
西オーストラリア・パース在住12年、パース市内の公立病院一般内科勤務歴11年目の現役ナースKayが日本の看護事情と比較しながら、自らの体験も踏まえたオーストラリアの看護事情をお届けしています。
「オーストラリアの病院のシフト」について3回のシリーズに分けてご紹介しています。
これまで2回にわたり「日勤編」と「午後勤務(準夜勤務)」についてお伝えしました。
最終回は「夜勤」についてご紹介します。

21:00仕事開始、申し送り
22:00 OBS(バイタルサイン測定)
24:00 体位交換/おむつ交換(適時)
~ この間にスタッフは交代で1時間ずつ仮眠をとる
05:00 看護記録記載
06:00 配薬(対象患者のみ)
07:00日勤者への申し送り
07:30 業務終了
夜勤のみは10.5時間勤務になります。
夜勤の受け持ち患者は6人~多い時は9人です。
筆者の病棟は30床なので、夜勤は4~5人の夜勤者がいますが、
夜勤者の数は患者さんの重症度によって変化します。
勤務者は土曜日、日曜日、祝日は4人、平日は5人くらいです。

忙しい夜は休む暇がないほど、立て続けにいろいろなことが起こったりするのですが、落ち着いている夜はとても暇です。
バイタル測定や体位交換やおむつ交換などが数時間おきにある患者さん以外はナースコール対応だけなので、空いている時間は各々が勉強したり、編み物したり、クロスワードパズルしたり、読書したり、ネットを見たりして自由に過ごしています。
筆者も夜勤で時間のある時にはこのコラムの記事を書いたりしています。

以前は決まった時間に「体交チーム」と呼ばれるHSA(Hospital service assistant)数人が病棟に来てくれて、体位交換やおむつ交換を一緒に行ってくれていたのですが、今は受け持ちナースが体位交換やおむつ交換が必要な時にコンピューターシステムに打ち込むとHSAさんが派遣されて手伝ってくれるシステムとなりました。
このシステムにより他の忙しい同僚ナースの邪魔をせずに患者さんのケアができる事はとても嬉しいですが、その時によって他の病棟からもHSAさんの依頼が沢山ある時は来てくれるまでに時間がかかったりする場合もあります。

病院や病棟によっても違うと思いますが、筆者が働いている病棟は、夜勤を専門に勤務希望を入れている「夜勤専門ナース」がいるので、希望しなければめったに夜勤は回ってきません。
頻度にするとだいたい3か月に1回に割合で夜勤が回ってきます。

日本では日勤も夜勤もごちゃまぜで1か月の勤務表が出ると思いますが、オーストラリアでは2週間ごとに勤務表が出され、夜勤は夜勤専用の勤務表が作られます。
ですから、夜勤に入る週は夜勤のみの勤務(例えば3連続夜勤など)なので、体の調整が楽です。
勤務時間が長いのでフルタイム(常勤)のナースは4日/週のみの勤務、筆者は2週間で32時間労働のパートタイムなので夜勤に入る時は3日/2週間の労働となります。
<終わりに>
いかがだってでしょうか?
夜勤に入る時は夜勤だけの勤務が続くことが多いので、ナースとしても体調が整えやすいのが利点ですが、その週は家族と過ごせる時間が少なくなってしまうのが難点です。
それでも、同じ時間数働くとしても夜勤をした方が働く日数が少なくなるので、あえて夜勤を希望するナースも少なくありません。
シリーズでご紹介してきた「オーストラリアのナースのシフト」でしたが、もちろん働く病棟、病院によってもシステムも違ってきます。
どのシフトでも残業がほとんどなく、仕事が終わらなくても引き継いで帰れるところが一番の魅力だと思います。
そして、家族を優先するファミリーフレンドリーな病院が多いのもオーストラリアの特徴の一つだと思います。
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