教育・指導の際に苛立つ感情をコントロールする!“教える”ではなく“伝える”ための視点の作り方

2018.5.20

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はじめに

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命に関わる医療現場。そこに携わる医師や看護師、その他の医療従事者にとっては緊張感のある毎日ですね。

新人看護師にとっては、仕事を少しずつ覚えていく中で余裕ができるまでさらなる緊張の連続。一生懸命頑張っているつもりなのに、先輩からの厳しい一言に落ち込んでしまう新人看護師もいるのではないでしょうか。

先輩たちからすれば医療現場は命に関わるため、いつも優しく接していられないという現実があります。

そんな時、伝えたいことをうまく伝えられる方法があったら…、先輩看護師も新人看護師もストレスが少しは緩和されるかもしれません。

今回は教育や指導を苦手に感じていたり、真剣だからこそ感情が強くなってしまい上手く伝えれないと悩んでいる看護師さんへ、感情をコントロールするためのヒントをご紹介したいと思います。

 
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時には厳しいことを言いたくなる!?

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教育の立場で悩んだ時、自分たちが新人看護師だった頃のこと、仕事をこなせるようになるまで必死だった時のことを思い出す人もいるのではないでしょうか?

先輩に怒られた記憶や患者さんに怒られたことを思い出し、その時に自分が教えてもらった方法で、後輩に指導をすることがあるかもしれません。

でも、自分が教わったように指導をしてもうまく伝わらないことも…。

確かに厳しいことを言われて気づくこともあります。

でも、怒る感情だけでは、相手にとっては“何がいけないのか”わからず、伝わらないこともあります。

感情だけでは伝わらない!教えたいことを明確にしておく理由

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教えることはとても難しいことですね。理解してもらうには時間を要することもあります。そして、こちらはしっかり伝えたつもりでも伝わっていないことも、残念ながらあります。

それは、相手の受け取り方が様々だからです。

上手く伝わらない時、忙しい中で真剣に教えているために、『なぜ理解できないのか』と怒ってしまうこともあるかと思います。しかし、“怒り”の感情にまかせて伝えても、上手く伝わることは少ないかもしれません。

では、どうすれば伝わるのでしょうか?

まずは自分の教えたいことを明確にしておくこと。

次に“相手が話を聞ける環境なのかどうか”を見極めることが必要です。

忙しさのなかで、どうしても伝えるべきことは意外と少ない?

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日常的な仕事の中で、すぐに報告し、連絡や相談をすることは大切です。

でも、教育や指導は、落ち着いたときに伝えた方が効果的な場合が多くあります。

後輩の指導で、今すぐに伝えたいと思う内容ももちろんありますが、そんな時は相手が話を聞ける状態でないことも。

そのため、『これは伝えたい』という内容であっても、いったん深呼吸をして考えてみてください。看護師であれば、どんな環境に遭遇しても冷静に対応することを学ばれていると思います。

今、話す(教える)内容なのかどうか、あとで時間を取って話した方がいいのかどうか…。

教育は一端置いておき、自分が処置などの業務に入った方がよいかどうか、新人に最後までやらせた方がよいのかどうか…。

看護の教育の場面では、教える側がまずは冷静に状況判断をすることが必要です。

こうして考えると、教育は何となく看護の考え方と似ている気がしませんか?

『看護と似ている』と考えると、先輩たちにとっては得意分野ですよね。

もし、教育が苦手と感じていたり、感情が強まってしまい上手く伝えられなかった経験のある指導者の方は、こんな風に少し見方や捉え方を変えてみることで、違った視点で感情を抑えて「教育」や「指導」に関われるようになるのではないでしょうか?

まとめ

看護教育は、これからも一定の厳しさは変わらない部分だと思います。それは、医療が生命に関わっているから。そのため、先輩たちも大切なことを必死で伝えたいと思っています。

でも、伝えたい相手にとっての環境はどうでしょうか?

先輩の言っていることを聞く体制や環境が整っていなければ、どんなに真剣に伝えていてもうまく伝わらないこともあります。

忙しい環境であってもすぐに伝えた方がいい内容もありますが、少し時間をおいて「相手に考える時間を提供する」ことも大切です。

教育や指導が難しいと言われる理由は、それが形となり目に見えるものではないからです。

しかし、すぐに結果のでない分野だからこそ、そこにやりがいがあるとも思います。

あなたが教えた看護師が、頼もしく見える日が早く来るとうれしいですね。

 
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