休憩中や静かな夜勤の時間帯にベテランの大先輩から聞いた昔話がスゴイ!と驚いたことはありませんか? 看護師にも歴史あり。さまざまな過去があり、反省や研究があってこそ、今の看護があるんですね。
今回は、20代の看護師がジェネレーションギャップを感じた、ベテラン看護師が語った驚きの話をお届けしたいと思います。
ベテラン先輩看護師は「昔はね…」と当たり前のように話すけれど、後輩看護師が聞いてびっくり驚いた!? 今では考えられない話をまとめました。
◆ベテラン看護師「昔はね、素手で軟膏を塗っていたし、座薬も入れてたのよ」
◇後輩看護師「(心の声)…信じられない。清潔不潔の概念がちゃんとなかった時代なんだろうなぁ…(汗)」
◆ベテラン看護師「昔はね、昼間でも50人の患者を看護師2人で見ていたのよ」
◇後輩看護師「日勤帯で25:1?! 私なら絶対無理です!! 今の7:1でもこれだけ忙しく動いているというのに、絶対1日が終わらない!? 看護記録も手書きだったというのに…(汗)」
◆ベテラン看護師「昔はね、クーリングは氷を袋に詰めていたの。だから氷はつねに作らないといけなくて、けっこう重たかったのよね」
◇後輩看護師「う~ん、忙しい中で地味に大変そうです(汗)」
◆ベテラン看護師「昔はね、まだ学生でも准看護師資格を持っている人がほとんどだったから、みんな、よく往診に呼び出されていたわねぇ」
◇後輩看護師「働きながら看護学校へ通っていたなんて!? 仕事しながらレポートとか勉強はいつしていたんですか!? 今も頑張っている准看さんはいるけど、みんながそうだったなんて」
◆ベテラン先輩「昔はね、腰の手術を受けた患者さんは、1ヶ月はベッド上で安静が当たり前だったのよ。今の人は3、4日で退院できていいわねぇ」
◇後輩看護師「…ということは、1ヶ月ベッドで安静にしている患者さんの看護もあるわけで…、看護師も大変だったんだろうなあ…」
ベテラン看護師から聞く伝説的な昔のやり方には、アナログ過ぎて突っ込みたくなる話もありませんか? そんな驚きの”昔のやり方”の話をまとめました。
◆ベテラン看護師「昔はね、ガーゼは自分たちで切って、消毒して作ってたのよ~」
◇後輩看護師「え、そんな原始的なやり方を!? 今では滅菌パックを開けるだけ。楽になったんだなぁ…」
◆ベテラン看護師「昔はね、カルテやレントゲンのデータはすべて紙で保管していたの。入れ替えも全部自分たちでやらないといけなかったのよねぇ。どんどん増えていくから、先生に『古いデータを探してくれ』と言われると、みんなで大捜索したものよ」
◇後輩看護師「え~、すごい手間ですね!? 先輩はいつも電子カルテが大変だと言っているけど…昔のほうが大変だったじゃないですか(汗)」
◆ベテラン看護師「昔はね、ベッドは手回し式でくるくる回してあげなきゃいけなかったのよ。ベッドの高さをあわせる時は、看護師4人が角を持ち上げて、ひっかけるところを下げなきゃいけなかったの。よく腰を痛めたわ」
◇後輩看護師「(心の声)昔の看護師は重労働で超大変だなぁ…。もし、今もそのままだったら、先輩は60代の現在、働けていなかったですよね? 病院で働ける年齢もきっと上がったんだろうな」
◆ベテラン看護師「昔はね、使用した包帯は、洗って使い直していたのよ」
◇後輩看護師「ええ!? 患者さんの体液とかついている包帯を洗濯機に入れるのですか? それはさすがに不潔じゃ…(汗)」
◆ベテラン看護師「あとネットもね」
◇後輩看護師「えぇぇぇ…(汗)」
◆ベテラン看護師「昔はね、血圧測定は水銀計だったのよ。割ちゃって水銀を拾ったこともあったわねぇ」
◇後輩看護師「水銀を割ったらあぶないじゃないですか!? 私も学生時代には水銀計をやりましたよ。今はデジタルでずいぶん楽になりました」
◆ベテラン看護師「あ、でも前の職場の時も、70代の院長先生が水銀計にこだわって使っていたわよ。温度計も水銀でね、下げる時に振って、やっぱり割っちゃう人もいるのよね」
◇後輩看護師「下げるのに振るって どういうことですか!?」
◆ベテラン看護師「昔はね、点滴はガラス瓶だったのよ。普通に刺しても陰圧がかからなくて、エア針を刺さなきゃいけなかったのよ。破棄するにもガラス瓶だといちいち重かわったわねぇ」
