看護師として長く同じ職場に勤めると、新人を指導する機会も出てきますよね。自分が指導してもらう側ではなく、反対に指導しなくてはいけないとき、どうやって後輩ナースに指導するべきか、悩んでしまう看護師さんは多いのではないでしょうか。
特に、何かを注意したり、「叱る」シーンは難しいですよね。
後輩ナースにとって、自分は先輩ナース。同じ発言でも、先輩からの言葉には強さが出てしまうので、身構える後輩ナースも中にはいるのです。
仕事のことで後輩ナースを「叱る」のはいいけれど、これから同じ職場で働いていくのにわだかまりは残したくない…そう思いませんか? でも、ちゃんと「叱る」ことも新人指導のひとつです。
どうやったらわだかまりを残さず、新人ナースを指導することができ、「叱る」ことができるのか。人間関係を円滑に築くために、身につけておきたい「叱る」コツをまとめてみました。
「叱る」となると、つい自分の感情のままに言葉をぶつけてしまうナースもいます。
「何度言ったらわかるの?」、「さっきの話は聞いてた?」など…、自分の感情のままに叱ってしまうのは、後輩ナースにとっては萎縮してしまう原因に。
わざとミスをしている後輩ナースはいませんし、反省しているところに追い打ちをかけるような言葉を受けてしまうと、後輩ナースは「学びの聞く姿勢」を保てなくなってしまう可能性があります。
どうしても感情が言葉に出てしまいそうなときは、一呼吸おいてみることが大切です。
忙しい現場ですので、特に何かをやるということは難しいかもしれませんが、静かな深呼吸だけでも、感情を落ち着かせる効果は期待できます。
その時、大切なのは、自分が呼吸をしていることをしっかりと意識することです。
脳に酸素を送り、その酸素が体中に血液を送り出すのを、ほんの数秒でいいので、感じてみてください。
そして、感情をぶつけても、意味があまりないことを思い出してくださいね。
一度、叱ったら、その後は普段通りに振る舞うことも大切です。
先輩に怒られたことで後輩は落ち込みますよね。いつまでも気に病んでいるところに、さらに責めてしまうと、後輩も「接しにくい先輩だな…」と言う印象をインプットしてしまい、その後の関係が悪くなってしまうかもしれません。
一度叱って、後輩が反省したら、同じことではもう責めないように様子を見ることも大切ですよ。
同じことで後輩がミスをしても、「この前も言ったよね?」というような、以前のことを持ちだす叱り方をしないよう気を付けてください。
先輩ナースからしてみると、「後輩ナースはなんでこんなこともできないんだろう…」と思うこともあるかもしれません。でも、自分が新人だったころの気持ちを思い出してみてください。
看護師という仕事を選んで、看護師になるための勉強をしてきても、いざ仕事を始めるとわからないことだらけではなかったでしょうか。
責任のある仕事で、毎日覚えることも多く、イレギュラー対応ばかりで、復習しているヒマもなかったですよね。
経験を積めば簡単にわかることでも、経験が浅いと、すぐには気づけないないこともあるのです。
「少しずつでも、着実に覚えて、身につけていってもらえばいい」という広い心で接することも、上手な叱り方のコツですよ。
先輩と後輩の間にわだかまりができてしまうと、仕事にも悪影響が出てしまう可能性があります。
友達のような関係になる必要はありませんが、お互いに相手を気遣いあって仕事ができるといいですよね。
そのために「叱らない」という選択をするのではなく、「後輩のためを思って叱る」ことを心掛け、「なぜ叱られているのか」、「どんな看護師になって欲しいのか」という具体的なイメージまで後輩に伝えることが、わかだかまりを残さない叱り方のポイントとなるのです。
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