
医療現場では、スタッフの業務効率化と安全性の確保が常に重要な課題です。本記事では、自動配送ロボットで業務負担を軽減する企業、工具不要の耐震金具で現場の安全を守る企業、そして機能的なナースウォッチで時間管理をサポートする企業をご紹介します。
これら3社の製品は、それぞれ独自のアプローチで医療現場の課題解決に取り組んでいます。人手不足の中での業務効率化、災害時の安全確保、正確な時間管理など、看護師の方々の日々の業務をより安全で効率的にする、革新的なソリューションの数々をぜひご覧ください。
川崎重工業株式会社は、1896年の創立以来、船舶、航空宇宙、エネルギー、産業用ロボットなど、幅広い分野で得た高度な技術力を駆使し、時代を切り拓く新たな価値を提供してきた総合重工業メーカーです。
同社は、これまで自動PCR検査ロボットシステムや屋内配送用サービスロボット、無人ヘリコプターなどを開発し、革新的なソリューションを次々と生み出してきました。今後は、ロボットや遠隔操作技術を用いた従来の働き方・暮らし方の抜本的な変革を目指し、社会のさまざまな課題解決に貢献していくことが期待されています。

医療現場では人手不足による病院スタッフの負担増加が課題となっており、働き方改革による業務効率化が求められています。特に、検体や薬剤の配送業務は、看護師や看護補助者が本来の専門業務を中断して対応せざるを得ない状況が続いていました。
そこで注目されているのが、屋内配送用サービスロボット「FORRO(フォーロ)」です。
24時間365日稼働可能なFORROは、約100Lの容量で最大30kgまでの積載が可能。検体、薬剤、ME機器、書類、手術用器材など、さまざまな物品の配送に対応します。
高い自律走行性能により、右側・左側走行の設定や障害物の自動回避が可能で、日中の混雑時も夜間の人手不足時も安定して走行できます。
特筆すべきは、日本で初めて病院向けにエレベーターでの人との相乗りに対応し、満員検知や途中階降車機能を備えている点です。これにより、エレベーターを専用化することなく、混雑が激しい病院でも人の移動の妨げとならず、既存の運用ルールに沿った形で導入できます。
ICカードによる荷室のロック管理やセキュリティドア連動機能も搭載し、安全かつ確実な配送を提供。さらに360度の遠隔監視カメラにより、トラブル発生時の記録や現場に即したサポートも可能です。

導入効果として、FORRO1台で3人分の配送業務を担うことができ、配送業務全体の44%削減を達成。さらに、医療スタッフの移動距離を22%削減し、身体的負担の軽減にも貢献しています。夜間から早朝の時間帯においても、看護部の70%が配送業務時間の減少を実感しているとのことです。
また、看護師・検査技師・薬剤師間の受け渡し時の待ち時間や会話によるストレスなど、コミュニケーションコストの低減にも効果を発揮。配送サービスとして提供されるため、病院は先進技術を効果的に活用できるよう、運用効率アップに向けて同社が伴走してくれる点も心強いポイントといえるでしょう。
現場からは、「夜間は病棟看護師も少ないので代わりに運んでくれるロボットは助かる」「忙しいときに病棟を離れなくてすむのは精神的にも助かっている」といった好評の声が届いています。
同製品の導入により、医療従事者の方々は体力的・精神的な負担を軽減しながら、本来の専門業務により多くの時間を費やすことができるようになるのではないでしょうか。
阪神・淡路大震災での教訓から誕生したプロセブン株式会社は、2000年の創業以来、防震・耐震素材の開発や製造、販売を手がけてきました。
特筆すべきは、震度7クラスまで対応する耐震マットの開発。固体と液体の両方の性質を持つ特殊なウレタン素材による超粘着ゲルは、多くの公的機関の安全基準に合格・認定を受け、医療機関をはじめ、官公庁、教育機関など、幅広い分野で採用されています。
同社の製品は、その革新性と社会貢献性が高く評価され、2021年には「防災防疫製品大賞」優秀賞を受賞。さらに環境に配慮した製品開発にも注力し、バイオマスマットで「エコプロダクツ大賞」審査委員長特別賞を受賞するなど、持続可能な社会の実現にも貢献しています。
現在は研究開発部門を立ち上げ、さらなる技術革新に挑戦。世界の安全に貢献できるよう、製品の改良と開発を続けています。
医療現場での地震対策において、重要な医療機器や薬品棚などの転倒防止は最優先課題の一つです。
しかし、従来の耐震金具の設置には、壁への穴あけ工事が必要で、工具の準備や施工の手間、さらには壁面への損傷という課題がありました。

