
今回紹介するのは、アレルギーの子どものために活動している法人、医療的ケア児とその家族を支援している法人、吸引器バッグの販売を行っているグループです。
それぞれの活動が、大変な思いをしている子どもやその家族の大きな救いになっているため、是非読んでみてください。
喘息やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー疾患がある子どもは、アレルギー反応でつらい思いをすることが多々あります。しかし、周囲の理解を得られず、適切な医療を受けられなかったり、学校での支援を受けられなかったりするケースがあとを絶ちません。
アレルギーを考える母の会は、孤立して苦しんでいるアレルギーの子どもたちを救うべく、1999年に誕生しました。2008年にはNPO法人化し、活動の幅をさらに広げています。
同法人はアレルギー学会や小児アレルギー学会、小児科学会、小児臨床アレルギー学会などに参加することで、ガイドラインやEBM(科学的根拠に基づく医療方針)などへの理解を深めています。また、学会参加によって広げた専門医とのネットワークを活かし、以下のような活動を実施しています。

アレルギーの子どもたちを地域全体で支えるには、医療従事者や教職員などが正しい病態を理解した上で適切に対応する必要があります。そこで同法人は、アレルギーの知識を広めるための研修会を自治体などと協力して開催しています。
過去の研修会では、喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの病態の解説、食物アレルギー発症時の対応方法のレクチャー、「食物アレルギー 緊急時対応マニュアル」の紹介、誤食などによる症状発現を想定したロールプレイの実践、食物アレルギーに配慮した離乳食教室、負担の少ないスキンケア方法の確認などが行われました。
なお、コロナ禍では、オンラインでの研修も実施されています。アレルギーの正しい知識と対処法を学びたい看護師さんは、参加してみてはいかがでしょうか。

アレルギーの子どもやその家族の悩みを、当事者の立場に立って聞き、考えるための相談・懇親会を無料で実施しています。
毎年2月には、アレルギー症状や対処法、社会的課題などへの理解および、当事者同士の交流を目的とした「アナフィラキシー親子のための懇談会」を開催。専門医による講演のほか、日ごろの疑問や課題に関する質疑応答や、保護者同士の情報交換などが実施されています。オンラインで開催されたの過去の会には、当事者親子のほか、行政や製薬企業などの関係者も参加しました。
日常的に医療的ケアが必要な子ども(医療的ケア児)は、医療の発展に伴って年々増加し全国で2万人以上いますが、医療的ケアができる人材不足等により、保育所や学校に通えないなどの問題が発生しています。そのため子どもの預け先がない家族は、仕事を辞めて24時間子どものケアをせざるを得ない状況に立たされています。また、行政に相談しても適切な支援が受けられないこともあり、社会的に孤立しています。
こうした状況を改善するため、ウイングス医療的ケア児などのがんばる子どもと家族を支える会は、医療的ケア児をはじめ、重い障害や難病の子どもとその家族をサポートするため、2017年に活動を開始しました。「どのような子どもでも、あたりまえに保育園や学校などに行くことができ、どのような子どもを育てる親でも、あたりまえに仕事や趣味、地域生活などができるインクルーシブな社会を実現する」をミッションに掲げ、各種活動を展開しています。

医療的ケア児をはじめとした困難な状況に置かれている子どもを育てる家族や支援者たちが集い、それぞれの悩みを語ったり役立つ情報を交換したりするための座談会「ウイングス・カフェ」などのイベントを開催する他、SNS上でも同様の場所を提供しています。また、当事者家族の声を広く世間に伝えるため、活動の中で得られた意見をとりまとめて、SNSやマスメディアを通じて社会に発信しています。

さらに、行政機関に公的支援の拡充を働きかけるために当事者家族とともに要望書を提供するなどのロビー活動も行っています。
医療的ケア児とは、日常生活を送る上で、医療的ケアが必要な子どものことです。
医療的ケアとは、一般的に、人工呼吸器の管理やたんの吸引などの日常生活を送る上で必要な医療行為を指します。医療的ケアは医師や看護師、特定の研修を受けた介護士等の限られた人しか行えません。そのため、保育園や学校等にそのような人材配置を行うなどの支援が行き届いていないことで、子どもを保育園に預けられない、学校への付添いを求められて保護者が働けないなど、さまざまな問題が発生しています。
そこで、2021年、国と地方公共団体の支援を努力義務から責務に格上げし、学校・保育所の設置者に対し医療的ケアのできる看護師等の人材を配置することや、支援センターを各都道府県に設置することなどを求めた「医療的ケア児支援法」が成立しました。そのため、今後医療的ケア児の支援に携わる看護師の需要は高まると予想されています。
SKIP&CLAPは、医療的ケア児やその家族の生活を豊かなものにするために誕生した吸引器用バッグ専門店です。デザイン性と機能性の高い吸引器専用バッグの開発・販売や、地域の医療的ケア児とその家族のためのサロン『SKIP CAFE』の運営などを行っています。

代表である奥山梨衣さんが、痰吸引が必要な息子のために開発した吸引器専用バッグです。
従来の吸引器バッグは単なる容器としての位置づけでしかなかったため、非常に使いにくく、デザインも限られていました。
可愛くて使いやすい吸引器バッグがあれば、吸引が必要な子やその家族の生活がさらに快適なものになるのでは、という代表の想いが、商品開発・販売の原動力になっています。
単なる持ち運び用のバッグではなく、ケアと持ち運ぶという意味を掛合わせ「CARErryBAG(ケアリーバッグ)」と名付けました。
『CARErryBAG』は、命を守るための医療補助具として製作された医療用携帯バッグとして特許を取得しています。吸引器やアルコール綿、気管用滅菌水、気管用カテーテルなど、吸引に必要な物を衛生的にまとめてしまえるうえ、バッグに入れたままでも吸引・電源供給できるよう設計されています。見た目の可愛さ、丁寧な縫製、重さに絶えうる強度などを実現したこだわりのバッグは、多くの方から支持されています。
吸引器「パワースマイルKSー700」専用のバッグです。
バッグに入れたまま充電池を取り出したりACアダプタを抜き差ししたりできるよう、バッグの背面に窓がついています。バッグの中が吸引器スペースと蓋付き清潔スペースに分かれているため、衛生的に使用できます。
小型吸引器(スマイルキュート、おもいやり3WAY-750、キュータム、べべキュア、エレノア)専用のバッグです。
それぞれの吸引器に対応した電源窓が設けられています。バッグの中が吸引器スペースと蓋付き清潔スペースに分かれているため、衛生的に使用できます。

『CARErryBAG』は一見吸引器バッグに見えないため、知らない人に雑に扱われてしまう可能性があります。そこでSKIP&CLAPは、吸引器バッグの中に命を守る大切な医療機器が入っていることが外からでもわかるよう、マークをデザインしました。
クロスマークがデザインされた可愛いキーホルダーなので、バッグに取り付けても違和感なく馴染みます。
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