プリセプター制度を導入しているところがかなり多くなりましたよね。
プリセプティも新人なら、初めてプリセプターをする人もプリセプターの新人だと言えます。
さまざまな悩みをお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
今回は、そんなプリセプターデビューをした方、これからする方の悩みに先輩からのアドバイスをお届けします。
「うちの病棟では3年目になるとみんなプリセプターをやらされます。でも、私は自分がプリセプターになれると思えません。
そもそも何を教えればいいのか…。ひとつのことを教えるにもケース・バイ・ケースじゃないですか。それをどうすれば伝えられるのか…。教えるイメージもつかない私が、プリセプターになれるのでしょうか。不安です」
2年目の看護師さんは「まだまだ自分のことで精一杯」という方も少くありません。そんな中、3年目からはプリセプターも任せると言われると、不安になりますよね。
でも、今2年目のあなただからこそ、わかることがあると思いませんか?
例えば1年目に自分がどんなことが不安で、どんなことがわかっていなかったのか…まだ2年目だからこそ覚えていることもあるのではないでしょうか? また1年目では見えなかったことが2年目になってわかったということはありませか?
それを知っているというのはプリセプターとしての強みになりますよ。
1年目の自分と今の違いを比較して、何が不足していたか、何ができるようになったかを考えてみてください。そして、先輩はどんな風に教えてくれたのか、とくに記憶に残っている「覚えられた経験」を思い出すといいですよ。
また「同じことを教えるにも患者さんによってケース・バイ・ケース」ということですが、まったくその通り。ケース・バイ・ケースで毎回違うので、教える時に担当したそのケースでやるべきことを教えればいいんですよ。その積み重ねが、ケース・バイ・ケースに対応できる看護師に育っていくのです。
プリセプターになる前は不安ですが、なってみたら後はやるしかない。その先に、あなたの指導者としての成長が待っています。できないことを学ぶのはいつだって経験からですから。
「私は口下手で、人に要領よく説明するのが苦手です。ただでさえ仕事が大変なのに、上手く教えられる余裕もないし、向いていないと思います。
プリセプターは教えるのが得意な人がやるほうが、新人さんだって混乱しなくて済むし、早く覚えられるのではないでしょうか?」
確かに、人には得手不得手ってありますよね。でも苦手なことを避けていると、いつまでたっても上達はしないもの。説明がうまくなることは、教育だけじゃなく、患者さんへの説明や指導にも役立つスキルです。
まだあなたも成長の途中なので、この経験を勉強だと捉えてみてはいかがでしょうか?
人に教えるということほど、成長する機会はないものです。
新人さんの心配ができるあなたなら、新人さんがどうすれば理解しやすいかということに配慮できる方だと思いましたよ。それも十分な資質です。
初めから教えるのが得意な人も中にはいますが、多くの先輩たちは教育・指導などの経験を通して、成長されてきたと思います。
プリセプターを1年頑張りきったら、きっと今までの自分とは違う自分に出会えますので、頑張ってくださいね。
私のプリセプティは何を説明しても注意をしても、わかっているのかいないのか、ハッキリしない反応。なんだかこちらが疲労してしまいます。
休憩などでコミュニケーションを図り、良い関係性を築こうと思っても、プリセプティはスマホに集中して話半分。私と仲良くなりたくないのかもしれません。
上手く関係性を築くにはどうしたらいいのでしょうか?
相性はどうしてもありますよね。それはみんな生まれも育ちも違う人間なので仕方のないことです。それはプリセプティだけでなく、患者さんやドクターなどすべての人との間でもありますよね。
受け持ちの患者さんがもしハッキリしない反応だったら、あなたはそれをどう捉え、どう対応しますか? そういう考え方も改善策のヒントになるかもしれません。
そして、自分と同じことを相手に求めていませんか? プリセプティがあなたと同じ感覚の人とは限らないですよね。プリセプティには、その人なりの反応の仕方や考え方もあるもの。そこを理解した上で、自分が教えたい事をどういう方法で伝えれば、そのプリセプティが理解できるのかを考えていかないと、きっと相手に届かないかもしれません。
説明したことが伝わっているのかどうかを確認する方法は、いくつかあるかと思います。
こちらから質問して答えてもらったり、「なぜ注意したのか」「その原因は何か」を答えてもらうなど、一方的ではないコミュニケーションが必要かもしれません。
プリセプティが口頭ですぐに自分の思いをまとめられないようであれば、あとで紙に書いたものを提出してもらうといいですよ。その際、箇条書きで書くように指示すると、プリセプティも自分の頭の中を整理できるかもしれません。
頑張っていることがムダに思えてしまうと、あなたのやる気がなくなってしまうので、相手は自分と同じ感覚ではないことを受け入れ、与えるばかりではなく、相手に答えてもらう質問をするなどの工夫をして、その人と自分だけのいい関係を見つけていってくださいね。
また休憩中に関してですが、新人さんはずっと先輩といると休憩にならないのかもしれません。また仕事のことでネットで調べたり、確認したいことがあるのかも。
休憩は勤務とは違うので、無理なコミュニケーションを図るのではなく、ある程度あきらめた方がいいかもしれませんね。
とっても真面目で熱心なプリセプティの担当になり、私が教えることも真剣に聞きメモを取ったり、勤務後にも質問に来るなど学ぶ姿勢のある子だったので、教えることにやりがいを感じていました。
それなのにプリセプティの急な休職。師長から聞かされた理由は『看護師としてやっていく自信がない』というもの。凄くショックでした。周りから私のせいじゃないと言われても、自分の中でモヤモヤしてしまい、またプリセプターをやる自信をなくしそうです」
自分の担当しているプリセプティ。一生懸命教えてきたのに休職や退職されてしまうのはショックですよね。さらに理由が「プリセプターと合わない」「看護師としてやっていく自信がない」などと言われてしまうと、本当に悲しくなるものです。
しかし、ひとつの理由だけが本当の原因でしょうか? 一番の理由は、実は口にできないことかもしれませんよ。人間ってそういうところがありませんか?
もし本当に「自分のせいだ」と思う心当たりがあるのだとしたら、残念ですがそれはそれで受け入れ、今後の教訓にするしかありません。あなたの成長のチャンスだと思って、指導の振り返りをして、次回は同じ過ちを侵さないようにすることが大切ですよね。
しかし、一生懸命過ぎる新人ほどバーンアウトしやすかったり、生真面目過ぎる人ほどできないことに自信を失うとも言われています。そうだとすれば、新人が戻って来やすい環境を作ってあげることが、今のあなたにできるかもしれませんよ。まだ終わりではないのです。
いかがでしたか? プリセプターも初めてなら悩んで当たり前。しかも教える相手も看護師新人です。
1年目に近いあなただからわかることもあるはずです。自分の成長するチャンスだと思って、「相手に伝えるために何が必要か」を考えていくことで、プリセプターの1年間は、あなたにとっても大きな資産になると思います。
大変だと思いますが、頑張ってくださいね。
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