調剤機器に特化したオリジナル製品を開発・製造している【大同化工株式会社】

2021.10.29

医薬品が患者の手元に届くまでには、医師や薬剤師などさまざまな医療従事者を介します。薬剤師は、医師が発行する処方箋をもとに調剤しますが、そのときには作業の正確さや迅速さが欠かせません。

実際に、調剤現場では一刻も早く患者へ薬を提供したいという思いから、調剤作業の効率化を図る機器やグッズの導入が進んでいます。

そこで、本記事ではそのような現場の声をもとに調剤機器を開発・製造している、大同化工株式会社を紹介します。

大同化工株式会社

1960年に設立して以来、医療機関や調剤薬局に向けて数々の調剤機器を開発・製造し提供してきた、大同化工株式会社。「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞した同社のモノづくりへの思いと確かな技術を製品という形にし、長きに渡って医療・福祉業界を支えています。

 
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現場の声から生まれたさまざまな調剤便利グッズ

昨今の高齢化が進む日本国内において、医療サービスの拡充がこれまで以上に求められています。同時に、調剤現場への作業効率化の期待も高まっており、その役割を担う薬剤師は日々、課題と向き合っているのが現状です。

こうした調剤現場の発する声にしっかりと耳を傾け、製品化しているのが同社の最大の魅力です。営業担当者は全てマーケティングに関わっているのが特徴で、病院や調剤薬局への訪問に加え、展示会出典時に多くの薬剤師へ直にヒアリングを行なうことで、不便さの解消と要望に応えられる製品が生まれています。

そのため、同社が製造する調剤機器は、どれも実際に活躍する方たちの現場の声を形にしたものです。製品は調剤現場はもとより、医療現場や福祉現場でも広く活用されています。

たとえば「おくすり仕分薬」は、訪問看護や施設看護でのお薬管理に便利です。本体の仕切板は入れ替え自由で、お薬を飲むタイミング別に区別しやすくなっています。また、軽量化を図るためにペット素材を使用し、複数重ねて持ち運んでも負荷が少ないように工夫されているのもポイントです。

そのほか錠剤を半分に切る「プチはんぶんこⅡ」や、錠剤やカプセルを楽に取り出せる「トリダス」、錠剤を半分に切るハサミ「お薬チョッキン」などの製品も、多くの調剤現場や医療現場で愛用されています。

「軟膏ミキサーマゼリータ」

▲マゼリータシリーズ/画像提供:大同化工株式会社

同社が開発・製造する調剤機器の中でも代表的なものが、「軟膏ミキサーマゼリータ」です。外用剤は、患者の病状や体質によって、最も適正な効果を引き出し保持するために数種類の薬剤を混合することがあります。軟膏の場合も然り、複数の調剤を混ぜ合わせる必要があり、その際に通常だとヘラを使って手作業で混ぜます。しかし、この方法だと時間がかかり、仕上がりにもムラが出てしまいがちです。

そこで、軟膏ミキサーマゼリータを使うとさまざまな問題が解決します。というのも、同製品にはいくつか注目すべき機能が備わっており、その中の1つである「フリーアダプター機能」は10gから100gまでのさまざまな軟膏容器に対応しているのが特徴です。蓋のない軟膏容器アダプターは、同社独自のアイデアと技術力で実現しました。

また「フリーバランス機能」は、同社が業界で初めて発案した機能で、複数の軟膏を混ぜ合わせる際にバランス調整の必要がないというメリットがあります。

そして、作業効率アップが期待できる「フリーカップ機能」も見逃せません。本体のカップ部分の凹凸を無くしたことでアダプターをどこからでもセットしやすくなっており、ストレス軽減とともに時間短縮にも繋がります。

これらの3つの機能を搭載した同製品は、操作が簡単で30秒ほどで軟膏を調剤できる上、なめらかな仕上がりになるのも調剤現場で好評を得ている理由です。なお、同製品はシリーズ化されており、ほかにもスペックの異なる製品が揃っています。

同社の製品には、医療や福祉の現場にて看護師自ら使用する機会のある調剤便利グッズも複数あります。実際に使用したことがある方にとっては親近感が湧くとともに、改めて快適な看護に繋がっていることを実感できるのではないでしょうか。

詳細情報

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