23歳女性

看護師2年目で、インシデントが続いてしまい落ち込んでいます。今後のためにアドバイスをいただけますか?

病棟で働いている2年目の看護師です。ここ最近、インシデントを続けて起こしてしまいました。起こしてしまったインシデントやこれまでのミスについてぐるぐると考えてしまい、毎日とても落ち込んでいます。患者様を不安にさせないためにも、気持ちを切り替えないとと思っている一方で、看護師の仕事は患者様の命にかかわるので、「私みたいな看護師はもうこの仕事をしない方がいいのではないか」といったことを考えてしまいます。 インシデントが続いてしまうと、「また今日も何かインシデントを起こしてしまうのではないか」と、いつも通りの仕事をすることさえ急に怖くなってきます。他の病院など、どの職場も忙しいと思うので、忙しいことを理由にしてしまうのも罪悪感があり、自分の無力さも感じてしまいます。今後の参考とするために、インシデントが少ない看護師のみなさんは、どのようなことに気をつけていらっしゃるのか知りたいです。また、メンタル面の立て直し方についても、アドバイスがあればぜひお願いします。

キャリア

2025/12/16

看護師として働く中でインシデントが続くと、自分に自信がなくなり落ち込んでしまいますよね。具体的な対策として、インシデントレポートで要因を多角的に分析して再発防止につなげること、自身のキャパシティを超えている場合は業務負担の軽減を図ることなどが重要です。

こんにちは、レバウェル看護編集部の看護師です。ご質問ありがとうございます。

インシデントを続けて起こしてしまうと、自分に自信がなくなってきて不安になりますよね。インシデントはヒヤリハットのようなものから、重大なレベルまでランクが分かれています。あくまで私の経験上ではありますが、ヒヤリハットやインシデントを全く起こしたことがない看護師はほぼいないのではないでしょうか。看護師も人間ですから、多忙や業務の煩雑さなどの影響を受けて、ミスや誤りが生じてしまう可能性があります。ヒューマンエラーは起こり得るものと考えて、その可能性を最大限に下げるための対策を講じていくことが大切です。

私も過去のヒヤリハットやインシデントを振り返ってみると、「あの時もし先輩が気づいて声をかけてくれていなかったら、取り返しのつかないミスになっていたかもしれない」と今でも恐ろしい気持ちになることがあります。特に忙しく作業にスピードが求められる場合などに、インシデントは起きやすいものです。だからこそ、Wチェックや指さし呼称、薬剤の準備・投与時は6Rを徹底すること、業務のダブルタスクを避けることなどが重要だと実感しています。また、「臨床経験が少ないにも関わらず重症度が高い患者様ばかり受け持っている」など、自分の実力以上の業務を任されたり、そこへさらに予定外の優先事項や緊急の業務が加わったりする場合は、業務量を調整してもらうことも重要です。

質問者さんのように、ヒヤリハットやインシデントが何度か続いてしまうと、とても落ち込んでしまいますよね。気持ちの切り替えがうまくできないと、いつもならできていたことでさえ、大きな不安に襲われて支障が出てくることもあります。負のスパイラルに陥ってしまう前に、同期や先輩などに話を聞いてもらったり、プライベートの時間でリフレッシュしたり、気分転換を心がけてくださいね。

看護師がインシデントを起こしてしまったら?

インシデントが起きたり続いたりすると、どうしても落ち込んでしまいますよね。一人で抱え込まず、着実に改善策を積み重ねていきましょう。

今後にどう活かすかに意識を向けていく

起きてしまったインシデントは、どんなに悔やんでもなかったことにすることはできません。「これからインシデントを起こさないために何ができるか」に意識を向け、少しずつでも良いので気持ちを切り替えていきましょう。

看護師に多いインシデントの事例は?適切な対処法や再発予防の対策を紹介」の記事では、インシデントの再発を予防する対策を4つを紹介しています。また、看護師に多いとされるインシデントの事例もまとめていますので、今後の参考にぜひ役立ててみてくださいね。

