日本を訪れる外国人観光客は、連日のようにニュースやネットなどで話題となっています。アジア圏をはじめ、北米やヨーロッパ、中近東、南米などからも多くの観光客が訪れています。
日本に外国人を誘致することを「インバウンド」と呼びますが、かねてから行われてきた呼び込みが功を奏し、近年では日本全国の観光地や郊外エリア、離島や秘境にまで外国人の姿が見られるようになりました。
急増する外国人観光客に対応するのは、観光地ばかりでなく医療の現場も同じです。もしも突然、言語共有が難しい外国の患者さんが自分の担当になってしまったら、どのように対応をしていけば良いのでしょうか?
外国人の方が医療機関に来る際は、通常のコミュニケーションより難しい内容や状況が多いかと思います。そんな状況で日本語以外の言語で話しかけられると、「分からない…」と困り果ててしまう人が、ほとんどなのではないでしょうか。しかし、外国人はコミュニケーションを重視する方々が多いのです。まず相手の言おうとしていることを聞く姿勢を示し、冷静に応対をすることが看護師に求められるのではないでしょうか。
その人(患者さん)のジェスチャーや「痛い」というしぐさなどから、病状を判断できる場合もありますし、単語を紙に書いてもらって理解できる場合もあります。英語(外国語)が分かる人に聞いてもらいたいと言うのが本音かもしれませんが、まずは言語の壁を越えて、相手の心と向き合っていくのが大切ですね。
smile(笑顔)は、世界中すべての国に共通ですよね。慣れない言語に戸惑ってしまっても、笑顔を見せることで患者さんは安心し、知っている日本語を使って話しかけてくれたり、こちらに分かりやすく症状を話してくれるかもしれません。
無表情&無音は患者さんを不安な気持ちにさせてしまう可能性があります。看護師は処置の間だけでなく、患者さんと接している時は、できるだけ笑顔や微笑みなどのやさしい表情でいることが重要であると言えます。この穏やかな表情を心掛けることについては、万国共通ですね。
「please」が「お願いします」を表すということは、ほとんどの日本人が知っていることかもしれません。しかし「patients」と言われても、とっさに「患者」と出てくる方はあまり多くはないかもしれませんね。
外国人の患者さんにスムーズに対応するためには、普段から頻発する医療用語や看護業務における最低限必要な単語を、英語で表現できるようにしてみてはいかがでしょうか。
何故、英語かというと他の言語を母国語とする外国の方々でも英語を理解できる方が多いということ、私たち日本人も学校で英語を習うので、日本語の次に馴染みのある言語であるということです。
外国人患者さんへの対応に備えて、「点滴」「注射」「血圧を測る」などの簡単な言葉は、英語で表現できるように、あらかじめメモや表などを作ってある病院や病棟もありますよ。
分からない単語や、独特の文化を持つ外国人患者さんに対して、自分一人では対応しきれない場合も十分ありえます。一人でケアを担当していてもし限界を感じたら、周りにいるスタッフに協力を要請し、みんなでケアをしていくというのも重要ですね。
外国人患者さんにとっても、一人ではなく複数のスタッフが協力して処置をしてくれれば心強いのではないでしょうか。
くれぐれも憶測で「◯◯だろう」などと判断しないように。わからない、曖昧な時は他のスタッフにも相談してください。
また日本では常識なことでも、海外では非常識だったり、宗教の違いで絶対にしてはいけないことがあるケースも。できれば事前に勉強会などである程度の知識を共有しておけると安心ですね。
近年の訪日ブームで、北米やアジア以外からもたくさんの外国人観光客が訪れるようになり、医療現場では各国の患者さんに合わせたケアが期待されています。
食事や衣服に関する宗教的な制約など、細かい条件がある患者さんも多いです。英語をはじめとする言語への理解に加え、外国への総合的な理解も深めていきたいところですね。
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