
小児科や家庭医療の現場における取り組みには、患者さんの負担を減らし意思を尊重するという共通の理念があります。今回は、学びを継続したい方や丁寧なケアを実践したい方に向けて、現場の真摯な歩みを綴った記事をご紹介。看護の本質や自分らしい向き合い方を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

滋賀県守山市に位置するぱんだキッズファミリークリニックは、小児科とアレルギー科を専門とするクリニックです。
子どもの成長や発達を保護者とともに見守ることが役割の一つと考え、発達相談の外来「こどものこと外来」の設置やオンライン診療の導入など、地域の子育て世帯に寄り添う医療を提供しています。

今回は、同院のブログから院長が執筆した《ホームページ更新中です》という記事に注目しました。
この記事で語られているのは、医療情報の捉え方や患者さんとの向き合い方についてです。
院長は、ネット上の医療情報が玉石混交であることを指摘したうえで、医療には「現時点でたぶんこれが一番正しい(可能性が高い)」はあっても、「未来永劫これが正しい」情報は存在しないと綴っていました。
だからこそ「エビデンス」という言葉を過信して慢心するのは恥ずかしいことだと自省し、常に最新の知識をアップデートし続ける重要性を説いています。
さらに印象的なのは、患者さんへの説明に対する真摯なスタンスではないでしょうか。
「これが正しいから信じてください」と医師の意見を押し付けるのではなく、一生懸命に最善の知識を伝えたうえで、最終的な治療の判断は患者さん本人や保護者に委ねているのだそう。
日々進歩する医療現場において、自身の知識に驕ることなく謙虚に学び続ける姿勢や、患者さんの自己決定権を尊重する関わり方は、最前線でケアにあたる看護師にとっても不可欠なマインドといえるでしょう。

医療従事者としての原点に立ち返らせてくれるこの記事は、日々の業務に追われる中で自身の看護観を見つめ直す良いきっかけになるはずです。
ぜひ同記事に目を通して、日々の看護実践や患者さんとのコミュニケーションの参考にしてみてください。

福岡県大野城市にあるつじファミリークリニックは、地域のかかりつけ医として小児から高齢者まで幅広く診療しています。
家庭医療とペインクリニックの専門医資格を持つ院長が、急性疾患をはじめ、湿潤療法による外傷ケアや慢性的な痛みの緩和など、多角的にアプローチ。
また、10〜20年後を見据えた生活習慣病管理に加え、通院困難な方への在宅医療にも対応しているのが特長です。

そんな同院の医療コラムでは、院長日記や健康に関するお役立ち情報を精力的に発信。
その中で今回ピックアップするのが、《待ち時間をもっと快適に ─ 順番表示アプリを自作してみました》という記事です。
ここでは「待っている間の不安を少しでも減らしたい」との想いから、AIの力を借りて順番表示システムを一から自作した挑戦が綴られています。
プログラミングの専門家ではないものの、試行錯誤を重ねて完成させたという順番表示システム。
業者に頼らず自作したことで、ちょっとした画面の変更などにも現場で臨機応変に対応できる体制が整ったと述べています。
印象的なのは、AIを効率化の道具として上手に使い、それによって生まれた時間を「目の前の患者さんとしっかり向き合う時間」に充てようとされている点。
こうした小さな工夫の積み重ねこそが、通いやすさに繋がると信じ、日々改善を続けられているとのことです。

単に診療を行うだけでなく、患者さんの心の負担にまで配慮し、自ら行動を起こして環境を良くしていこうとする同院の姿勢。
患者さんの目線に立った細やかなケアに取り組みたい看護師さんにとって、気づきやヒントをもたらしてくれるのではないでしょうか。
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