれませんね。

災害医療に関心のある看護師さんは、ぜひ記事にアクセスして本文に目を通してみてください。
DMATの活動実態や災害時における医療チームの役割について、理解を深められるはずです。
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