エンタメ看護師マガジン
2018.3.20
西オーストラリア・パース在住12年、パース市内の公立病院一般内科勤務歴11年目のKayです。
オーストラリアの生活の中で起こる出来事というのは『日本の常識』では計り知れないものが多く、その度に「私 日本人だな」と実感します。
ではどんな時にそう思うのか、実際にオーストラリア在住女子に話を聞いたことを紹介するシリーズ第三弾です。
「食事編」「生活編」についで、最終回の今日はずばり!『オーストラリア在住女子に聞きます!!「私、日本人だな」と思う時ってどんな時? 仕事編』についてご紹介します。
『仕事中暇でする事が無い時…なんか申し訳ない気持ちになり、自ら仕事を探してしまう。周りの同僚は何も感じてない模様』
あります、あります! お給料をもらっているんだから、何もしないなんてありえないくらいに働いてましたね。
今でも、病棟でちょっと時間ができた時はストックを補充したりとせっせと働いています。
同僚はデスクでおしゃべりしながらお茶飲んでるの見て「私日本人だな」と思いますね。
『仕事で、ここまでやっとけば次の人が、もしくは明日楽だから、と思ってちょっとエクストラな作業をしちゃう。他の人は自分の作業が終わった瞬間帰るけど(笑)』
『仕事を終えてから帰る。たとえ残業代が出なくても』
ちゃんと後の人の事を考えたり、仕事の流れを考えたりしますね。
オーストラリアで働き始めたころ、仕事残して、引継ぎして帰る同僚にとても驚きました。
日本では自分の仕事が終わらなければ帰れなかったので、それが当たり前だと思っていたんですね。同僚からしてみれば「仕事終わったら早く帰ればいいのに」と思うのかもしれません。
自分の仕事を全部終わらせてから看護記録をしていたので、どうしても記録をする時間が遅くなってしまうのです。午後勤務のナースから「午前勤務だったの?なんでまだいるの?」と言われていました。
『仕事ではお客様は神様精神でいるところ。お客様を待たせてのお喋りなんてもっての他。』
この精神は日本独特なものだと思います。
在郷生活が長いと日本帰国時に接客サービスの良さに感動すら覚えます。
同僚や友達で日本に旅行経験がある人に聞くとみんな口をそろえて「素晴らしいホリデーだった!絶対にまた行きたい!」「機嫌の悪い日本人に会ったことがない。」と言います。
こちらで、日本みたいなサービスを期待するとがっかりしてしまうのです。
その度に「ここは日本ではないのだ」と思います。
『お辞儀が体に染み付いている』
仕事とはちょっとはずれてしまいますが、これも、あるあるですね。
日本人と接したことがない人はお辞儀(会釈)をするとびっくりします。お辞儀と言う習慣がないのでやっぱり不思議に思うみたいですね。
『旅行から帰ってきた時に職場にお土産持ってくるのは日本人だけ。しかもそのお土産が半日持たない!!普通は『ひとり一個』的な感じで、休みの人たちも食べられるように残すもんなのに!』
筆者も日本ではよく見かけた「OOに行ってきました!」的なお土産を持ってきている同僚に会ったことがありません。
そもそも、お土産といった概念があまりないのだと思います。
ちなみに、筆者は日本に帰国すると「飴(小分けになっている物)」をたくさん買って職場に持っていきます。
ソーダ味などは人気があってすぐになくなります。飴目当てに「今度いつ日本に行くんだ?」と聞かれるぐらいです。
いかがだったでしょうか?
「人との調和を大事にする」「人を思いやる気持ち」など日本人として沁みついている心、海外に出て生活してみて、私達は素晴らしい心や文化を持っているんだと言う事に気づかされます。
全く違う文化で暮らす中でジレンマもありますが、人と合わせる事、人から学ぶことが上手な日本人は、日本の文化を武器に上手くわたっていけるような気がします。
これからも世界に誇れる文化を、心を引き継いでいきたいですね。
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