
本記事では、大切な存在を失い悲しみを抱えた方をケアする組織や、手軽に疾病のリスクチェックができる検査キットを提供する企業、ウイルス飛沫に特化した感染対策機器を手掛ける企業をご紹介します。
心療内科や精神科などでより深く患者の心のケアにあたりたい方や、医療業界と関連性のある取り組みについて知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。読み終えたあとには看護師としての使命とやりがいを再認識できるのではないでしょうか。
大切な存在を失った悲しみから生きづらさを感じている方へ、臨床心理学をベースにさまざまな取り組みで心のケアを行っている、一般社団法人 日本グリーフ専門士協会。個人カウンセリングやグループセラピーでの当事者への支援だけでなく、支える側へも講座を開催し知識や具体的なスキルを提供しています。
人にはいくつもの出会いと別れが訪れます。その中でも、大切な人やペットなどかけがえのない存在との別れはとてつもない喪失感に苛まれてしまい、なかなか深い悲しみから抜け出せない方もいます。
そうした死別や離別を経験し、悲しみに暮れた心理状態の方へ心から寄り添ったケアを行っているのが、同法人です。

具体的な取り組みとして、死別に特化した「死別専門オンラインカウンセリング」を実施しています。特筆すべきは、ヒアリングするカウンセラーの大半が死別の経験者であるということです。その経験をきっかけに死別支援を専門的に学んだカウンセラーが多いため、同カウンセリングでは相談者の気持ちを汲んだ対応が期待できます。
そして、カウンセラーそれぞれが同法人が提唱する「敬話敬聴」を重んじた姿勢での対応を心がけていることもあり、相談者は心の痛みを打ち明けられるのかもしれません。相談者の心に歩み寄り、悲しみと向き合い、勇気ある一歩を踏み出すお手伝いを行っている取り組みです。

一方、死別や離別した方を支える支援者へは、「グリーフ専門士」「ペットロス専門士」の養成コースといった学びの場を設け、支援者に求められる姿勢や関わり方などを伝えています。希望する資格によって1ヶ月から10ヶ月にわたるものまでさまざま用意されており、多死社会に必要な知識はもちろん、具体的にはどのように行動すると良いのかをじっくり学べるコースです。資格取得者は、医師、看護師、介護福祉士なども多くいます。特に医療従事者は心得ておくと役立つスキルの1つかもしれません。
人々が人生をより良く生きるための健康行動を促し、健康への意識や関心が高まる社会づくりに貢献している、株式会社ハルメクホールディングス。病気の早期発見と早期対策の実現に向けた検査キットを開発し、いち早く次の健康に繋がる行動に移すためのサポートを行っています。

毎日仕事で忙しく時間に余裕がない方や、なかなか病院に行くのが手間で足が向かないという方は、健康診断を先延ばしにする傾向があります。しかし、この健康診断が病気の早期発見と早期治療に繋がるため、体の健康を維持するためにも定期的なチェックは欠かせません。
特に、がん患者が多い日本では、一刻も早くがんを発見することで病気を克服できる可能性が高くなります。ところが、実際にはがん検診の受診率は約50%と、健康意識の低い方が多いのが現状です。
そこで同社は誰でも自宅で手軽に検査ができるように、郵送型検査キット「おうちでドック」を開発しました。同製品は、購入者が自宅でほんの数滴の血液を採取し、加えて検尿したものを一緒に検査機関へ郵送し、自身の病気のリスクチェックができるという仕組みです。

検査キットは男性用と女性用の2種類あり、肥満や高血圧といった生活習慣病のリスクを洗い出せます。がんのリスクチェックは男性と女性で異なり、たとえば女性の場合は乳がんと子宮がんの日本人がなりやすいがんについてのリスクを知ることができるのが特徴です。
また血液検査は10分ほど、尿検査は3分ほどでそれほど時間をかけずに検査できるのも魅力だと言えます。そうした検査自体は自宅で手軽に行えるにも関わらず、検査精度は病院と同等の水準で、信頼があるのも注目すべきポイントです。
さらに後日手元に届いた検査結果をもとに、医師からの電話での結果解説や看護師とのチャットでの健康相談、実績のある医師の紹介といったサービスを受けることができます。
検査キット購入者が自分の健康状態を数値化して知れるだけでなく、その結果を受け入れ医療機関を少しでも早く受診するきっかけを作っています。人々の健康への意識を高め病院受診を促し、ひいては社会全体の健康なからだ作りへと繋がっていく取り組みなのではないでしょうか。
IT技術を駆使し、さまざまな課題解決に向けた商品やサービス開発を行っている、株式会社フォルテ。世の中の動向や情勢、需要をいち早く察知し、人々が本当に必要とするシステムを生み出し社会を活気づけています。

新たなウイルス感染拡大に伴うパンデミックで世界的な医療危機が叫ばれている中、未曾有の経験を余儀なくされている人々の行動にさまざまな制限が設けられる事態となりました。
その行動制限の理由の1つに飛沫感染が挙げられ、会話が原因とされています。声量によってはマイクロ飛沫となり、よりリスクを生み出すエアロゾル感染にまで及んでしまうと言われています。そのため、大声での会話へ注意が呼びかけられ、食事中は黙食が推奨されていますが、なかなか徹底しきれていないのが現状です。
そこで、大声によるマイクロ飛沫でエアロゾル感染が発生するのを極力防ぐ手立てとして、同社は飛沫の危険性を可視化できるAI機器「SASINE(サシネ)」を開発しました。同製品は、人の声量をモニタリングしてエアロゾルが発生するリスクを3段階の光で表示し、基準を超える声量を検知した場合には赤い光で警告し注意を促すという仕組みになっています
特筆すべきは、人の声だけに反応する機能が備わっているということです。たとえば、飲食店に設置した場合、周りの雑音には全く反応せずに、人の声量だけを検知して測定するという優れた特長があります。また、声量ごとに3段階に分けられたデータを、発生頻度の割合や時間帯別でそれぞれ比較し傾向を分析することができるのもポイントです。
こうした人の声量の度合いを見える化して基準を知らせる機器は、装置を導入する側の心情に配慮するだけでなく、声を発する側の感染症対策の意識改革にも役立ちます。人々の感染リスクを極力避けるための試みは、ひいては医療従事者の負担の軽減にも繋がってくるのではないでしょうか。
株式会社フォルテ「SASINE(サシネ)」
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