◇後輩看護師「想像しただけで面倒臭いですね。大変だなぁ…ひとつずつ針を刺すなんて」
◆ベテラン看護師「昔はね、酸素流量計に滅菌精製水を線まで入れていたのよ。今はもうボトルに入った使い捨てをセットするだけで本当楽よねぇ」
◇後輩看護師「先輩、“滅菌精製水”とは何ですか!? 蒸留水ではないのですか?? それなら私も使ったことありますよ。先輩からは、たまに知らない用語が出てきます」
ベテランの先輩の昔話には、それは怖すぎる!と驚くものもありませんか? 今の時代では考えられないようなことをしていた時代もありますが、長い看護の歴史の中で、安全のために進化してきた結果が「今」なんですよね。
◆ ベテラン看護師「昔はね、注射器を消毒して再利用していたのよ」
◇後輩看護師「怖いです…(汗)」
◆ベテラン看護師「昔はね、翼状針はなくて直針だけだったのよ。リキャップなんてないから2回くらいは針刺しあったわね~」
◇後輩看護師「だ、大丈夫だったんですか?!」
◆ベテラン看護師「ちゃんと調べたから大丈夫だったわよ」
◇後輩看護師「そんな!? あたり前のように…」
ベテランの先輩には、いろいろな面で「経験値が違うな」とジェネレーションギャップを感じることもあるようです。
医療の現場でも「接遇」と言われる昨今ですが、ベテランの先輩は経験値で患者さんに対応して、20代の看護師が驚くこともあるようです。
◆ベテラン看護師「(患者さんに向かって)アンタ、しっかりリハビリしないと駄目なんだよ!」
◇後輩看護師「(心の声)先輩、そんなキツイ言い方をしていいんですか…? 『接遇研修』で駄目って言われましたよ!?」
患者さん「…わかったよ、やればいんだろう」
◇後輩看護師「(心の声)えぇ」
若い看護師には真似できない、患者さんとの関係性や貫禄があるのかもしれませんね。
指導に関しても、ベテラン看護師はちょっと違うようです。
~若いプリセプターの場合~
若いプリセプター「夜勤は人数少ないんだから、しっかりしてよ!」
◇新人看護師「はい!」
緊張で、背筋が伸びました。
~ベテラン看護師の場合~
◆ベテラン看護師「今日はあなたと夜勤だから安心ね」
◇新人「はい!」
安心で、しっかり周りを見る余裕ができました。
どちらの役割も必要ですよね。きっと。
ベテラン先輩にも、厳しい時代がありました。
中堅看護師「昔はね、厳しく怒られるのが当たり前で、今みたいにこんなに優しく教えてもらえなかったんだよ~」
◇新人看護師「(心の声)え、今より怖いんだ…。今の教え方も十分怖いんですけど…」
ベテラン看護師は、先生の理解度も若い看護師とはちょっと違うようです。
◇新人看護師「先生、ちょっとお伺いしたいことが…」
先生「…」
◆ベテラン看護師「先生は手術後で疲れているから、今は話しかけちゃ駄目よ」
◇新人看護師「(心の声)え、いつならいいの?」
しばらくあとで…
◆ベテラン看護師「先生の表情がかわった! 今なら聞いても大丈夫」
◇新人看護師「え、はい。あの、先生…?」
先生「なんだ、どうしたぁ~?」
◇新人看護師「(心の声)先輩スゴイです! 私には さっきと同じ顔にしか見えませんでした」
ベテランの看護師は先生の難解な文字も読解できる人が多いようです。経験値ですね。
健康な高齢者が多く、比較的ゆったり時間のある有料老人ホーム勤務になった20代の看護師。同僚には、ベテランの70代看護師ふたりがいました。
◆73歳のベテラン先輩「うちの娘がね…」
10分後。
◆75歳のベテラン先輩「うちの孫はね…」
20分後。
◆73歳のベテラン先輩「うちの旦那がね…」
◆75歳のベテラン先輩「うちの旦那はね…」
78歳の利用者さん「あら、うちの旦那もね…」
40分後。
◇後輩看護師「まだあの3人話続けている…(汗)」
70代のベテラン看護師のふたりの雑談が尽きることはなく、入居者さんと見分けがつかないくらい馴染んでいるのだとか。
20代の看護師は、職場にジェネレーションギャップを感じて、転職をしたそうです。
これもひとつのジェネレーションギャップでしょうか?