同社が開発したキャビネット耐震金具は、これらの課題を解決する画期的な製品です。壁への穴あけや工具が不要で、誰でも簡単に設置できるのが特長。
また、壁面と天板での固定方式を採用することで、重い什器を持ち上げることなく取り付けられます。
同製品は、さまざまな設置状況に対応できる柔軟性もあります。金具のプレートの向きを変え、縦方向に使用することで、院内のキャビネットやスチール棚、院内ロッカーなど、それぞれ異なる状況での設置にも対応。耐用年数は5〜7年と長期使用に耐え、マイナス20℃から75℃までの幅広い温度帯で機能します。また、水洗いでゴミやホコリを取り除けば繰り返し使用できるため、経済的です。
さらに、従来は取り付けが困難だったビニール壁紙面でも、専用の「壁紙補強フィルム」と併用することで、壁紙の破れを防ぎながら確実な耐震対策が実現できます。コンクリート(塗装面)やプリント合板への施工も可能です。

医療現場では、24時間365日、安定した医療サービスの提供が求められます。同製品の導入により、地震発生時の医療機器の転倒防止はもちろん、診療の継続性確保や患者さんの安全確保にも大きく寄与することが期待できるでしょう。
施工の手間を最小限に抑えながら、高い耐震性能を発揮する同製品は、医療機関における効果的な防災対策の一つとして注目されています。
1976年の創業以来、医療用・一般用マスクや化粧品、健康美容品、日用雑貨などの企画・製造を手がけてきた、株式会社富士。デザインと実用性の両立を重視し、ユーザー目線での開発を大切にしています。
同社は、お客様のイメージする色を実現するため、200以上のメーカーの中から最適な工場を選定するなど、きめ細やかな品質とデザインを追求。デザイナーや技術顧問、品質管理の専門家など、各分野のスペシャリストとの連携により、商品の魅力を最大限に引き出す開発に取り組んでいます。

医療現場では、正確な時間管理が欠かせません。40年以上の実績を持つ同社が提供するナースウォッチ「Grace Tide(グレースタイド)」は、機能性・デザイン性・耐久性を兼ね備えた信頼の一品です。
特筆すべきは、日本製ムーブメントを採用した高い品質。本体はコンパクトなサイズで、ポケットやナースポケットに収まりやすい設計です。
チェーンとクリップで衣類に簡単に取り付けられ、作業中でも邪魔にならないデザインを実現しました。
独自の脈拍メモリ機能を搭載し、秒針が12時または6時の位置から測り始めて脈が20回になった時点の赤い数字で、1分間の脈拍数がすぐに分かります。
また、文字盤と秒針に蓄光機能を備え、夜勤時の暗い病室での観察や緊急時の素早い時間確認など、医療現場特有のニーズにも対応。事前に光を当てることで長時間発光し、暗所でも視認性に優れています。
衛生面も考慮し、3ATMの生活防水機能を搭載。日常の手洗いはもちろん、急な水濡れにも対応できるため、医療現場での使用に最適です。素材には、ケースに亜鉛合金、風防にポリカーボネート、ベルトにスチールを使用し、約21gと軽量ながら耐久性も確保されています。
カラーバリエーションは、イエロー、パープル、ピンク、ブルー、ホワイト、ミントの6色を展開。忙しい医療現場で気分が少しでも軽やかになるようなカラー展開となっています。

さらに、購入後6ヶ月間は故障や電池切れの際の良品交換、電池交換を無償で対応し、安心して長期間使用できる保証体制も整えています。
同製品は、医療従事者の方々の大切な時間を正確に刻む、頼れるパートナーとして、安心してお使いいただけるでしょう。
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載