
新しい生命が誕生する神秘に触れ、看護師として親子をサポートすることに大きな使命感を抱けるのが、産婦人科領域での仕事です。
そうした親子の喜びに満ちた時間を共有できる一方で、妊産婦の悩みや苦労と正面から向き合う時間も大切となってきます。
そこで、本記事では妊産婦を癒やしの手技や製品でサポートする組織と、乳幼児向けの家庭用医療機器を提供する企業を紹介します。
周産期看護・小児看護の本質を見極めて支援したい助産師や看護師の方は、ぜひ記事に目を通して妊産婦へのアドバイスの参考にしてみてください。

セラピスト向けに、妊産婦へ施すアロマトリートメント講座やセミナーを定期的に開催しているマタニティトリートメント専門スクール、Maternity Therapist School。スパやリラクゼーションサロンといった民間施設にて、安全にマタニティトリートメントを行えるセラピストの人材育成に力を入れています。アロマセラピストであり、出産ドゥーラでもあるスクール代表の原田香氏の講義は、受講生から分かりやすく楽しいと好評です。また出張講座の実施や、妊産婦ケアに長けた専門家によるオンデマンド形式の講義を配信するなど、工夫を凝らしたアプローチで知識に幅を持たせたい方をサポートしています。
産婦人科領域で活躍する助産師や看護師は、女性のライフイベントの中でも一大イベントである出産に関われる醍醐味があります。そのような働きがいのある現場では、妊産婦が抱える悩みや苦労と向き合い一緒に解決策を探す場面もあり、保有する知識と技術だけでは適切なアドバイスが難しいときもあるでしょう。
助産師や看護師として妊産婦の心に寄り添ったケアを行うためには、また異なる視点で物事を広く捉え、プラスアルファで知識を得ることも必要かもしれません。

同スクールで実施しているのはセラピスト向けが多いですが、中には産婦人科領域で活躍する助産師や看護師といった医療従事者向けの講座もあります。
たとえば「妊娠・分娩中のアロマセラピー講座」では、助産師や看護師といった周産期ケアに関わる方が対象で、アロマセラピーの基礎知識に加え、安全かつ効果的にアロマを使用するための知識などを学べる講座となっています。
理論を学ぶ時間では、ほかにも妊婦と胎児への影響の有無や、妊娠中と分娩中のアロマの使用例、アロマのリスクなどをテーマにカリキュラムが組まれています。受講時には、実際に精油を使った演習も実施し、アロマ吸入時の心地よさの変化を知り、精油の利き比べや香りのブレンド練習といった実践で活かせる知識が身につくのも魅力です。
また、切迫早産で入院中の方や妊娠高血圧症の方など、産婦人科ならではの症例を挙げたアロマセラピーの使用方法も解説されるため、色々なケースについて現場の状況を知ることができ勉強になることでしょう。
妊娠中や分娩時は、妊婦にとって喜びに満ちた時間であると同時に、癒やしを必要とする時期でもあります。
助産師や看護師として技術面で支えるのはもちろん、心身の癒やしが期待できる同スクールの講座を受講し、異なる角度でのケアについて学んでみるのも良いかもしれません。
マタニティケア用品やベビーケア用品を手掛けるほか、医療従事者向けの講習会やセミナーを実施するなど、妊産婦の健康と幸せのための事業を展開している、有限会社 青葉。「骨盤ケア」という言葉を生み出し、新たな分野を切り開いた産婦人科領域でも草分け的存在の企業です。代表的な製品として「トコちゃんベルト」が広く認知されています。

同社の代名詞とも言うべき腰痛緩和ベルトの「トコちゃんベルト」は、助産師であり整体師としても活動する渡部信子氏によって考案されました。自身が産後に経験した腰痛の苦しみに加え、同様に腰痛に悩む妊婦や褥婦が多いことがきっかけとなり、なんとか改善できないか模索して作られたのが、同製品です。最初はゴムチューブで骨盤を縛って行う整体技術と、さらしの巻き方の原理を参考に原型を作成し、その後は使いやすさと機能面を改良し、現在の製品が完成しました。
同製品の名前の由来は、お産を意味するトコ(toco)からきており、「トコトコちゃんと歩けるベルト」という女性に向けたメッセージと願いが込められています。
骨盤ベルトは、妊娠中から産後までの緩んだ骨盤をしっかり支える働きがあり、同社は長い歴史の中でさまざまな種類を展開してきました。
たとえば、妊娠初期~中期までは「トコちゃんベルトⅡ」1本で骨盤を支えます。骨盤を前から後ろへと支え、お尻側を寄せるように使用し、仙腸関節をサポートするのに適している製品です。妊娠後期に入り、骨盤全体にゆるみが生じる時期にも最適で、「トコちゃんアンダーベルトRENEW」とダブル巻きすることで、より腰を安定させることができます。
就寝時のケアに提案しているのは、「トコちゃんアンダーベルトRENEW」です。
体にフィットしてズレ上がりにくいのが特長です。
数種類ある同製品のシリーズは、妊娠時期に合わせてケアの方法を工夫することでより効果が期待できるでしょう。

