
人の命を預かる看護師という仕事には、重い責任がのしかかっていると感じてしまうこともあります。やりがいを求めて看護師になっても、その重圧に耐えきれず離職してしまう人も少なくありません。
看護師として長い間活躍するためには、上手な感情のコントロール法を身に着けることが欠かせません。
一生懸命頑張るだけではなく、言葉では説明できない気持ちの部分を操縦するための感情コントロールスキルについてお話します。
労働の種類は、肉体労働・頭脳労働・感情労働の3つに分けることができます。自分の感情をコントロールしながら仕事をする場合を感情労働といい、看護師はこの感情労働が占める割合が高い職業だといえます。
看護の仕事には肉体労働と頭脳労働ももちろん必要となってきますが、キャリアが長くなるにつれて、感情労働の負担をいかに少なくしていくかが求められるようになるのです。

看護師も、看護師である前に人間です。そして、人間には感情があります。ネガティブな感情を抱いても、それは人間として当たり前のことなのです。
では看護師としての仕事をしているときにネガティブな感情が出てきたら、どうすればよいのでしょうか? 患者さんやその家族に不快な思いをさせてしまったり、先輩や同僚看護師に注意されたりしたとき、ふいに感情がマイナスに振れてしまうこともありますよね。
そんなとき多くの看護師たちは、演技を上手に使って仕事をしています。ですが本当の気持ちを押し殺して、無理やり笑顔を浮かべるのが演技ではありません。
心のなかにある優しい気持ち、親身に思う気持ちを増幅させていくのです。患者さんによくなってもらいたい、看護師としてもっといい仕事がしたいと思う気持ちを前面に押し出すことが本筋であって、ネガティブな感情のもとになった患者さんや同僚のことを否定したり貶めたりすることではないと理解することが大切です。
看護師の仕事は目まぐるしく、肉体的にも精神的にも大変なことが少なくありません。心に余裕がなくなってくるとネガティブな感情も湧きやすくなってしまいます。
ですがキャリアを重ねている看護師たちは、感情のコントロールがしっかりできていることが多いもの。ネガティブな感情を演技でカバーするとき、自分の自尊心を傷つけてしまうと、次第に看護師を続けていくのがつらくなってしまいます。そういう意味では看護師のキャリアと感情コントロールスキルは密接な関係があると言えると思います。
無理をしている、我慢しているという気持ちになるのは、仕事と自分の線引きがきっちりできていないかもしれません。自分の仕事を客観的に、俯瞰して見る目を常に持っておくことが、自尊心を傷つけない仕事につながります。
そしてその積み重ねが、ひいてはキャリアの積み重ねへと変わっていくのです。
感情労働と切り離すことのできない看護師の仕事ですが、健全な心身を保っていくためには、仕事とプライベートを全く別ものだと考えてみてください。
休みの日にまで患者さんのことを考えたり、業務について考えることは悪いことではありませんが、考え込み過ぎたり思い悩んだりする必要はありません。
また休みの日にリフレッシュすることも大切ですが、勤務中の休憩時間を上手に利用してクールダウンすることも合わせて行っていきましょう。
新人看護師のうちはなかなか切り替えも難しいですが、先輩看護師の立ち居振る舞いを見ていると、感情のコントロールスキルの勉強になることが多く見つかりますよ。
感情労働の部分が多ければ多いほど精神的につらいと感じることも多くなると思います。しかし、看護師の仕事は感情労働と切り離すことができません。
看護師がキャリアアップしていくためには、感情のコントロールは重要なスキルといえます。看護師として健全な心身を保っていくためには、仕事とプライベートを全く別ものだととらえてみることも良いと思います。
新人看護師のうちはなかなか切り替えも難しいですが、先輩看護師の立ち居振る舞いや休日の過ごし方などを見ていると、感情のコントロールのヒントになることが多く見つかると思います。
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