医師も看護師も結局は人間。命を支える立場とはいえ、感情の起伏があったりストレスを抱えたりしてテンションが下がるときだってありますよね。
患者さんとのコミュニケーションでつまずく看護師は多いですが、同じくらい看護師が医師とのコミュニケーションで悩んでいるケースもあるようです。
今回は、そんな医師と看護師のコミュニケーションが上手くいくコツについてお話したいと思います。
たとえば…
・わかりにくい、または勘違いを招くような指示を出す
・指示を出すと言われて待っていたのに放置される
・ものすごく愚痴が多い
・診察中に患者さんとコミュニケーションを図ってくれない
・言葉をかけても無視することが多い
・めちゃくちゃ気分屋で感情の起伏が激しい
・なぜか怒っているし、不機嫌なことが多い
など…
もちろん感じよくコミュニケーションを円滑に図れる医師も多くいます。
でも、もはや”あるある”とも言えそうなくらい、医師とのコミュニケーションが上手くいかない問題は、医療現場のあちこちで聞かれていると思います。
原因が医師側にあるとは限りませんが、コミュニケーションのうまくいかない現場というのは、雰囲気が良くないものですし、お互いストレスもたまりますよね。
しかし、臨機応変に対応するのも、なかなか難しいものです。
コミュニケーションは個別の人間と人間との間のことなので、人それぞれ…ですが、それでは参考になりませんので、今回は、 医師とのコミュニケーションを上手く図るために参考になるような事柄がないか、科目別の医師の性格的傾向がないかを現役の看護師に聞いてみました。
外科の医師は「要点だけ言って」、「いっぺんに話して」など、どちらかといえば“せっかち”な人が多く感じるという看護師の声が多くありました。
時間を優先し、意識しなければならない環境のため、イライラしやすい傾向があるのかもしれません。
そんな外科の中でも心臓血管外科の医師は、高度な技術を持っているからこそなのか、「プライドをしっかり持っている」と感じる看護師が多いようです。その一方で「温厚な方が多い」という意見も多数ありました。
しかし、温厚な面がある分、感情の起伏が激しいと感じさせる一面もあるようで、「怒りっぽい」と感じたり、「話しづらい」という意見もありました。
内科の医師は、比較的に穏やかなタイプが多いとの声が多数でした。
しかし、複雑で幅広い症状の患者さんの診断をしなければならないためか、神経質なタイプの医師が多いと言う意見も。
「話が長くなる」、「看護師に必要以上に説明を求めるので苦労する」という声もあがっています。
なんとなくですが、看護師が感じている外科・内科という違いでも、医師の性格的な傾向に違いがあるようです。
医師とのコミュニケーションを考える上で、医師がどんな看護師が接しやすい・仕事がしやすいと考えているかも重要ですよね。
では、医師が看護師にどんなことを求めているのでしょうか? また、どんなことはしないで欲しいと考えているのでしょうか。
*できるだけ結論から話しだす
・先に結論を伝えてから、経緯などを話す
・要点をまとめて簡潔に伝える(頭の中に箇条書きで思い浮かべる)
・伝えるべき事柄をキチンと整理しておく
・検査データなどが必要な場合は用意しておく
など…
医療現場は忙しく、時間が足りないことは、看護師のみなさんがよくわかっていると思います。
そんな中、医師にもさまざまなしなければならないことがあり、看護師との会話は要点だけを簡潔に伝えて欲しいものだと考えられます。
それができる看護師には好印象を感じ、医師が話を聞く体勢も良好になっていくと考えられます。
逆に長々と話し、伝えるべき内容の要点がなかなか見えない看護師に対しては、話を聞く前からよくない雰囲気で入ってしまう傾向にあるようです。
医師に伝えたいことは色々あるかと思いますし、細かな事柄が重要なケースもあります。
でも、まずは「結論を先に伝える」ことで、その後の説明の中から、医師が必要な情報をピックアップしやすくなるはずです。
「結論から伝える」ことができると、医師とのコミュニケーションが円滑に図れるようになると考えられます。
また、「要点をまとめて簡潔に伝える」など、当たり前だと思っている看護師でも、実際の現場ではついつい多くの情報を伝えようとしてしまうこともあります。
医師に話しかける前にできれば箇条書きのメモなどが用意できると、かなりスッキリと伝えることができるかと思います。
そうはいっても、なかなかメモを取るひまがないこともありますので、そういう時は頭の中で箇条書きを書くイメージで伝えるようにしてみるといいでしょう。
また、詳しく長い説明が必要な場合は、話しだす前に「少し説明が長くなりますが、よろしいでしょうか」と一言添えるだけで、聞く側の医師への印象も良く、しっかりと話を聞く態勢に入れるようです。
”敬う”という言葉自体が適切かどうか判断の難しいところですが、相手を敬う気持ちがあるのと、ないのとでは相手の気持ちや態度が違います。
これは医師と看護師という間柄でなくとも当然のことではないでしょうか?
特に医師は難しい勉強をし、努力を積み重ね、難関を突破して医師免許を取得し、研修医を経て今のポジションについたため、その過程で積み重ねてきた価値観や自信がプライドとなっているのです。
そのプライドは努力ゆえの誇らしいものです。医師の精神的支柱であるプライドを刺激することには、細心の注意が必要であると考えられます。
全くそんなつもりがなくても、医師のプライドを傷つけるような言動、あるいは他の医師と比較するような言動はタブーです。
そのような態度を取る相手に対し、医師ならずとも「否定された」、「バカにされた」と誤解し、その相手に対して攻撃的な態度を取ってしまうということがあるのではないでしょうか。
誰しも自分が大事にしているもの、努力して積み上げてきたものにケチを付けられたと感じれば、いい気分はしないですよね。
看護師だってプライドを持って業務を行っています。前にも書きましたが、医師も看護師も人間です。
人と人はお互い尊重しあうことが、コミュニケーションを円滑に図ることの大前提であるという考えを意識するようにしていることが大事なのです。
医師・看護師・患者さん、立場の違いこそあれ同じ人間です。
コミュニケーションを考えるときには、相手のことをよく考えて行うことができるといいですね。
その後のステップアップとして、そのときどきで臨機応変な話し方ができるようになれるといいのではないでしょうか?
この記事が少しでも、皆さんのお役に立てれば幸いです。
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