看護師マガジン
2021.11.15
近年では、麻酔科の術前外来や痛み外来、緩和ケア病棟など麻酔科医と接点のある看護師も多くなってきたと思います。しかしながら、手術室に麻酔科の医局が隣接されていることも多く、交流のある看護師は限られているのが現状かもしれません。
今回は、麻酔科医の特徴をご紹介します。
ドラマで見る麻酔科医は、個性的なキャラクターなことも多々ありますよね。「やっぱり麻酔科医って変わってるの?」と聞かれたら、その答えは「YES」でいいと思います。
麻酔にもさまざまなアプローチ方法があります。手術の麻酔表を見るとその個性は明らかです。同じ手術でも、使用する輸液や薬剤とタイミング、術後の鎮痛方法などに違いがあると思います。導入と覚醒の時を見ると違いがよく分かるでしょう。
麻酔科では、1つの手術を最初から最後まで1人の医師がメインで担当することがほとんどです。若手の医師であっても、術中は1人で麻酔管理できる症例があることも魅力です。もちろん、導入や覚醒時には応援の医師が来たり、遠隔的に麻酔器から送られてくる情報を上司が確認したりするなどして急変対応しています。
執刀する外科医ではなかなかそうはいきませんよね。だからこそ、手術室の主である担当の麻酔科医のカラーが出やすいのかもしれません。
局所麻酔以外の手術には、麻酔を担当する医師が必要不可欠です。また、術中は執刀医の手術進行に合わせて血圧や換気などのコントロールをしていきます。
特に心臓血管外科の人工心肺補助下で行われる開心術や大血管手術などでは、麻酔科医と人工心肺を操る臨床工学技士が執刀医と呼吸を揃えて手術を進めています。麻酔科医の腕によって手術の流れが大きく変わってきます。
実は、麻酔科には女性医師が多くいらっしゃいます。最近では、ドラマでも見かけるようになりましたね。活躍しているママさん医師も見かけます。
麻酔科の場合は手術ごとに担当を割り振るので、定時手術なら時間調整がしやすく、比較的時短勤務など選択の幅があるようです。
最近は、フリーランスで活躍する麻酔科医も増えてきました。こちらも時間調整がしやすく、比較的定時で帰ったり、働く日を制限したりすることが可能です。
麻酔科医は一匹狼のフリーランスであっても、実力さえあれば身一つで充分に稼ぐことができます。
麻酔科医はやっぱり個性的。また、一匹狼的なところも魅力かもしれません。反対に、どんな場面でもすぐに馴染んで実力を発揮できるタイプでもあると思います。
自分のライフスタイルに合わせて自由に働く姿と、その実力にぜひ注目してみてくださいね。
Writer…suke
Illust…Mana.Ishiguro
Twitter:@mana__iu
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