同社では新生児向けの院内専用寝具、まるまるねんねシリーズ「院内専用天使の寝床」も手掛けています。同製品は、「新生児が健やかに入眠する寝具を販売してほしい」という助産師や小児科医の声をもとに開発されました。使用時期は、分娩後の新生児期から退院までとし、頸から胸部にかけた脊柱の生理的わん曲を正常に維持する役割を果たします。
重力を直に受け自身の体を支えることが困難な新生児期は、脊椎の成長にも関わってくるためバランス良く姿勢を保つことが大切です。
そこで、同社の製品「おひなまき」や衣類などで体の軸をねじらないように新生児をまるく包み同寝具に寝かせることで、新生児の背中を無理に伸ばすことなく、脊椎や四肢を理想的な状態に保つことができます。同時に、まるく寝かせるその姿勢は新生児にとって安心感があり、よく眠ってくれるようになります。ひいては、産婦人科における看護師の業務も軽減されるかもしれません。
こうした同社の取り組みを知ることで、助産師や産婦人科勤務の医療従事者の方は、骨盤ケアの大切さと自身の業務のやりがいを再認識するきっかけとなるのではないでしょうか。
ベビー用品やマタニティ用品など育児関連グッズを中心に、ヘルスケア用品といった家庭用医療機器も手掛けている、株式会社ちゃいなび。家庭で簡単に使用できるパルスオキシメータや、胎児超音波心音計「エンジェルサウンズ」など、世の中の需要に応える製品を多数提供しています。
乳幼児と触れ合う機会の多い看護師の方は、小さな子どもが鼻水や鼻づまりで呼吸しにくいという場面を見かけることもあるのではないでしょうか。
まだ免疫力が十分についていない乳幼児にとって鼻水はウイルスから身を守るために必要なものですが、長引くしつこい鼻水は自分で鼻を噛めない乳幼児にとって辛いものです。ママは毎回、子どもの鼻水を拭ったり吸引したり、症状が続く場合は病院へ連れて行ったりと呼吸しやすい状態へ改善するために手間と時間をかけています。
そうした乳幼児の鼻水や鼻づまりを家庭でも簡単に除去できるように開発されたのが、電動鼻水吸引器「ハナクリア」です。
同製品は0ヶ月から使用可能で、乳児から幼児までの成長過程で役立ちます。鼻に直接あたる同製品の先端部分はシリコーン素材でできており、乳幼児の成長に伴って変化する鼻の形や大きさで使い分けられるように、大・小2サイズを付属しているのが特長です。
また、吸引カップが透明のため、どれだけの量の鼻水を吸引できたのかがひと目で分かります。各パーツは取り外して水洗いでき、衛生的に使用できるのもポイントです。
本体は電池式となっており、電源ボタンを押せばほんの数秒で吸引できるため、普段は鼻水吸引器が苦手な子どもにもストレスなく使えます。
コンパクトサイズのハンディタイプで、家庭内だけでなく出先へ持ち運ぶことも可能です。場所を選ばずに使用できるのも魅力なのではないでしょうか。
同製品は、家庭にて乳幼児の鼻水や鼻づまりの対策に奮闘しているママへ、看護師としてアドバイスする際に大いに役立つでしょう。
また、小児科や保育園勤務の看護師の方は、ママの苦労を知ることでより視野が広がり、今後の対応に活かせるかもしれません。

そして、家庭や外出先でも使える吸入器「メッシュ式ネブライザ ASN-02」も乳幼児の呼吸を安定させるための薬液を供給する製品として注目しておきたい製品です。噴霧される薬液粒子は5μm以下と非常に細かいため、乳幼児の細い気管支や肺などへ到達しやすく、投入薬を効果的に吸入できます。
吸引マスクは大・小2サイズが付属されており、乳幼児の成長によって使い分けられるのも特長です。本体は傾けた状態でも使用可能で、横に寝かせた姿勢のままでも、メッシュが薬液が浸されていれば問題なく使えます。
夜間に病院へ訪れるのが難しい場合や、旅先で安心するために手元に準備しておきたい場合などは、同製品が心強い味方となるかもしれません。

記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載