【実話】今でも忘れない。新人看護師時代に患者さんからもらった励ましの言葉
看護師には誰しも、新人の時代があります。看護学校を卒業したばかりで国家試験に合格したとはいえ、技術も知識も不十分でとても自信なんてもてる状態ではありません。
初めて病院での勤務となれば、機材や薬の配置を覚えることから、病棟での一日の流れについていくのも精一杯です。
体力的にも精神的にも辛くなって「辞めたい」「休みたい」と思ったとき、患者さんからいただく励ましの言葉はとても優しく勇気づけられます。今回は新人看護師が患者さんからもらった励ましの言葉をご紹介します。
「毎日先輩に怒られてばかりで気持ちが沈み、いつ辞めようかと思っていた頃のお話です。
ある患者さんのオムツ交換に入ったときのことです。『〇〇さん、オムツ交換しますね』と声をかけると、『いい声してるなー。看護師さんの声を聞くと、元気が出るよ』と褒められました。
また、別の患者さんからは、『笑顔が素敵だね!あんたには頼みやすいよ』と言われました。褒められたのと同時に、頼ってもらえていることがうれしかったのを覚えています。
「同期で入職した看護師同士で採血の練習をして数日後、初めて患者さんに一人で採血をすることになりました。先輩からは『2回うまくいかなかったら、替わるから大丈夫だよ』と言われていましたが、緊張しながら患者さんの腕に針を刺しました。
しかし、なかなか血管に入らず、逆血が確認できません。2回目も同じような状況になったので、『ちょっと違う看護師さんにみてもらいますね』と患者さんに告げました。
すると患者さんから、『2回失敗したくらいで諦めないで!私なら大丈夫だから、成功するまで何回刺してもいいから頑張りなさい』と言われました。
そして3回目に針を刺す直前、患者さんから『頑張って!大丈夫!』と声をかけていただき、何とか採血することができました。看護師になって5年以上が経ちましたが、今でもその患者さんの言葉を思い出すと頑張れます」
「入職して病棟勤務となり、まだ私にプリセプターがついていた頃のお話です。失敗ばかりで患者さんにも迷惑ばかりかけていたので、心が折れそうになっていました。
ちょうどそんな時期に、口調が少しきつめの中年女性の患者さんを担当することになりました。笑顔で挨拶しても、こちらを向いてもらえず、返事もあまりないので、『私が新人だから頼りないと思われているんだろう』といつもビクビクしていました。
そんなある日、その患者さんのお部屋を見に行くと、私のプリセプターが中にいるのが見えました。プリセプターは患者さんの着替えを手伝ってあげようと声をかけているところでした。
するとその患者さんが『担当(の看護師)がいるからいい。(その看護師を)待っているから』と、私のことを言ってくれたのです。
てっきり嫌われているものと思い込んでいましたが、その言葉に部屋の入口に佇んで泣きそうになりました」
看護師になって、新人の時代が最も辛い時期なのではないかと思います。けれど、一生懸命に頑張る姿を、患者さんはしっかりと見ていてくださいます。そんな時期に患者さんからいただく励ましの言葉は、その後の看護師人生を支えるお守りになります。そして新人時代が大変だったからこそ、初心の気持ちを忘れずに働いていけるのかもしれませんね。
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