【ナースのためのマネー講座】第1回 看護師さんの「お金事情」と「貯まる人の共通点」4つ

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女性が多い看護師の仕事。結婚、出産など環境の変化を機に、今後の働き方やお金について考え始める人も多いのではないでしょうか。そこでナースときどき女子では、「ナースのためのマネー講座」の連載をスタート!。

本連載ではトータル・ライフ・コンサルタントとして500人以上の看護師さんの相談に乗ってきた岩井裕太郎さんに、看護師さんが知っておくべきお金のことを分かりやすく教えていただきます。
第1回は、看護師さんのお金事情と貯まる人の4つのポイントをご紹介します。

プロフィール
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岩井 裕太郎(いわい ゆうたろう)
看護師専門のトータル・ライフ・コンサルタントとして数々の看護師のマネープラン、ライフプランの相談に乗ってきた。全国の医療機関などで看護師向けのセミナーも開催。メンタルケア心理士(R)の資格も持ち、メンタルケアのプロとしてアドバイザーも務める。

「看護師さんが高給取り」って本当?


国家資格だからか、病院勤めのイメージからか、周囲から給料が良いと思われがちな看護師さん。その実状を岩井さんはこう語ります。

「一般的に看護師さんには高給取りのイメージはありますが、僕はそう思わないですね。理由としては、早出、残業が多いことが挙げられます。始業1時間前に出勤して担当患者のカルテを見て準備をしたり、その日のオペの予定を確認する。終業時も緊急オペや急患が入ったり、カルテの整理があると残業になる。その残業代もあまりつかないと聞きました。

看護師さんは精神的にも肉体的にも、一人ひとりの負担が大きい職業。それを踏まえて給与明細を見ると、もっと貰っていいと僕は思いますね」(岩井さん)

看護師さんの基本給と手当のバランス


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看護師さんは実際の仕事量に対して給料が見合っていないと語る岩井さん。次は給与明細例を見ながら、看護師さんの給料事情と働き方について説明してくれました。

「基本給は他の仕事と比べてそれほど変わりません。手当分が大きな割合を占めるのが、看護師さんの給与の特徴です。

看護師さんには色々な働き方がありますが、やっぱり一番稼げるのは夜勤。留学など何かやりたいことがある時に、深夜手当、夜勤手当で稼ぐ若い看護師さんもいます。でもその分生活リズムは崩れるので、自身の心身の健康などを犠牲にして、働かれている方も多くいます。」(岩井さん)

看護師さんのお金の悩み。その原因とは?


今まで500人以上の看護師さんから話を聞いてきた岩井さんは、「お金についての知識と意識がある人、ない人の差が激しい」と言います。原因は環境によるところも大きいよう。

「看護師さんは看護師仲間と一緒にお金を使う機会も多い。比較的お金を持っている者同士で集まったら、食事も、旅行も、多少高いものにもお金を使ってしまいがちです。

看護師さんには、病院やクリニックなど決まったコミュニティで働いていて、他業種とつながる機会がほとんどないという人も多い。知識を得たり相談する先が無いと、お金のやりくりや使い方を知るきっかけも無いんですよね」(岩井さん)

看護師さんがお金の使い方を考えるきっかけ


お金を貯めることがあまり得意ではない看護師さんが、貯金や使い方について考えるきっかけは2つあるといいます。

「1つめは“良いファイナンシャル・プランナーとの出会い”」。信頼できるプロに相談するのは大切ですし、現実をちゃんと教えてくれる人との出会いは大きな転機になります。

2つめは“身近な人の環境の変化”。自分より先に結婚や出産をした同世代の影響も大きいですね。結構お金がかかると聞いて「やばいかも」と思い、準備し始めるようです」(岩井さん)

お金が貯まる看護師さん、4つの共通点


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岩井さんが相談を受けた看護師さんの中には、貯金が苦手な人も、1,000万円近く貯めている人もいるそう。岩井さんは、お金が貯まる看護師さんに共通する4つのポイントを挙げました。

「貯金ができる看護師さんにはいくつかの共通点があります。

①自分の給与を理解している
控除額なども含めた自分の給与の全体像を理解している人。現在貰っている給与に対して、使っていい金額をちゃんと理解している人は貯まりやすいですね。

②職場の福利厚生を活用している
大きな病院だと、年金やその他積み立てなど、銀行と提携してお金をしっかり貯めてくれる仕組みがあるところも。お金が貯まる看護師さんはこういった福利厚生をしっかり勉強して、使えるものは全部使っている印象があります。

③お金の知識がある
お金の増やし方、使い方、働かせ方などのお金の知識がある人。貯金以外にも株や債券、保険、不動産などの金融商品について勉強している人は上手く貯めています。

④キャリアプラン、ライフプランを立てている
ただ日々を過ごすのではなく、3年後、5年後、10年後にどういう看護師になりたいのか、どういう生活をしていきたいのか考えられているかどうかもポイントです。貯金も、3年後、5年後、10年後の”やりたいこと”を見据えて行います。目的が明確になることで、お金に対する意識が変わり始めます」(岩井さん)

「毎日100円貯金」でも自信の積み重ねが大事


貯めるためには、「お金は自然には貯まらないと理解することがすごく重要」と語る岩井さん。

「特に目的、目標もなく貯金をしても、なかなか目標額には達しません。まずは決意を固めて、何のためにいくら貯めるのか、いつまで貯め続けるのかプランを立てましょう。

いきなり大きな貯金はできないので、ステップを踏むことも大切です。例えば“3年後に友達と海外旅行をする”といった目標に向けて貯金をするのもいいですね。

こういった貯金が出来ると、将来に向けて大きな貯金もできるようになります。まずは毎日100円貯金でもいいので“私でもお金を貯められるんだ!”と自信をつけるのが大事だと思っています」(岩井さん)

「貯められない…」と悩む看護師さんへ


最後に貯金に悩む看護師さんへメッセージをいただきました。

「看護に限らずどの業界でも、間違ったお金の知識によって、お金に悩んで、お金に振り回されている人生を送っている人が多いのが現状です。
人間はいつ、どこからでも新しいことを始められます。少額ずつの貯金でも継続できれば自信がつくはずなので、まずは始めてみることが大事です。『貯まる看護師さん』になるべく、行動を起こしてみてくださいね」(岩井さん)

「看護師さん向けマネー講座」第2回では、貯金をする上でも重要な「ライフプラン」についてお話を伺います。お楽しみに!

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