学校の座学や実習で勉強し、覚えた専門用語・医療用語。実際に病棟などの臨床の現場に行くと略語が飛び交い、頭が混乱してしまうことがあります。
しかし、だからと言ってむやみに略語を覚えていくのは、正しいとは言えません。
しっかりと正式名称を覚えることがまず第一歩です。
例えば…
「1号室の◯◯さんにAドクターから”IV”の示指がありました」
と先輩看護師が言うかもしれません。新人看護師は戸惑います。”IV”ってなんだろう?看護師になって間もないころは、略語でササッと言われてしまうとわかりません。先輩に聞くと、IV=静脈注射のことだと教えてくれます。しかし、ここで「IV=静脈注射」と覚えてしまうのは、良いこととは言えません。「なんで、IVが静脈注射なのだろうか?」ということも合わせて覚えるようにしておく習慣のような覚え方がベストだといえます。
-”IV”はintravenous injectionを略した言葉
というように正式名称を一緒に覚えておきましょう。
なぜなら、勤務する医療機関によっては、記録の書き方や申し送りで使用する言葉が違う可能性があるからです。
そうは言っても、「毎日使用する略語は少しでも早く覚えてしまいたい」というような新人看護師も多いですよね。
そこで今回は、略語の暗記法をメインにご紹介していきたいと思います。
脳に文字が記憶される時というのは、ただ字面を見て覚えるだけでは、正確なインプットにはなりません。単語を見るというインプットに加えて、書くというアウトプットをプラスすることで、より正確に文字が脳に記憶されます。
「医療用語・略語」の一覧表などを見ながら、それを紙に書きだしてみましょう。一つ一つ、丁寧に書きとる必要はありません。殴り書きでも構わないので、書きながら頭に入れることを意識します。
一覧表を冷蔵庫や壁に貼り付けて覚える場合でも、単語を目にした時はその場で空中に文字をなぞったり、手元のメモに文字を書きだして、暗記を行ってみてください。
ただし、「書いたから覚えられた」と思い込むのは間違いです。書いて満足するのではなく、きちんと頭に入れることを念頭に置かなければなりません。
用語・略語の一覧表を見ながら、そのまま声に出して覚えていく方法もおすすめです。
医療用語には漢字や英語などが多く使われているので、正確な発音を知ることも脳の記憶を明確なものにするうえで欠かせないポイントです。
一日5分でも10分でも良いので、思いつくままに声に出してみてください。覚えられた単語は飛ばして、なかなか頭に入らない単語を優先的に声に出していくと良いでしょう。
人によっては、勉強に集中するための時間をわざわざ設けることで、やる気スイッチが入り、暗記能率が上がる方もいます。
その場合は、一日のうちに10分でも1時間でも、暗記しかしない(他の用事や家事は一切しない)時間を設け、暗記のみに一極集中を行ってください。
暗記時間には、一覧表の覚えられる部分から一気に記憶していき、単語以外の文字が目に入らないように注意します。携帯電話やパソコン、テレビなど他の情報は一切シャットアウトし、余計な情報が入らないようにして暗記を行っていくようにしてください。
ただ暗記するのが苦手な方は、それぞれの医療用語の「使いどころ」をイメージしながら覚えていくと良いでしょう。
「この単語はこの場面で使うもの」と想像しつつ頭に入れていけば、実際の現場でもスムーズに用語を思い出せます。
※ここで大切なことは、医療用語の疾患なら疾患の病態などを把握した上で、ワンステップ進み略語を覚えることです。「使いどころ」とは、意味を理解した上で使用することなのです。
ただし、イメージしながら覚えるにはまとまった時間が必要です。用語が膨大になればなるほど時間がかかるので、他の暗記法と併用するか、どうしても覚えられない言葉だけ抜き出して、使いどころを想像しながら覚えていくと効率的です。
意外かもしれませんが、他の作業を並行しながら暗記をすると、スムーズに覚えられる場合があります。
音楽を聴きながら、ラジオをかけながら、人と話をしながら、ワンちゃんの散歩をしながら…などなど、「ながら暗記」の方法には色々なバリエーションがあります。
「どんなに頑張っても暗記できない!」という方は、思い切ってながら暗記に挑戦してみても良いかもしれません。
いかがでしたか?暗記法と言っても、ただ文字を目で追って覚えるだけではなく、アウトプットと組み合わせて覚えていくのが正解。
特に、実際の使いどころを意識しながら言葉を覚えていくと、意味や使い方も併せて覚えられるので、一度覚えた後は忘れにくくなると言われています。
色々な方法を試してみて、自分に合った暗記法を探しながら、一つでも多くの用語・略語を覚えていけるといいですね!応援しています!
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載