1日目
◆ベテラン先輩「今日、おやつ作ってきたわよ」
◇後輩看護師「手作りですか! すごい、美味しい!!」
2日目
◆ベテラン先輩「あなたのお弁当、野菜が足りてないわよ。ほらこれ食べなさい」
◇後輩看護師「ありがとうございます。美味しい! ゴホゴホ」
◆ベテランの先輩「ほら、お茶飲んで。風邪引かないようにね」
3日目
◆ベテラン先輩「生姜湯つくってきたわよ。コレ飲めば風邪引かないわよ」
◇後輩看護師「ありがとうございます!」
世話好きなベテラン先輩は、いつもみんなを気遣ってくれる”第二の母”ですね!
仕事でも、ベテラン看護師は新人には真似できない違いがあるようです。
~新人看護師の場合~
◇新人看護師「(患者さんに)体温測りますね…」
患者さん「はい」
◇新人看護師「昨日はよく眠れましたか?」
患者さん「はい」
~ベテラン看護師の場合~
◆ベテラン看護師「はい、体温測ってね。◯◯さん高校の頃陸上してたの? すごいわねえ。今も走るの?」
患者さん「たまにですね。前に歩道橋で転んで骨折してしまって、それからはあまり運動しなくなって」
◆ベテラン看護師「あらそう。だからこっちに曲げづらいのね」
患者さん「運動しなくなったら、体重が8キロも増えちゃって」
◆ベテラン看護師「よく食べるの?」
患者さん「一人暮らしなんで、作るのが面倒で。今は飲む方が多くなったかな」
◆ベテラン看護師「へえ、何が好きなの? どのくらい飲むの?」
患者さん「日本酒が好きですね。いつもだいたい…」
ベテラン看護師が患者さんとの些細な会話から、生活背景や情報をどんどん引き出していく力がすごいと感じる20代の看護師が多いようです。
訪問看護で在宅の患者さんから連絡があった時の対応にも違いがあるようです。
~20代の看護師の場合~
◇20代の看護師「Nさんがご自宅で息苦しくなったようですが、先生に連絡すればいいですか?」
~ベテラン看護師の場合~
◆ベテラン看護師の場合「Nさんがご自宅で息苦しさを感じているみたいだから、とりあえず行ってみてくるわ」
20代の看護師は、ベテラン看護師が経験から自分ですぐに判断できるところをスゴイと、ジェネレーションギャップに感じているようです。
ベテラン看護師は、長い看護の歴史の生き証人。昔は今ほどきっちりとした衛生管理体勢や安全の概念などがなったので、今、昔話を聞くと驚いてしまうことばかりですよね。
でも、先輩たちがさまざまな経験の中で気づき、改善してきたからこそ、今の看護環境ができてきたのです。
また、ベテランの看護師には経験に基づいたスキルがあり、そこに若い看護師はジェネレーションギャップを感じるようです。
今はまだ経験の浅い看護師も、やがて経験を積んでベテラン看護師になっていきます。初心を忘れずに、いい経験値を積んでいけるといいですよね。
そして、若い看護師も経験を積んでいきベテラン看護師になった頃、現在の看護の話を後輩看護師に聞かせたら、ジェネレーションギャップを感じられるのかもしれません。
その時は、今の看護の現場が抱える問題が嘘のように解決されているといいですね。
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