
手術室の看護は、手術室ならではの特殊な看護技術と知識を必要とします。そこで手術室看護に特化した指導ができる「手術看護実践指導看護師」という資格が生まれました。
ここでは、そんな手術室の看護師のスペシャリストでもある手術看護実践指導看護師という資格についてまとめました。
手術看護実践指導看護師という資格は、2014年から始まったばかりの比較的新しい資格のため、中にはまだその存在を知らない看護師の方もいらっしゃるかもしれません。
この資格は「日本手術看護学会」が認定しているもので、手術看護の質を実践力の向上を目的しています。
受験資格として複数の条件が定められており、十分な知識と経験を要する資格のため、ある程度の実務経験やクリニカルラダーレベルⅢ認定証明書が必要となっています。
手術看護実践指導看護師の受験資格は、まず認定を行っている日本手術看護学会で通算3年以上正会員であることが必要です。さらに手術室経験が通算5年以上であること、学会参加や論文執筆などによる学会のポイント50点以上をもっていることが条件です。
そして、手術看護実践事例2例、クリニカルラダーレベルⅢに達しているという認定証明書、受験料納付済み証明書を提出します。筆記試験はなく書類審査のみで資格取得することができるため、家庭と仕事を両立している方でも、通学などをせずに資格にチャレンジすることができます。
資格の有効期間は5年間で、その後も継続を希望する場合には、更新の認定が必要です。
まだ認定開始から数年しか経過していない資格ではありますが、手術室看護の質の向上に大きな期待が寄せられています。
病棟などで経験を積んだ看護師であっても、手術室に異動・配属された場合、まったく聞いたことのない用語が飛び交ったり、忙しい現場の中で器械出しなどを教わることもあり、そのギャップに戸惑い、覚えるのに苦労をされる看護師は少なくありません。
また、新人看護師がいきなり手術室配属になるケースもあり、特殊な看護について、新人にもしっかりと指導できる体制を整える必要があると長年叫ばれてきました。
このようなニーズに対応する形で生まれた手術看護実践指導看護師という資格ですので、今後の需要は増えていくと予想されます。
また手術室看護の指導体制が整うことで、病棟からのギャップに戸惑うことなく新しい手術室看護師が成長していける環境ができると、手術室の看護師不足を改善できる可能性も高まりまっていくことでしょう。
手術看護実践指導看護師の資格取得は、長期間の通学を要するわけではないため、生活を大きく変えずに取ることができ、仕事と家庭を両立している看護師にも比較的目指しやすい資格といえます。
資格取得後は、病棟から移動してくる看護師や新人の看護師の指導にあたり、手術室の特殊な技術や知識をしっかりと伝えることができ、新しい手術室看護師を育てるというやりがいが得られます。
安全な手術を行えるよう、手術看護チームの指導的役割を担い、手術室看護の質の向上に貢献できる手術看護実践指導看護師という資格を、手術室での経験を積まれてきた看護師のみなさんのキャリアップのひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
「手術看護実践指導看護師」について詳しく知りたいという方は、下記ホームページを参照ください。
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