
貧困が叫ばれている開発途上国では、医療が追いついていなかったり、感染症の対策が完全ではなかったりと、さまざまな問題を抱えています。そのような国々を救うべく、とある一つの法人が設立されました。今回の記事では、ハイチ共和国・バングラデシュ人民共和国・ブルキナファソの3ヶ国にて活動を行っている、“認定NPO法人 Future Code”を紹介します。
認定NPO法人 Future Codeは、貧しい人たちを結核から救うため、1976年にハイチへ移住した須藤昭子医師と、2010年に起きたハイチ大地震の医療支援に訪れた大類隼人医師が出会い、2人の重なった思いのもとで設立された法人です。開発途上国を中心に、医療をはじめ、公衆衛生や教育面などに対する活動に取り組んでいます。各地の問題解決に向け、今できることに力を尽くしています。
また、日本国内においても、多くの人が開発途上国の現状を知ったり、震災について考えたりできるよう、交流会や展示会、講演会など、これまでにさまざまなイベント活動を行っているのが特徴です。

西半球のなかでも、貧困層が多いと言われているのがハイチです。2010年のハイチ大地震では、31万人という多くの死者が出ることとなり、その後、さらにコレラの全国的な蔓延が生じ、首都のポルトープランスおよび近隣都市に大規模な被害をもたらしました。さらに、地震で結核病棟や医療施設も倒壊したことで、結核患者に対する治療が困難になったのです。
その後、結核を専門とする病棟を建設したり、レントゲン装置を寄贈したりと、日本が支援を行いました。しかし、これまでの貧困や社会基盤が要因となり、結核の蔓延は留まるところを知りません。
その現状を打開するべく、同法人では「ハイチ呼吸器疾患における人材育成プログラム」という支援を行い、結核に関連する知識や技術のトレーニングを通して、予防や治療に対応できる人材を育てています。そして、特に結核が蔓延している地域では、定期的に住民へ無料で結核検診を実施し、結核患者の減少に貢献し続けています。
そのほか、なかなか支援が行き届かない孤児院で暮らす孤児たちに、健康増進や栄養改善に向けたプログラムを行ったり、現地病院へ緊急時に使用可能な薬剤を提供したりしています。
インド東部にあるバングラデシュも、貧困国の一つに挙げられます。あらゆる地域から支援を受けているものの、貧困から抜け出せていない状況にあるのが実態です。また、国内の衛生状態はあまり良いとは言えず、コレラや赤痢が流行するケースもあります。原因は、井戸から汲み上げられる水に含まれている、高濃度のヒ素です。そのため、国内ではヒ素中毒やがんが発症してしまう可能性の高さが問題視されています。
そうしたバングラデシュで行われているのは、現地でのニーズが高く、かつ知識と技術向上を目指した「看護師育成プロジェクト」です。現地での看護師需要を鑑みて、弱点となる部分を克服し、医師や看護師たちが高い医療を提供できるように、同法人のスタッフがサポートに取り組んでいます。
そして、首都のダカにある孤児院では、内科診療や健診、衛生教育が行われています。寄生虫などをはじめとする感染症や、その他の慢性疾患の罹患の可能性がある場合は、医療機関でより詳しい診療を行い、孤児たちの健康を支援しています。
エイズやマラリアといった感染症にかかるリスクが高く、また黄熱病も発生する国が、西アフリカのブルキナファソです。特にマラリアは国内での蔓延率、および発症率も高く、5歳以下の子どもにいたっては、マラリアと、衛生状況の悪化による下痢疾患で亡くなってしまう症例が大部分を占めています。マラリアの対策として、国内では蚊帳の配布や啓蒙活動が行われていますが、まだまだ行き届いていなかったり、正しく使われていなかったりしているのが実態です。
そこで同法人では、マラリアの予防策として足りていない蚊帳の配布を行い、家の構造に適した有効な蚊帳の使い方の指導を、一軒ずつ実施しています。それとともに、ボウフラが育たないような環境対策も行い、飲料水やトイレ建設を含め、水と衛生の改善を行い、ブルキナファソにおける子どもたちの死亡率の低下を目指しています。また、幼児院の運営も行っており、そこでは食糧の援助と共に幼児教育や、衛生教育も合わせて行っています。

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