お悩み相談室

1,000人以上の看護師さんとお会いしてきたキャリアアドバイザー達が、あなたのお悩みにお応えします。

2015年09月08日

“看護師の仕事が怖い”という思いを乗り越えて

私は子供の頃、ナスが大嫌いでした。
けれども、母に上手く乗せられて
ナスの天ぷらを食べて以来、大好物になりました。

苦手だったものが、
きっかけひとつで好きなることがあるんですね。


30歳の看護師のOさんは、
急性期病院で2年、療養病院で1年、
老人ホームで半年勤務した後、
日勤常勤のお仕事を探して
ご相談くださいました。

通勤圏内の求人をいくつかご紹介すると、
「その施設はあんまり…」
「その病院はちょっと…」
と、Oさんは次々に却下。
周辺の求人はすでに、
ひと通り検討されたとのことでした。

落ち着いて働ける職場をご希望されたので、
労働環境が良いことで定評のある
高齢者施設をご提案しましたが、
やはりOさんは元気のないお返事。

心配になって
「何か気になるようでしたら、お話してみませんか?」
と言うと、
Oさんはやっと今までの経緯を語ってくださいました。

はじめて就職した急性期病院はシフトがきつく、
入院や処置の多い目まぐるしい業務の中で、
ミスを続けてしまったOさん。
ゆったり働きたくて
療養型病院に転職しましたが、
退職者が続いて人手不足になり、
目が行き届かずに転倒事故が起きてしまいました。
病院で働くのが怖くなったOさんは
老人ホームに転職しましたが、
夜勤中に急変者への対応が遅れてしまったことで、
Oさんはショックで自信をなくし、
再び退職してしまいました。

その後、Oさんはご自身で求人を探し、
いくつか面接を受けたものの、
結局、看護師として働くのが不安で
全て辞退されたそうです。

“看護師の仕事が怖い”という思いが
拭いきれないOさん。
「いつか大きなミスをしそうで自分が怖いんです」
と、Oさんは医療処置のある職場への不安を
切々と語られました。
私は、お話をお聞きしながら
Oさんの真面目なお人柄を感じ、
厳しい職場でご苦労を重ねられてきたことを
心から労いました。

看護師さんが活躍できる場は幅広く、
Oさんが急変対応に不安を感じているのなら、
健康レベルの高い方を対象とした職場を
選ぶこともできます。

私は「Oさんが働きやすい職場もありますよ」と切り出し、
デイサービス施設の
日勤常勤のお仕事をご紹介しました。
看護師さんの業務は、
利用者さんのバイタルチェックと
入浴後の簡単なガーゼ交換や爪切りなど。
サービスの中心は
リハビリとレクリエーションであるため、
急変はめったになく、
もしもの時は併設の病院で対応できる環境です。

Oさんがまだ迷っておられるので、
見学だけでもしてみませんか、とご提案。
レクリエーションにスタッフが参加する
楽しそうな様子を見て、
Oさんはやっと乗り気になられたようでした。

早速、面接を調整すると、
驚くほどスムーズに内定が決定。
始めは不安そうなOさんでしたが、
働くうちに、少しずつ
仕事に行くことを怖がらなくなっていきました。

そして、ある季節のイベントで、
利用者さんから
「いつも笑顔でありがとうね。
 ここに来るのが生きがいなのよ」
と言われたOさんは、
職場の一員であることを誇りに感じて、
「はじめて“仕事が楽しい”と思えました!」
と、喜びのご報告をくださいました。

Oさんは自分に合う職場に出会えたことで、
“看護の仕事は怖い”という思いを
乗り越えることができたのです。


看護師さんの中には、
厳しい現場経験のために
お仕事に不安を抱いている方も
大勢いらっしゃいます。

けれども、
看護師さんの活躍の場は本当にさまざまです。
ご自分に合った職場が見つかれば、
楽しく働けるようになるかもしれませんよ。

関連するキーワード

※相談事例は、個人が特定できない形で掲載しています

キャリアアドバイザーからのメッセージ

転職のサポート以外にも、看護師さんのお役に立てることがあるんじゃないか。
そんな思いで、この「お悩み相談集」をつくりました。

たくさんの看護師さんとお話しさせていただいてきた私たち。
キャリアアドバイザーの中には、これまで1,000人を超える看護師さんとお会いさせていただいた者もいます。

もしかしたら、あなたと同じようなお悩みを感じている看護師さんがいるかもしれません。

病院での人間関係、仕事と家庭との両立、患者さんとのコミュニケーションなど……。
迷ったり、悩んだりしたときは、ぜひお気軽にご連絡ください。

おすすめ情報

ページトップへ