点滴などで体に一定時間挿入する針のことを「留置針(サーフロー)」と呼びますが、緊張でうまくいかないというお悩みをたびたび聞いています。
誰もが慣れないうちは焦ったり、悩んでしまうものですが、穿刺(せんし)ができれば良いというわけではなく、準備から片付けまでのすべてが重要なプロセスとなります。
「留置針が苦手で、なかなかうまくいかない」という方のために、苦手を克服する方法をお伝えしたいと思います。
まずは、使用する留置針の種類をチェックします。
逆流防止弁がないもの、セーフティロックがないものなどは、留置時に出血する可能性があるため、血管の確保後に先端をしっかりと抑えておく必要があります。
また、出血に備えて処置シーツを敷くなど、シーツが汚染されないように対策を行い、血液を吸い取るための綿も傍に用意しておくと安心ですよ。
血管をスムーズに確認するために、駆血帯の使い方も普段からこまめに練習しておくと良いですね。
「自分のスキルではまだまだ不十分」という先入観を抱いてしまうと、そこから自信の喪失につながりやすいため、できるという気持ちで臨みたいものですね。
処置用の針を扱うということで、緊張しない看護師さんはいないと思います。
「こうすればできる」「こんな工夫でできるようになる」と、前向きな気持ちで処置に臨む方が、よりスムーズに処置が行えるはずですよ。
思ったとおりにならなくても、「今どのような状況にあるのか」「何をすれば改善されるのか」を考え、判断していきたいものですね。
血管の走行は、人それぞれ違います。また年齢的な変化などもあります。
むくみがちな方、脂肪の少ない方、血管の硬い方と、いろいろな患者さんがいますまずは焦らず、穿刺するために安全な血管が出てくるかどうかを確かめます。
血管を探索しても出てこない方の場合、体温の低下(冷え)や緊張状態にあって、血管が萎縮している可能性もあります。血管が拡張するように、手やタオルなどで軽く温めるなどの方法をとるのも一つですね。
水分などによるむくみがあると、針が思いのほか入りにくいと感じるかもしれません。その場合は、穿刺部分を心臓よりも下に腕を下げてもらったり、指で押して確かめるといった工夫も必要になると思います。
ときには、患者さんに血管の場所を教えていただく場合もあります。血管の採りやすい場所、右腕がいいか左腕がいいか……など、患者さんからいただける情報によって選ぶことも必要ですね。
血管は、刺すことにばかりこだわってしまいがちですが、実は探索の方が重要ともいわれています。痛みや皮下出血が少ない、安全な血管を探すことが大切になります。
血管がはっきりと目視できたからといって、その血管が穿刺に適しているかどうかが分からないこともあります。まれに血管が細すぎて、穿刺すると皮下出血や痛みが出る場合もありますので、そうしたトラブルを防ぐためにも、ある程度の太さの血管を探知する能力を磨きたいものですね。
高齢の患者さんの場合、場所に関係なく皮下出血が起こりやすいともいわれています。その場合、皮下出血の有無を気にせず、細径針を使って穿刺を行うようにするといいかもしれないですね。
器具の用意から穿刺、その後の処置と後片付けというプロセスは、どれをとっても非常に重要です。
普段からイメージトレーニングを行い、実際の処置に備えておくことが必要になりますね。
特定の処置に対して苦手意識を持つこともありますが、そこから一歩先に進めるような「工夫」や前向きにチャレンジする姿勢を大切にしたいものですね。
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