
近年の医療業界には、電子カルテをはじめとしたICTおよびIoT化の波が押し寄せています。その範囲は医療機関内で完結するものもあれば、各家庭で使用できるものもあり、遠隔医療の発展が期待されています。遠隔医療が進むことで、通院が難しい環境に住んでいる方たちにとっても、健康面での安心が生まれることでしょう。
そこで、本記事では多くの方たちの健康寿命を伸ばすため、AIやIoTの技術を活かしてヘルスケアの分野で貢献しているSIMPLEX QUANTUM株式会社を紹介します。
2014年に半導体回路設計会社として設立し、ローノイズアンプやAI解析アルゴリズム、HRV周波数域パラメーター計算などを独自開発している同社。ハードウェアからソフトウェアまで、一貫して開発できる強みを持っているため、ユーザーの意を汲んでより良いものづくりが行えるのが強みです。
今年、2021年には東京大学と共同で「第1誘導のみの心電図から、心不全を自動検知するシステム」に関する特許を取得したほか、心不全AIと心電くんを用いてその効果を実証する研究課題「遠隔医療における心不全早期検出システムの実現」が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和3年「医療機器等における先進的研究開発・開発体制強靭化事業」に採択されました。
心不全AIの医療機器承認を実現したうえで、早期病院受診を促しながら医療関係者の負担を減らすシステムを構築し、医療業界への貢献を目指しています。
心臓は、体全身に血液を送るポンプの役割を果たしていますが、これが十分に機能しなくなることを心不全と呼びます。心不全は虚血性心疾患や心筋梗塞、不整脈、心筋症といったさまざまな疾患が原因で起こり、疾患によっては検査時の心電図に波形として現れます。しかし、心拍の乱れが必ずしも検査時に確認できるとは限らず、異常なしと診断されるケースもあるのが実態です。

心拍が乱れる自覚があるものの検査結果には現れないとなると、不安を感じる方は少なくありません。そうした心拍が乱れる予兆を感じた際、即座に心電図として計測結果を残せるのが、医療機器認証を取得した同社が手がける心電くんです。
同製品は、持ち運びやすいサイズ感で1分もかからず計測することが可能なため、場所や時間を選ばず使用できます。本体にはディスプレイが埋め込まれており、心臓のリズムは正常なのか、心拍の乱れはないかなど、AIの解析による計測結果がその場で表示されます。
また、計測した心電図は専用アプリやWeb上に保存され、かかりつけ医に見せながら相談したり、遠方に住む家族が親の心電図を見て日々異常がないかチェックしたりと、さまざまなシーンで役立てられるのが特長です。

同製品には、LTE回線が内蔵されています。心拍の乱れがAIによって検知されると、自動で同社の提携医療機関の医師へ計測結果が送られます。このシステムは「心電くんドクターサポート」と呼ばれ、医師から直接専用チャットを通してユーザーに連絡が入る仕組みです。また、場合によってはビデオチャットでやり取りするケースもあります。
心拍が乱れて不安なときに、医師が反応してくれることはユーザーにとって高い安心感につながるのではないでしょうか。
循環器内科や心臓血管外科で働いている看護師さんは、このような製品があることを知っておくと、自宅で過ごす患者さんの不安解消という面で役立つかもしれません。
心電くん https://shinden-kun.com/
お問い合わせ https://simplex-q.com/contact/
公式Twitter https://twitter.com/SimplexQ
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