
仕事に一途に打ち込んでいる人や一生懸命活動していた人が、突然やる気をなくして無気力状態に陥ってしまうことがあります。
燃料切れを起こしたような現象ということで、この無気力状態には「バーンアウト」という名前が付けられています。日本語では「燃え尽き症候群」という呼び名で知られています。
バーンアウトになると、今まで一心に打ち込んできたはずの仕事が手につかなくなったり、やる気を出そうとしているのに気力がわかない、真剣に打ち込めないなど、業務にさまざまな支障をきたす可能性があります。
とくに頑張っている人や長期緊張状態にあった人などに見られやすいこの症状は、仕事に緊張感を持って、真剣に取り組むことの多いナースに、時折発症されることがあります。
バーンアウトの原因は、仕事上の理想と現実のギャップや、絶え間ないストレスにあると言われています。
たとえば、新人の看護師が現場に入って「患者さん第一主義で頑張ろう」、「周りに迷惑をかけないようにスキルアップしよう」と意欲的に仕事に取り組んでいるとします。この時に未熟な部分を指摘されたり、自分のスキル以上のレベルを要求されたりすると、理想と現実にギャップが生じます。
新人看護師は、ここで初めて理想が現実に追いついていないことを知ることになります。そしてそのギャップが大きくなるほどに意欲がそがれていき、やる気という燃料が減っていって、バーンアウトを起こしやすくなるのです。
理想と現実のギャップ以外にも、人間関係やミスできない緊張状態など、絶え間ないストレスにさらされると、仕事に向かう意欲が失われていき、バーンアウトを起こしやすくなるケースもあります。
バーンアウトを起こしても、いきなり仕事ができなくなるというわけではなく、少し休んで復活できる方もいますし、休養や静養を経てふたたび職場に復帰することも十分に可能なので、うつ病のように深刻にとらえる必要はありませんが、意欲のある方だけに、頑張れない自分をつらく感じられるかもしれません。しかし、自分を責めないでくださいね。

バーンアウトを起こさないためには、自分の仕事への姿勢や精神状態がカギとなります。
目標や理想というのはその人のやる気を高めてくれる材料になります。到達地点や理想があるからこそ、モチベーションを高く維持することができ、仕事への意欲も高まります。
しかし理想ばかりを追いかけていても、現実にその通りになるとは限りません。時には思い通りにいかない事もありますし、理想を追い求めすぎると「こんなはずじゃなかった」とガッカリする可能性もあります。
理想ばかりに偏っていくと、期待を裏切られた時のダメージが大きく、その反動としてバーンアウトに陥りやすくなります。時には現実も見つめながら、両者のバランスを取っていくことが、バーンアウトを予防するポイントになります。
仕事ひとすじで頑張っている人ほど、やる気やモチベーションという燃料を消費し、バーンアウトに陥りやすいと言われています。
そこで、仕事以外の場所でふっと肩の力を抜けるように、趣味や息抜きができる時間や機会をつくってみてください。
理想を追い求めて仕事に打ち込んでいると、燃料の消費が激しくなり、精神的に疲弊してバーンアウトを起こしてしまいます。
何事も思い通りにはいかないし、理想通りにもいかないという「適度な諦め」を意識することで肩の力が抜け、バーンアウトを予防することができます。
現実には、ままならないことがあるということを受け入れた上で、できることに取り組むくらいの余裕を持つことも大切です。
またすべてを一人でやりきろうとせず、人に頼る、任せるということも大切ですよ。
バーンアウトは誰にでも起こる現象で、意欲が目減りしていくと知らないうちにやる気が燃え尽きている場合があります。
日々多くの患者さんと接し、医療現場という職場で、継続的な緊張状態によるストレスレベルが比較的高い環境に置かれている看護師の場合は、新人だけに限らず、中堅やベテランレベルでも燃料切れを起こす可能性があります。
大切なことは、心のバランスを取りながら適度に息抜きもして、仕事以外の場所にも楽しみを見出すこと。それでもバーンアウトが起きてしまったら、「たまにはこんな日もある」と自分の心にしたがって、休息や休暇を取るようにしてみてください。
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