勤務外で急病人に遭遇したら、あなたはその時どうしますか?

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看護師というのはひとつの職業であり、看護は仕事です。しかし、勤務中以外で急病人に出くわしてしまった時、どうしようかと迷ってしまう看護師は少くないでしょう。

今回は、そんな時みなさんが体験したお話をまとめました。


■みなさんの体験談


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□出来る範囲でやれることを


「私は基本的に観察します。自分から名乗り出ることはなるべく避けます。自信もないですし、自分が関わったあとで何かあったら…と思うと怖いので。
でも、自分で対応できると判断できる場合や、自分がやらなければどうしようもない状況の時は関わるかもしれません」


□飛行機の中で


「先日、飛行機の中で『医療関係者の方はいませんか?』と呼び掛けていました。自信がないので様子を見ていたら数名の医師と看護師が出ていったので、安心して座ったままでいました。
誰もいなかったら…ひとりで判断は怖いので、やっぱり出ていけなかったかも…」


□無責任に手を出せない


「すでに引退している70代です。昔は余計なことを考えず、困っている人がいたら助けにいけたのですが、最近は訴えられることもあるようですし、引退して自信もありませんので黙っています。
日本でも医療従事者が勤務外で救助にあたった場合、医療従事者を守る法律を作って欲しいと願っています。そういう時代なのです」


□もちろん助けます!


「自分が何もしなかったことで、その方が大変なことになってしまうのは嫌です。絶対に見過ごせないですね。自分のできる範囲でもちろん助けます」


□自分は黙っていても人から呼ばれてしまう


「子供の学校行事に参加していた時の話です。私は二人の子供がいます。普段は夜勤もあり、なかなか子供との時間も取れないので、頑張って参加した行事でした。

そんな時、以前同じクラスだった生徒のお母さんが私が看護師であることを知っていて、私を呼びに来たのです。
行ってみると子供が転んで足をひねったようでした。氷を用意してもらい、しっかりと足を固定し、しばらく足をあげていてくださいと伝えました。
養護の先生はどうしたのかなと思いながら、自分の子供のところへ戻りました。

するとまた別の人から『具合の悪くなった人がいて、熱中症じゃないかな? あなたみてくれる?』と言われたのです。私は『養護の先生はどうしたの?』と聞きました。すると『あなた看護師でしょ?!』と言い、さっさとどこかへいなくなってしまいました。
確かに看護師だけど、勤務時間以外も自分の子供を置いてそちらへ行かなければいけなかったのでしょうか…」


□とっさに動いてしまったけど、あとになって怖かった


「先日、家の近くの交差点で自動車と通行人の巻き込み事故がありました。住宅街で交通量の少ない交差点です。
私は事故の起きた直後にそこを通りかかったようで、まだ事故車が交差点内に止まっていて、運転手らしき男の人が倒れているおばあさんに声をかけていました。

車の運転手と思われる人から『助けてください』と声をかけられ、私は咄嗟に倒れている人に駆け寄り、脈や呼吸を確認しました。すると運転手さんが『看護師さんですか?』と聞くので,『はい』と答えると、『よかったあ』とホッとされたようでした。

その時、事故車の影から別の車が現れ、私たちすれすれで止まったのです。ひかれるかと思いました。 その車の運転手も驚いたのでしょうが、そのまま車を後退させると曲がって去ってしまいました。ずいぶんひどいと思いました。

事故に遭った方には下手に動かせないので、運転手に車の前で通行車両を誘導するように頼み、救急車が来るまでけが人の横で見守りました。

運転手さんからはとても感謝されましたが、あとで思い返すと自分も轢かれていたのかも…と思い、とても怖くなりました。病院以外ではそういうことも注意しないと危ないですね」


□『善きサマリア人の法』ができればいいのに


「看護師として、勤務中以外でも急病人や怪我している人を見かけたら助けたい思いはあります。
でも、正直いって怖いと思ってしまいます。

アメリカの友人は『善きサマリア人の法』があるから助けると言っていました。
日本にも日本民法(※)があるようですが、はっきりと守ってくれると名言されているわけではなく、万が一のことがあったら、実際にはどの程度守ってくれるのか…。

民法ではなくちゃんと国が法律を作ってくれると、もっと積極的に助けようと思う医療関係者が増えるのかなと思いますね」

※日本には「事務管理」という日本民法はあるが、捉え方や他の法律との兼ね合いなどによってさまざまな見解があり、必ずしも急病人を助けた人を守る法律とは言い切れない疑念点が残されている。


■おわりに


勤務時以外で急病人に遭遇してしまった時、看護師として一般の人よりは知識があっても、医師も看護師も周囲におらず、医療器具などもない環境で自分が判断を下し、対処することに躊躇を感じる方は多いようです。

しかし目の前に急病人がいると、まったく無視して通り過ぎてしまうこともできないのが看護師ですよね。助けたい思いと、無責任に関与できない思い…看護師という専門知識のある職業だからこそ、葛藤してしまうようです。

みなさんは、こんな緊急時にどのように対応するか考えたことはありますか?
その時に迷わないように、どんなケースなら手伝う、どんなケースなら手を出さないなど、ある程度考えておくことも必要なのかもしれませんね。

またこうした医療従事者を守る法律について、国会でもっとその必要性と緊急性を議論してもらえるといいですね。

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