違う職場で働く看護師さんに聞いた「いろんな看護業務のここが大変でここが面白い!」体験談

2018.1.6

2661_TOP_いろんな看護業務のここが大変でここが面白い!.jpg

https://stock.adobe.com/jp/

看護の仕事は、同じ病院勤務でも科目や規模などによって業務内容や求められることに違いがありますが、病院以外の職場だとさらに大きな違いが出てきます。

それぞれの仕事の良さややりがいはどんなところなのか、経験者の声を聞きました。

■病院は、みんなで「退院」という目標を目指す看護

2661_1_■病院は、みんなで「退院」という目標を目指す看護.jpg

https://stock.adobe.com/jp/

「病院の看護では、やはり技術の向上ができるという面が大きなやりがいにつながっているかなと思います。採血、点滴、術後看護など医療行為の多い看護が主体で、一般的に『看護師』とイメージされる感じですね。

最近は在院日数を減らす動きもあり、忙しい看護業務をしているとなかなか患者さんとゆっくりお話できる時間はないのですが、それでも看護計画を立てて実行し、途中で何度も振り返りながら修正して、患者さんの回復を見守っていくのはやりがいです。

病院には看護師以外にも医師、薬剤師、理学療法士など多くの職種が集まっていて、みんなそれぞれの立場や仕事は違い、そこが大変だと感じる時もあります。
でも、どの職種も『患者さんの退院』という同じ目標を目指して、それぞれが専門領域でできることをしながら連携していくのは、病院での看護の面白さだと感じています」

 
登録は1分で終わります!

■クリニックは、地域で暮らす人の医療の窓口

2661_2_■クリニックは、地域で暮らす人の医療の窓口.jpg

https://stock.adobe.com/jp/

「クリニックでの看護は、病院での看護に比べると医療行為は少くなります。
だけどその分、患者さんやご家族と関わる時間は増えますね。だからコミュニケーションスキルはかなり身につくように思います。

また先生と関わる時間も多いので、先生が医師としてどんな考え方を持っているのかというのが大きく影響します。その考え方に沿えない場合は、そのクリニックでの勤務は難しいかもしれません。でも、自分に合うかどうかは働いてみないとわからない部分もあるので、どのクリニックで働くか、とくに院長がどんな方で自分と合うかどうかが大切かもしれません。

クリニックは『地域の中のクリニック』という意味合いが大きく、そこに暮らす人々の”医療の窓口”にもなっているなと肌で感じることがあります。
身体の不調を不安に思って来る患者さんに対し適切な対応を取ることで、患者さんの不安をなくし、適切な医療が受けられるお手伝いができる、そこがやりがいですね」

■施設看護は自分で考え、地域全体と関わっていく私の集大成です!

2661_3_■施設看護は自分で考え、地域全体と関わっていく私の集大成です!.jpg

https://stock.adobe.com/jp/

「施設での看護は、すべてを自分で考えて回していけるのがやりがいですね。シフトも自分で組めますし、休みの希望も相談し合って調整しています。
ご利用者さんとはもちろん、周辺の医療機関と医師や地域の方々とも関わっていくことが求められ、総合的に携わっていく部分が”看護の集大成だな”と私の中で感じています。

また介護士さんと目標を合わせるのが難しいという側面はあります。でもそれはとてもいいことだと私は感じています。

例えば余命わずかとわかっている利用者さんが糖尿病だった場合、看護師としては食事指導の知識がある。けれど介護士さんの視点では『余命わずかだから好きなものを食べさせよう』という考え方がある。
なぜ施設に看護師がいるのか…医師からの指示なども含めて考え、介護士さんたちと協力し合って、その方にとって一番いい方法を考える必要があります。
最後はご本人やご家族の意思を尊重しますが、そこまでに十分な話し合い、情報を共有して、最善を検討するステップも大切だと思います。

急変なども多いので『怖い』と感じることは正直ありますが、実力を試すなら施設勤務をおすすめしたいですね。逆に『施設は楽そう』などと思って来てしまう方は危険です。けっこう難易度は高いですよ。私は今までの仕事の中で一番楽しいです」

■教育は向き不向きのある特殊な職場

2661_4_■教育は向き不向きのある特殊な職場.jpg

https://stock.adobe.com/jp/

「看護師として教育の現場にいますが、看護師の中でも特殊な仕事だなと思います。『現場が好き!』と言う人には向きませんね。どうしても患者さんは遠くなってしまい、関わるのは学生が中心です。看護を自分が患者さんに対し行なうのではなく、看護技術と知識をを学生さんたちに伝える、”育てる”という面は本当に特殊だと思います。

教育では時間も目標も決まっていて、幅広い年齢層の人が一緒に学んでいます。そんなみなさんに教えないといけないので、どなたにもわかりやすく伝わる工夫をして、しっかりと覚えて帰ってもらうようにしています。

そういう教え方を考えるのは大変ですが、うまくいくと楽しいですね。技術も教えますが、『なぜそうするのか?』という『根拠』も同時に教えることが大切。そうするとみなさん、ちゃんと覚えてくれます。

教育のやりがいは、やっぱり『できなかった人ができるようになること』ですね。
自分が教えたことでひとりの看護師が育てば、直接関わることがなくても何人もの患者さんと関わることになります。
でも、やっぱり目の前の人の成長が一番やりがいを感じられる瞬間だと思います」

みなさん、いかがでしかたか?
病院勤務の経験しかない方や他の職場に行ってみたけどここがよかった、合わなかったなどの経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

それぞれに大変さや面白さ、やりがいがあり、看護業務は本当に奥深いですね。
自分に向いてるか、向いていないかもありますので、興味がある領域は経験をしてみるのもいいかもしれません。

どんな仕事でも最終的には「患者さん、利用者さんのため」、自分にできることを増やしながら、つねにその最善を尽くしていくというのが看護師の使命ですね。

毎日、お忙しいとは思いますが、たまには自分の看護のやりがいについて、振り返ってみると、また明日から頑張れるかもしれませんよ。

 
登録は1分で終わります!

この情報はお役に立ちましたか?

無料でさらに聞いてみる

「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。

インタビュー参加者全員にギフト券3,000円分プレゼント!