インシデントレポートは再発防止のために重要な役割を果たす

インシデントはひとりの力では完全に防ぐことはできません。各自の意識や心がけももちろん重要ですが、職場の組織全体が協力することで、再発防止のためにより強固な対策ができるでしょう。そこで、インシデントレポートの作成・提出は、再発防止のためにとても大きな役割を果たします。

インシデントレポートの作成には時間も必要ですし、詳細に思い出して振り返らなければいけないため、つらいと感じることもあるかもしれません。しかし、「あの時にこれができていたらインシデントは起きなかったかも」など、インシデントの内容をできるだけ多角的に分析することが重要です。対策案は同期や先輩看護師などの意見も参考にすると、より幅広い視野で考えることができるでしょう。「インシデントレポートの書き方や例文を紹介!書く際のポイントとは?」の記事も参考になさってください。

看護師がインシデントを起こさないためにできること

看護師がインシデントを起こさないために、ぜひ意識していただきたいことをお伝えします。

業務負担の軽減を相談する

「臨床経験が少ないにも関わらず重症度が高い患者様ばかり受け持っている」など、自分の実力以上の業務を任されていたり、そこへさらに予定外の優先事項や緊急の業務が加わったりすると、インシデント発生の可能性が高まってしまうでしょう。

実際、私にもそのような経験があり、師長が気づいてくださり業務量を調整してもらったことがあります。その後、状況が改善して働きやすくなりました。私の場合は師長に気づいてもらえましたが、リーダーや受け持ちを決める方に自分のキャパシティが伝わっていないこともあります。その場合は、ご自身の状況を上司やリーダーに相談して、業務量を調整してもらうことも選択肢の一つです。言いづらいこともあるかと思いますが、インシデントが起きたり続いたりしないようにするために必要だと思った場合は、恐れず行動してみることが大切です。

自身の心身の状態を把握して整える

私の経験談ですが、夜勤だったある日、緊急入院の件数が増えて、普段とは比べものにならないほど忙しい日がありました。終わらない業務に気が遠くなって、時間がとまっているのでは?という変な感覚に陥ったほどです。その時の夜勤リーダーは熱心に仕事に取り組む方だったので、私も休憩を取らずに業務にあたっていました。

しかし、勤務時間の半分を過ぎた頃から、徐々に集中力の低下などを感じるようになり、このまま勤務を続けるのは危険だと判断しました。リーダーに理由も伝えて「本当に忙しいところ申し訳ないですが、短時間の休憩を取らせてほしい」とお願いしました。休憩に入る前、山ほどタスクが残っていましたが、一旦すべてを忘れて休むことに集中しました。

今でも、あの時の判断は間違っていなかったと感じます。短時間でも休憩を挟んで自分の状態を整えたことで、すさまじい業務量の中でもインシデントを発生させずに乗り越えることができました。多忙な時や心が不安定な時に休むことは勇気が要りますが、そういう時こそ心身の状態を整えて勤務することは、インシデント防止にもつながるでしょう。

まとめ

インシデントが続くと「自分は看護師に向いていないのでは」と落ち込み、負のスパイラルに陥りやすいですが、ヒューマンエラーは誰にでも起こり得るという視点を持つことが大切です。

立ち直るためには、「今後にどう活かすか」に意識を向けましょう。また、インシデントレポートを再発防止のための多角的な分析ツールと捉えたり、業務中の心身の状態を整えることを意識したり、必要ならば上司に業務調整を相談したりするなど、対策を行っていくことも重要です。失敗から学びを得て次につなげる経験こそが、自身の成長につながります。一人で抱え込まず、引き続き自信を持って頑張ってくださいね。

もし「今の仕事や職場が自分に合っていないように感じる」「今後のキャリアについて相談したい」といった場合は、レバウェル看護の専門アドバイザーが力になれるかもしれません。働き方やキャリアについて幅広くご相談をお受けしております。ぜひお気軽にご活用ください。

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