病棟に勤務していると、退院指導をすることがあります。退院指導の時に、なかなか理解してもえなかったり、実際に困ってしまったことってありませんか?退院指導が苦手と感じている看護師さんに、聞いてみました。困ったこと、指導のポイントってありますか?
「病気のことを受け入れられない患者さんに、退院後に必要な服薬と食事などについて話しても聞いてもらえないことがありました。年齢も娘より若い私に言われるよりも、年齢が近い看護師の方が話をしやすいようだったので、交代してもらいました。私の知識とスキルの不足を感じました」
◆指導のポイント
・患者さんが病気を受け入れられていないので、患者さんの気持や不安などを聞く
・入院中の様子から、興味のありそうな話題も入れてリラックスできるように工夫する
・知識とスキルを身に付けて自信を持ち、真摯に対応を行なう
・先輩などに相談し、交代や指導してもらい、実際にどうのように行っているのかを学ぶ
「患者さんも奥様も高齢な為、息子さんを含めて退院指導をしました。息子さんは近くに住んでいるわけではないので、2人でなんとか今までのように生活して欲しいというのが、ご家族の希望でした。地域のことや社会資源の活用について、私もこれから勉強して行かなくてはと思いました」
◆指導のポイント
・ご家族の情報を収集し、生活にあった指導をする
・指導の途中で内容が理解できているか確認する
・わかりやすく、丁寧に話し、声も聞こえやすいように伝える
・在宅での看護が必要な場合には、社会福祉士や介護福祉士などと連携をとり調整する
(高齢化社会、在宅医療が進むので、勉強しておけるといいですね)
「褥婦さんに退院に指導をしていますが、核家族化が進み、昼間は赤ちゃんと2人きりでどうしていいかわからないという不安を抱えた褥婦さんでした。実家のお母さんにしばらくの間は来てもらえることになりました。無理をしないで、楽に時には手抜きしても大丈夫ですよと伝えていきました」
◆指導のポイント
・不安を聞きその不安を緩和できるよう、時間にゆとりを持って指導する
・指導の内容が多いので、時間をかけ過ぎて疲れないようにする
・無理がないように、完璧な家事や育児を目指さないくて良いことを本人にもご家族にも伝える
・ご家族の励ましや、アドバイスが逆に自信をなくすこともあるので、あまり言わないように伝える
「私が出産した時に、退院指導を受けました。産科は自分の体の事、赤ちゃんの事、家族計画など内容が盛りだくさんで聞いている側も疲れてしまいそうでした。退院指導を受けたら、やらなければならないこと、気をつけなければならないことがたくさんあるのだと、煽られているようにも感じました。たくさんある内容のポイントを絞って指導することは難しいのだと、退院指導を受けて改めて感じました」
「74才の母が手術をして退院しました。父と妹が退院指導を受けてきたのですが…。こういうこともありますという注意点が頭の中に残ったようで、不安と心配を溜め込んで帰宅して来ました。看護師さんはそういうつもりで言ったのではないんだよと、1つ1つ答えて行きました。パンフレット等でわかりやすく話したつもりでも、伝わっていないことが多いのだと思いました。私も同じような指導をしている気がします」
看護師自身やその家族が入院し、退院指導を受ける立場になってわかることもありますが、できればそういう機会はない方がいいですよね。
入院時から、患者さん退院に向けての準備をして行き、得た情報を効果的な退院指導に結びつけるようにできるのが理想的ですよね。患者さんとご家族の何気ない会話から、入院前の生活を知ることもできますね。
患者さんの立場を理解して指導するには、看護師と患者さん・ご家族との信頼関係が大切です。患者さんの退院後に起こりうる健康の問題を解決する方法と、社会での生活に必要な知識などの習得を手助けできるようにしたいですね。
いかがでしたか?実際に患者さんやご家族に退院指導をすると、様々な家庭の事情や患者さんの性格などもあるので難しいと思います。
難しさの中で感じた事を次回に活かせるように、これからも退院指導を行っていけるといいですね。きっと伝わると思いますよ。
また、高齢化社会と在宅医療が進む中で、2016年の診療報酬改定により退院調整看護師、退院支援看護師が話題になっていますね。
これからニーズが高まります。興味があったら研修やセミナーに参加してみるのもいいかもしれませんね。
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