パートナーシップナーシングシステム(PNS)とは、ふたりの看護師がペアを組み、互いに役割を分担しながら、看護ケアから申し送りや研修や勉強会などの情報も共有するなど、時間の節約と効率化を促進するためのこのシステム。
このPNSは現在、多くの医療期間で徐々に導入されている段階にあります。
このシステムを取り入れた職場で働く看護師は、実際にシステムを利用してみて、どう感じているのでしょうか?
今回は、パートナーシップナーシングシステムを体験した看護師にその感想を聞きました。
・新しいシステムを入れようとすれば、必ず反発はおきます。慣習を変えるのは簡単ではないものです。
不平不満が出てくるのはわかっていました。1年目は受け入れたくないという看護師が多かったです。2年目には慣れてくれましたよ。
・プリセプターシップとの違いがわかりづらかったです。行動的は仕事を分担と言っても、結局、経験の多い看護師と経験が少ない看護師で組むので、教える側と教えられる側になっていました。
・期待値は大きかったんですが、パートナーを決めるとき、組みたい人の希望をみんなの前で発表しなければならず、気まずい空気になりました。
他の病院では師長などが全体がよく回る組み合わせを考えると聞いたことがあります。
その方がよいのではないでしょうか。指名されない看護師は不幸です。
・時間短縮になったとは感じていない。むしろ、なぜ早く終わらないというプレッシャーが強くなったと思う。
・新人とベテランが対等という考えに無理を感じる。新人にも負担が増え、ベテランにも苦労が増えたような…。もしくはかわっていないかも?
・試す価値があるシステム。職場によっては、あまりうまく回っていないところもあるようですが、ミスやインシデント防止の効果を実感しています。
・パートナーに気を使うので疲れます。
・個人のことだけを考えるとつらいかもしれませんが、組織が成長できるととても良いシステムだと思います。一人でも利己的になると崩壊する制度なので、パートナーのことを考え、なんでも相談しあうよう教育しています。
・PNSを実施する根幹には、長期にわたって同じメンバーが必要だと感じました。人の入れ替わりの多い私の勤める病院では、パートナーが短期で変わるため、パートナーと関係性を作り、室の高い看護を維持していくのが難しいです。定着率の高い病院でないと難しいかと感じます。
・自分と組む相手が怖かったり、仕事できなかったら嫌ですよ。そして、相手からそう思われることも怖いですね。ストレスしか感じません。
・ミスやインシデントがシステム導入後起こらなくなりました。
・パートナーが決まっていることで相談しやすくて、情報共有やチェックも気兼ねなくできるのがいいです。
・人数にゆとりがあればいいシステムだと思います。そんな職場はあまり聞きませんけどね。
・うちの病院では、師長がさまざまなバランスを考えてパートナーを決めてくれます。みんなうまくやっています。ひとりじゃない安心感がよい制度だと思います。
残念なことですが、否定的な意見が圧倒的多数でした。このシステムがうまく回っている病院の傾向として、人員確保がしっかりされていることと、管理者を長として人間関係が良好である傾向がありました。
一方、うまく言っていないと答えた方のほとんどに共通していたのが、人員不足と管理者がPNSの理想像を押し付け、現場レベルでの判断をしていないというケースが多く聞かれました。
つまりPNSがそのメリットを発揮するには、良好な人間関係と管理者が現場レベルでの視点を持っていることと、そして、人員が多いことが必須条件のようです。
今後、よりこのような意見が反映され、看護環境がよくなっていくことを願います。
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