看護師の職業病の一つと言われている肩こりや首筋の痛み。患者さんへの処置や介助などで屈む動作が多いため、腰痛も看護師によくある悩みとして知られていますよね。
最近では、スマートフォン(以下、スマホ)を操作する際の「スマホ首(テキストネック)」と呼ばれる症状が、現代人に多くなっています。
今回は、現代人に多いとされるスマホ首による肩こりについて詳しく見ていきたいと思います。
現代は、誰もが携帯やスマホを使用しているかと思います。看護師も休憩中や通勤時、お休みの日に多く利用される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スマホや携帯を見るときは、手元の画面を見つめるために頭を下げるので、同時に首に負荷がかかります。この姿勢のまま負担をかけ続けると、首とその周辺がこって、痛みが現れやすくなります。これが「スマホ首(別名:テキストネック)」と呼ばれる、現代人に多い症状です。
スマホ首になってすぐに激しい肩こりや首の痛みが現れるわけではありませんが、同じ姿勢を反復的に行ったり長時間続けることによって、負荷が同じ場所に蓄積するため、痛みが現れやすくなります。
看護師の場合、電子カルテを見たり、入力する際にも同じような状態になり、首に負担をかけていることがあります。
スマホ首は、首だけではなく肩全体にも負担をかけます。人間の頭部は骨や脳などを収めておりとても重いので、それが傾くだけで首から肩、肩から背中にかけて負担がかかってしまうのです。
スマホ首とあわせて注意したいのが、普段の姿勢です。立っている時、座っている時、パソコンやカルテなどを確認している時など、あらゆる動作での姿勢に注意が必要です。
人は誰でも姿勢の「クセ」を持っていますが、クセを直さずにそのままにしていると、首まわりの筋肉に負担を与え、肩こりなどのダメージにつながってしまいます。
普段から肘をつくクセがある方や、猫背、前かがみ、出っ尻(でっちり)などの姿勢の乱れがある場合は、体の歪みから首の痛みを引き起こすリスクがありますので、意識して姿勢を正していく必要があります。
特に看護師は中腰の姿勢で処置や介助を行うこともありますので、休憩や勤務後にストレッチをしたり、関節を回して、血流をよくして、凝りがのこらないようにするケアをした方がよいでしょう。
スマホ首を改善するには、できれば普段から正しい姿勢を心がけることと、頭を下に向けたまま画面に注視しないことが大切ですが、どうしてもそうなってしまう場合には、一定時間下を向いたら、首を上に向けて背筋を伸ばし、正しい姿勢に戻すようにして、同じ姿勢のまま固まらないようにするだけでも、多少の効果が期待できます。
肩こりをそのままにしておくと、慢性的な肩こりに悩むようになります。そこに負荷がかかればかかるほど、さらに痛みが激しくなり、こりが慢性化して筋肉が硬くなってしまいます。
巻き肩や猫背などの姿勢のクセが日常的になると、食道や呼吸器系統などを圧迫したり、腕が上がらなくなるなどの不調が生まれてくる可能性もあるということです。人によっては自律神経失調症や手・腕のしびれなど、肩こりとは一見関係がないような症状を抱えることもあるようです。
また肩こりによる頭痛から吐き気を感じるひともいます。いずれも仕事に支障をきたすほど辛くなってしまうこともありますので、注意が必要です。
肩まわりは頭を支える重要な部位なので、普段からスマホを見ている時や電子カルテを見たり、入力する時なども姿勢を意識して、仕事後やお休みの日は血流を良くする簡単な運動をしたり、浴槽でしっかり身体を温める入浴の習慣をつけて、こりをほぐしていくことが期待できますよ。
スマートフォンやパソコンなど、現代人には「頭を下げて注視する」動作が多いと言われています。さらに看護師は、前かがみで患者さんの看護をする機会も多くあります。
その姿勢のままでクセがつくと、頭を支えるバランスが崩れてしまうので、肩こりのリスクがアップしてしまいます。
手元のスマホを見ていると、画面の中に夢中になってしまって、良い姿勢を意識しにくくなっています。しかし負担を少しでも減らすためには、スマホに集中する時間を短くするか、少し腕を上げて目線も上げるようにすると良いですよ。
胸を少し張って腰を前に出し、背筋を伸ばすようにしながら、正しい姿勢を心がけて肩こりを予防していけるといいですね。
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