
これまで「ナースときどき女子」では世界的ミスコンテスト、「ミス・グランド・ジャパン2017」のファイナリストに選ばれた看護師の皆さんを取材してきました。
その「ミス・グランド・ジャパン2017」日本大会(決勝)がついに2017年9月12日、東京・港区で開催され、訪問看護師の勝本有莉実(かつもと・ありさ)さんと透析看護師の松田里美(まつだ・さとみ)さんが出場。
現役のレースクイーンやモデルなど精鋭ぞろいのファイナリスト8名の中から、勝本さん(写真左)が準グランプリの栄光を掴み取りました。
大会の審査は水着ウォーキングで幕を開け、勝本さんは赤いビキニで登場。学生時代のバスケットボールとミス・グランドの厳しいトレーニングによって鍛え抜いた健康的で美しいボディで会場を魅了し、特別賞の「BEST IN SWIMSUIT AWARD」を受賞しました。
背中まで鍛え上げられ、しなやかな筋肉が美しいボディで赤いビキニを着こなす勝本さんのウォーキングは、他を圧倒
続くイブニングガウン審査では、ファイナリスト全員がベトナムの人気デザイナー「LE NOGOC LAM」のドレスを着用。勝本さんはビーズやスパンコールの刺繍があしらわれた真紅のドレスに身を包み、その裾をふわりと広げながら、エレガントで華やかなウォーキングを披露しました。
ホワイトやゴールドのドレスを着たファイナリストの中で1人真紅のドレスをまとった勝本さんは、ステージ上で特別な存在感を放っていた
さらにスピーチ審査で勝本さんは冒頭、「私は今ミス・グランド・ジャパンに全力で挑戦しています」とガッツポーズを取りながら話し、意気込みをアピール。
そして「看護師として働く中で、医療保険の十分な日本とそうではない世界の現実を、どう変えていくべきなのか、答えを探し続けてきました。1人ではちっぽけなことしかできなくても、世界中の声を正しくつなぐことによって多くの命を救うことができるはずです。人を思いやる心を、私がミス・グランド・ジャパンになってつないでいきたいと思います」と客席に語り掛けました。
世界の医療制度を改善する助けになりたいという勝本さん。その姿勢はまさに大会スローガンのピースそのもの
そんな訪問看護師としてさまざまな境遇、病気の患者さんを支え続ける彼女ならではのスピーチが審査員にも評価され、勝本さんはトップ3に選出。質疑応答では「もし今夜ファイナリストに選ばれなかったらどうしますか?」との質問を受け、「大好きなお酒をいっぱい飲みたいと思います」と明かし、会場の笑いを誘う場面も。
しかしトップ3としてファイナルウォークを行った後には、涙で声を詰まらせながら、「以前の私は目の前のつらいことから逃げることしかできませんでした。絶対両親に変わった姿を見せたくて、ここまでがんばれました。大会事務局の吉井代表、講師の先生方、こんなにも私を変えてくれてありがとうございました」と感謝の思いを語りました。
それから勝本さんは見事、準グランプリの座を獲得。
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大会後、「正直グランプリを逃してすごく悔しいですが、全て出しきったのでとても満足しています。トレーニングや食事管理も大変でしたが、乗り越えたからこそ今の私がいます。これからも辛いことから逃げずに、立ち向かっていきたいと思います。両親には迷惑や心配をかけてきたので、親孝行できて良かったです」と充実感に満ちた顔で話しました。
一方の松田さんは惜しくも受賞を逃しましたが、フェミニンなビスチェドレスをしっとりと着こなして歩く優美な姿と、専門である「人工透析患者さんが旅行も存分に楽しめる暮らしができるように働きかけていきたい」と懸命にスピーチする姿は、観客や審査員の目にしっかり焼付けられたことでしょう。
人工透析患者のQOLについて述べた松田さんのスピーチには、彼女の誠実な人柄を垣間見ることができた
大会後、松田さんは、「今はここまで努力してきた自分を褒めたいです。挑戦する中でたくさん壁にぶち当たりましたが、諦めなくて良かったです。新しい自分との出会い、たくさんの人との出会いに感謝しています。この素晴らしい経験をもとにこれからも色々なことに挑戦して、看護師としてもがんばっていきたいと思います。ありがとうございました」と結びました。
看護師として働きながら世界的ミスコンテストに挑戦し、時にくじけそうになりながらもファイナルの大舞台で美しい輝きを放った勝本さんと松田さん。ミス・グランド・ジャパン出場を通して得た前に踏み出す力、自分を信じてやり抜く力は、彼女たちが今後の人生を歩んでいく上でかけがえのない財産になったことでしょう。
そして彼女たちの勇気ある姿は、何かを始めたい、変わりたい、と願いながらもためらっている看護師の皆さんの背中を、そっと押してくれるはずです。「ナースときどき女子」ではこれからも勝本さん、松田さんのように、看護師としても女性としても輝いている女性たちの姿をお伝えしていきます。
大会後、ライバルでもあり最高の仲間でもある他のファイナリスト達とポーズを取る勝本さん(下段一番左)と松田さん(上段一番右)。彼女達の表情はどこか晴れ晴れとしていた
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