吸引カテーテルの種類と選択、ちゃんと出来ていますか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2431_TOP_吸引カテーテルの種類と選択.jpg


吸引カテーテルにはいろんな種類があり、いざ吸引しようと思った時に「あれ?これで合ってるかな?」と不安に思った経験はありませんか?戸惑っていると、先輩に「早く持ってきて!」なんて怒られることもありますよね。

自分の知識に自信がないと、どうしても細めのカテーテルを選んでしまいがちかもしれませんが、吸引に関する基本的なことや、種類について確実に知った上で選択すれば、選び方を間違うことはありません。ここでは、吸引に関する基礎とカテーテル選択の方法についてご紹介します。

吸引に関する基本的なこと


2431_1_吸引に関する基本的なこと.jpg


吸引カテーテルには、その用途と気管の具合などによって使い分けができるようにサイズがあります。病棟に置いてあるカテーテルの太さは12~14Fr(フレンチ:3Fr=1mm)が多く、サイズを選んで吸引用に使用します。

鼻腔からの吸引でカテーテル挿入の長さは約12~15cmで、咽頭までになります。気切孔からの吸引であれば、気管カニューレの長さから1~2cm程度が目安になります。吸引時間は、1回10秒以内と考えましょう。

15秒までは良いという看護師もいますが、それは、例えば痰の粘稠(ねんちょう)度が高くてミルキングを行いながら吸引している場合か、呼吸の状態がそこまで悪くない患者さんの吸引の際に限ります。吸引中は患者さんは息ができないわけですから、吸引の間、看護師自身も息を止めてみれば、手早くすませる大切さがよくわかると思います。

あまりカテーテルを深く入れすぎると、挿入した際に粘膜を傷つけ、感染が起こらないとも限りません。それが原因で線毛運動がうまく機能しなくなり、自然な痰(たん)の排出が難しくなる可能性もあります。

気管カニューレの吸引によって迷走神経叢を刺激した場合には、心停止をおこすこともあります。吸引は、症状によって必要な処置ではありますが、患者さんにとってもかなり苦痛を感じるものです。痰の出やすい姿勢や呼吸理学療法を行い吸引するというのが理想です。

吸引カテーテル、どう選ぶ?


2431_2_吸引カテーテル、どう選ぶ?.jpg


吸引によって、痰だけでなく気管内の空気も一緒に吸ってしまいます。そのため適切な吸引カテーテルのサイズでない場合には、患者さんが苦しいだけでなく、吸引後に低酸素血症や肺胞虚脱を招く恐れもあります。

鼻腔から咽頭の痰を吸引をするときには、患者さんの鼻腔の太さやカテーテルの入りやすさで12~14Frのどれかを選ぶと良いでしょう。
鼻中隔(びちゅうかく)に湾曲があったりすると、鼻腔に吸引カテーテルを入れようとしても、出血してばかりでなかなか咽頭まで届いてくれません。
そういう場合には細めのカテーテルを選択して、できるだけ痰を上に持ってきてから吸引するようにします。

また、気切孔からの吸引の場合には、選び方の目安としては気管チューブの内径の1/2の太さとします。
例えば、気管チューブの内径が7~7.5mmであれば吸引チューブは10Fr以下、8mm以上であれば12Fr以下の吸引チューブを選ぶ、ということですね。太いカテーテルを使ってしまうと、場合によっては肺胞虚脱となってしまう恐れもあります。

まとめ


吸引に関しては、基礎的な看護技術であるにも関わらず、意外にカテーテルをどのように選ぶのか迷う看護師も多いものです。
太ければ痰がよく吸える、細ければ入れやすい、というような判断基準では思わぬ弊害が起こってしまう可能性があり危険です。吸引に対する知識や根拠をもって、適切な吸引方法やカテーテルを選びたいものですね。

この記事への評価をお願いします。

この記事を、友人や同僚におすすめする可能性はどのくらいありますか。

  • 可能性は全くない
  • 可能性は極めて高い

ありがとうございます。

頂いた評価をもとにいまよりもっと良い記事を
お届けできるよう頑張ります!