仕事
2017.5.29
看護師として患者さんの気持ちを考えているのですが、理解できていない部分もあるかと思います。
看護師さんが病気になり、入院や検査をした時、患者さんとしてどう感じたのか、今回は、そんな看護師さんが患者さんになった時に感じたことを聞いてみました。
私は看護師10年目です。先日、上部消化管内視鏡検査を受けることになりました。検査前から検査の後まで、手順や注意点は理解できています。でも、説明し難い不安とつらい嘔気は、患者さんになってみないとわからないものだと思いました。眠れるように麻酔を希望しましたが、横になっても不安でした。
そんな時に、介助についた看護師さんが背中をさすってくれました。手が温かく、さすってもらえたことで気が紛れ、安心できました。ちょっとしたことで、安心感を与えられるものなのですね。
これから看護師として検査介助についた時、患者さんの不安を緩和できるように、この気持ちを忘れずに看護していきたいと思いました。
私は、出産の時に緊急で帝王切開になりました。陣痛もあり、この陣痛がおさまるならば何でもいいと思っていたのです。そんな中、帝王切開になる準備が進み、手術室に入室しました。
麻酔をかける時には体を丸めて体位を整えました。きたかぁ、この瞬間! 私が麻酔をかけられる側になったとは…と色々なことが頭の中にまぐりました。
何かににつかまりたいと思った時、介助についていた看護師さんが手を握ってくれました。その手がとても勇気を与えてくれました。
私も患者さんの手を握ることがありましたが、手を握られることで勇気というか、安心感を与えられていることを患者さんになって知ったので、これからも続けて行こうと思いました。
私は5年目の看護師です。腹部の手術を受け、両親が夕方に面会に来てくれていましたが、日中には私独りでした。痛みもあり、室内を歩くことがやっとでした。
「尿量が少ないので、水分をとって下さい」と看護師さんに言われるのですが…。飲み物を買いに行くことが出来なかったのです。
でもテキパキ仕事をこなす看護師さんだったので、事情を話せずに時間が経とうとした時、優しい印象の看護師さんが来てくれました。
事情を話すと車椅子で飲み物を買いに連れて行ってくれました。とても有り難かったです。
この時、「私は今までどんな看護師だったのだろう?」と考えました。水分を促すだけでなく、水分が手元にあるのかも確認して対応できていたのか?…入院生活の中で色々と考えさせられました。
入院期間が、以前に比べて短くなってきていますよね。私も手術後の抜鈎を外来ですることになり、退院の日が決まりまったのですが、傷があるまま退院することがとても不安でした。
なぜなら私が病棟に勤務していた頃には、抜糸や抜鈎を済ませてから退院された患者さんに接していたからです。
傷の手当や生活面など看護師なのでわかっているという毅然とした態度でいたいのですが、私も人間です。実際はとても不安でした。それを察してか、細かく丁寧に説明してくれた看護師さんがいました。
同業者同士としてやりにくいことがあったと思うのですが、とても話しやすくて優しい看護師さんでした。私も同じような立場になったら、こんな風に看護できたらいいなぁと思いました。
看護師さんも、病気やケガをして患者さんの立場になることがあると思います。
そんな時に、「看護師をしていて自分はこの看護師さんのように看護が出来ていたのか?」、「自分ならこうするのではないか?」などと考える機会になるのではないでしょうか。
相手の立場になって初めてわかることもありますよね。
そこでした患者さんとしての経験も、その後の看護にいかしていけるといいですよね。
とは行っても、健康第一の看護師ですので、病気やケガなど体調にはくれぐれも気をつけて下さいね。
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